新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

東京五輪中の酷暑はアンダーコントロールできないらしい

2019年08月12日 11時36分36秒 | 東京五輪疑惑


昨日の、「警察が国家権力の手先になると予想される未来像」というつぶやきの中で、先月の参議院選挙で安倍晋三の街頭演説にヤジを飛ばし警察官に取り押さえられ排除された、アルバイトで学費をまかなう苦しい生活の中、札幌の大学に通う女子大学生の動画を紹介した。

 
そして8月10日には抗議のデモが行われたのだが、そのデモ参加者に対して北海道警察が撮影していた事実があった。  
 
道警がデモ参加者を撮影 『肖像権侵害』弁護士抗議」 


6月28日公開の東京新聞社会部の望月衣塑子記者の著書を原案にした「新聞記者」を見て、こんなシーンがあったことを思い出した。
 
内閣調査室の上司が、国会前の抗議行動参加者の顔写真を若い部下に渡し、「公安に調べさせろ」と命じた時、その部下が「こんなことまでするのか?」という顔をしていた。
 
おそらくは、フィクションではなく現実にそれも日常茶飯事に行われている行為なのであろう。
 
今回は弁護士が同行していたので正式に抗議できたのだが、一般市民レベルでは反対に脅かされるかもしれないことである。
 
労働争議を起こしたブラック企業では、社前で抗議行動している組合員たちをビデオカメラで撮影することは当たり前になっている。
 
これはほとんどが組合員に対する恫喝行為であり、委縮効果を狙っているという点では、道警の行為も同じである。   
 
さて、「『8月の6日9日15日』は安倍晋三にとって憂鬱な日々」の中で、2020年東京五輪・パラリンピックに向け大会組織委員会が東京・お台場で行われたビーチバレーボール大会の会場の一角で、暑熱対策のテストが行われていたが、限定的な効果しか発揮できていないという記事を紹介した。
 
ミスト、冷却グッズ…テストで不評 酷暑の五輪、対策大丈夫?
 
そして今度は、暑さ対策の試金石となるボート競技のテスト大会「世界ジュニア選手権」が本番会場の海の森水上競技場(東京都臨海部)で行われているが、観客に冷却剤を配ったり、地面に水をまいたり、さらには会場から最寄駅までをつなぐバスの待機場所にはミストシャワー付きのテントを設置したのだが、「焼け石に水」状態であったらしい。
 
『暑い。耐えられない』 五輪ボートテスト大会 課題浮上で対策見直しも
 
★埼玉県のボート部の男子高校生(17)
「部活で暑さは慣れているがそれでも耐えられないほど。(観客席に)屋根が欲しい」
★ドイツから訪れた女性
「屋根がないところはとても暑い」 
その「立候補ファイル」の中身がこれ。
 
   
 
現場のアスリートからもこんな声が上がっていた。
 
<競歩選手がコース変更直訴 東京五輪で死者出ると識者危惧>
 2019/08/10 日刊ゲンダイ
 9月の世界陸上(ドーハ)に出場する競歩代表で、20キロの世界記録保持者の鈴木雄介(31)が8日、北海道千歳市の合宿で、東京五輪のコース変更を求めた。
 理由はこうだ。
 7月31日の早朝に東京五輪のコースを歩いたところ、「全く日陰がない。脱水になってもおかしくない」という厳しい環境を実感したという。
 当初、競歩の五輪コースは国立競技場を発着点に青山通りに周回コースを設定するはずだったが、審判を配置するには不向きなことから皇居前を周回(20キロは1周1キロ、50キロは1周2キロ)するコースに変更された。
 陸連強化委員長や専務理事などを歴任した澤木啓祐氏(順大大学院特任教授)は以前、日刊ゲンダイのインタビューで「東京五輪のマラソンや競歩は北海道や(山梨県の)河口湖付近でやるべきだ」と言った。五輪開幕まで1年を切ったいま、連日の酷暑と鈴木の発言を受けて改めて話を聞くとこう言った。
 「鈴木はよく声をあげた。湿度が高い日本のこの時季、28度以上での屋外競技は死に至る環境といわれている。1995年8月の福岡ユニバーシアード大会のマラソンは気温29度、湿度90%、無風という条件で行われ、完走率は男子55%、女子70%。この結果、次のユニバーシアード大会から、ハーフマラソンに種目変更された。東京五輪の競歩やマラソンはその時より過酷な条件になる。死人が出るというのは、決して大袈裟な話ではない」
 さらに澤木氏は続ける。
「今回の競歩のコースは、過去のデータ(気温、湿度など)をしっかり調べて決定したのかどうか。日陰のない皇居前を4時間も歩けば、たとえゴールしても後遺症が心配です。体温が下がらず、脳に悪影響を及ぼすこともある。北海道は無理でも、選手の体を第一に考え、コースは(都内の)日陰のある日本橋のビルの谷間にするなど再考するべきです」
 現在、東京の朝6時の気温は30度を超えている。総務省消防庁の発表によれば、7月29日から8月4日の1週間に熱中症で救急搬送された人は全国で1満8347人(死者57人)に上り、東京はダントツの1857人。8月1日から6日までに東京23区では、40代から90代までの男女39人が熱中症で死亡したという報道もあった。消防庁はこの猛暑で警戒を呼びかけている。ある競歩関係者は「五輪でメダルを狙う鈴木が実際にコースを歩いて語った言葉ですから重みがある。こんな環境では観客も来ないのではないか」と懸念している。
■ボイコットのダメージ
 いや、競歩やマラソンに限らない。サッカー、テニス、ラグビー、ホッケーなど、炎天下を走り回る競技にしても同様で、危険極まりない。
 今更ではあるが、東京五輪の招致委員会は、五輪立候補ファイルで「(東京の8月は)温暖な気候でアスリートが最高のパフォーマンスを発揮できる」とアピールしたが、全く悪い冗談としか思えない。選手や観客から死者が出れば、世界を感動させるスポーツの祭典が大都会を舞台にした悲劇になる。
 さらにここにきて、東京五輪に新たな問題が浮上した。日本の輸出管理で優遇措置を適用する「ホワイト国」から除外された韓国は憤慨。東京五輪のボイコットをチラつかせ、すでに女子カーリングは韓国で開催されている日中韓親善大会で日本チームの招待を取り消し、男子バスケットボールも韓国チームが日本開催の親善試合への参加をキャンセルした。
 「これに北朝鮮が歩調を合わせるなんて話もあるが、こういう時こそスポーツをきっかけに関係修復を考えるのが外交です。それを、スポーツを政治に利用すれば国際社会から批判されるのは韓国です。とはいえ、韓国は五輪ボイコットで開催国の日本にダメージを与えたい。ボイコットをチラつかせて日本に譲歩させたいと考えている政治家がいるのでしょう。実際、日韓の政治、経済問題で平和の祭典がぶっ壊れたら開催国の日本はイメージダウンになる」(ビジネス評論家の菅野宏三氏)
 東京五輪は「史上最悪のオリンピック」になる可能性が高い。

 
こんな状態なので、すでにネット上では「#Tokyoインパール2020」というハッシュタグも登場している。
そして先日には50歳の作業員が「五輪工事で作業員死亡 熱中症か」という事故も発生している。
 
1964年の東京五輪を地元で見ていたオジサンは、来年の五輪には全く興味がないがせめてサッカーの試合だけは、涼しい家の中で見たいものである。
 
世界中の五輪観光客に対しては、最高責任者で嘘がお得意の安倍晋三にこう発信してもらおう、とオジサンは思う。
 
2020東京五輪の酷暑はアンダーコントロールされています」     
     


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