新・定年オジサンのつぶやき

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自民党のポスト岸田文雄争いは地方競馬並みか!

2023年12月04日 11時37分09秒 | 岸田文雄

政党支持率が下がってきている自民党の「キックバック」とか「裏金」問題でメディアが騒がしくなってきている。
 
最近はこんな写真も現れている。
 


 
スポーツ新聞の「コラム」でもこのような記事が出ている。
 
 「裏金疑惑に機密費…負のお金ワードに絡まれた岸田首相「次の支持率発表が怖い」の声も
  
永田町は今、おカネをめぐる問題で大きく揺れている。自民党5派閥の約4000万円にのぼる政治資金収支報告書過少記載問題が出てきたと思っていたら、最大派閥の安倍派で、派閥パーティー券の売り上げの一部を所属議員にキックバックしていたのではないかという疑惑が浮上し、額はこの5年で1億円以上に及ぶのではないかという深刻な問題が取りざたされている。キックバック分はいわゆる「裏金」に形を変えたと指摘する声も出ている。
「政治とカネ」とは永田町でよく使われてきた言葉だが、今回の安倍派のパー券キックバック疑惑については「政治とカネ」というさらっとした表現ではとどまらない、深刻な問題として自民党をはじめ永田町全体でとらえられている。岸田文雄首相にとっても、大きな打撃になっているからだ。
思えば、最近の岸田首相には常に「おカネ」の問題がかぶさってきた。8月にSNS上で出た「増税メガネ」という呼称で大きな批判を受け、首相がそれを払拭(ふっしょく)しようと、所得税と住民税の減税措置を発表したものの、防衛費増額の財源確保をめぐる増税方針が予定されていることから国民の支持は得られておらず「減税なのに不評」というまさかの評価を受けた。この減税方針をめぐっても「財務省にはしごを外されるのではないか」など不穏な声も耳にした。
また、元自民党国会議員だった馳浩石川県知事の東京五輪招致活動をめぐる『官房機密費利用』発言(その後撤回)もあった。
「増税メガネ」以外にも「裏金」や「機密費」など、いつの時代のことなのだろうかと思うような「負のお金ワード」が、令和の世に飛び交う。政治とカネをめぐるさまざま事件が昭和の時代に起きているが、自民党の本質は当時から変わっていないのではないかという疑念の目が注がれており、自民党全体の問題へと移ってきている。
その発信源となっている安倍派は昨年7月に会長を務めていた安倍晋三元首相が銃撃死して以降、次期会長も決まらない迷走を重ねた。かつての派閥オーナー森喜朗元首相の発言や存在感に頼らざるを得ないような、指導力人材のなさが露呈。結局、有力候補5人が「5人組」が中心となり、互いにライバルの動きをけん制し合いながらの集団指導体制という、分かりにくい状態が今も続く。
ただ、今回のキックバック疑惑では、「5人組」の中に、安倍派の運営に当たる「事務総長」をかつて務めたメンバーが含まれている。特に、松野博一官房長官や西村康稔経産相など、現在岸田政権の要となっている役職の人たちだけに「岸田首相にとっても、穏やかではない」(自民党関係者)実態がある。松野氏らは「裏金疑惑」について多くを語ろうとしていない。
すでに、東京地検特捜部のターゲットになる可能性がある議員の名前も飛び交い始めている。最大派閥で、岸田政権を支える立場にもある安倍派ががたつくことになれば、自民党全体ががたつくことにもなりかねない。話を聞いた関係者は「今回の問題は『政治とカネ』なんてレベルではなく、ロッキードやリクルートなど、昭和の時代に自民党を舞台にして起きた疑獄事件に近づく可能性もある」と口にした。別の関係者は「『安倍派つぶし』の動きだ。安倍派が瓦解(がかい)して得をするのは、誰なのか。そこを見ていく必要がある」とも話し、党内の権力闘争の側面もあるとの見方を示した。
かつては金脈問題で田中角栄内閣が倒れ、リクルート事件を受けて竹下登内閣が退陣した。当時と今と、政治の状況や経済情勢は異なるが、お金をめぐる問題にいつも国民は敏感だ。特に今、急激な物価高に襲われている国民にとって、「裏金」などの類いの問題に相当な怒りが湧き上がるのは当然だろう。
政務官や副大臣の辞任ドミノ、減税方針への批判で支持率は下がる一方。政権浮揚に四苦八苦している岸田首相にとっては、自分の足元でいつ発火するか分からない火種を抱えた形になっている。自民党内では「次の支持率発表が怖い」との声も出ている。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

 
ところで、朝日新聞の宅配購読を止めてから30年近くになるが、たまにWEB版は覗くことがある。
 
たまたま今朝覗いたたら、トンデモないスクープ記事を見つけた。
 
『首相、旧統一教会系トップと面会』 19年に党本部で 関係者証言
 
岸田文雄首相が自民党政調会長だった2019年、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体のトップと自民党本部で面会していたと、複数の関係者が朝日新聞の取材に証言した。岸田氏はこれまで教団との関係について「知る限り関係はない」とし、閣僚や党所属国会議員に点検や説明、関係の見直しを求めていた。自身の説明責任が問われることになる。

 朝日新聞は、友好団体トップと面会したかについて複数回、岸田氏に事務所を通じて文書でたずねたが、明確な説明はなかった。
関係者によると、岸田氏は党政調会長だった19年10月4日、党本部で来日中のニュート・ギングリッチ元米下院議長らと面談した。この場に、教団の友好団体「天宙平和連合(UPF)ジャパン」のトップである梶栗正義議長が同席していたという。梶栗氏の父は教団の元会長で、梶栗氏は別の教団関連団体のトップも務める。UPFは教団創始者の故・文鮮明(ムンソンミョン)氏と妻で教団総裁の韓鶴子(ハンハクチャ)氏が創設した団体で、ギングリッチ氏はUPFの大規模な集会にたびたび出席し、講演もするなど関係が深い。


   

 
統一教会との関係については「知る限り関係はない」と言い続けてきた岸田文雄が、財産保全などについていまひとつ腰が引けていたのはこんなことがあったからだったのだろう。
 
なんでも、朝日新聞はこの事実を昨年の11月に掴んでいたようで、1年間にわたって複数回岸田文雄側に問い合わせをしていたというが、その間、否定も肯定もせずの対応に業を煮やしての記事化したらしい。
 
まさに「泣きっ面にハチ」の岸田文雄なのだが、こんな状態になれば、当然ながらこのような記事が登場してくる。

岸田政権『激ヤバ支持率』でいよいよ交代待ったナシ…自民党中枢で「案外、進次郎総理はある」とささやかれる意外すぎる背景」
 

党内力学的な最右翼は茂木敏充幹事長だ。
キングメーカーの麻生太郎副総裁、森喜朗元首相らを後ろ盾とし、国会議員票獲得に有利な立場にある。実務能力の高さと、時の権力者に平仄を合わせ従うスタイルで、要職を歴任した。いまは「上司」の麻生に忠誠を誓う。
茂木は雑誌インタビューで岸田が次期総裁選に出た場合、自分も出れば「令和の明智光秀になる(ので、出ない)」と打ち消す半面、「仲間や地元支援者の期待は十分自覚している」と意欲もちらつかせた。最近、国会内で茂木と遭遇した議員によると「意気軒高で大変機嫌が良かった」という。
一方で、世論調査での茂木の首相候補としての支持率は低い。官僚や党職員、同僚議員に対して威圧的だった……との情報は事欠かない。茂木の閣僚時代には部下の官僚が、逆鱗に触れぬよう嗜好を細かく書いた「対応マニュアル」を作ったとされ、それがメディアでも報じられた。
幹事長として地方遊説に入った際、近くにいた関係者は「上から目線で話すような態度なので演説しても足を止める人が少なかった」と話す。それなら党員票はおろか、麻生ら権力者が引き締めても国会議員票さえ逃げかねない。故・安倍晋三、菅義偉元首相、岸田ら直近3人の総裁は、いずれも決選投票などを国会議員票で圧倒して制した。それが茂木の場合は、通用しなくなるかもしれない。
そのリスクはキングメーカーらも認識する。そこで幅広い国会議員の支持を得る「みこし」……いわば「救命ボート」として一部で取りざたされ始めたのが上川陽子外相だ。
■上川が首相でもいい
9月人事での上川の外相起用は、実は伏線だった。与党筋によると、麻生は以前から上川を将来の首相に適任と評していた。「日本初の女性宰相」を看板に衆院選に臨めば、自民党には「渡りに船」。実際、茂木に近い議員からも「上川が首相でもいい」との声がある。
党関係者によると、上川は近年、若手との会合を持つなど閥務的活動を行い、上昇志向も垣間見せていた。最大派閥の旧安倍派(約100人)でも上川への期待がちらほら聞こえるという。もっとも急浮上して務まるほど首相の座は甘くない。同じ岸田派では12年総裁選に出た林芳正が出馬を目指す事態も想定され、混迷はありうる。
領袖不在の旧安倍派では中心的な「5人衆」のうち、総裁候補として西村康稔経済産業相の比重が高まりつつある。ライバルの萩生田光一政調会長は「党人派的立ち位置で、総裁への執念が見えにくい」(党幹部筋)などの指摘がある。ある旧安倍派議員は最近の西村について「口にこそ出さないが、意気込みは強まっている」と話す。
西村は自身の議員勉強会を長く主催し、西村の地元兵庫など関西選出議員らが中心に参加する。一方、同じ派閥の松野博一官房長官は岸田と気が合うとされるが、西村は「岸田とは一定の距離があり、松野と立ち位置が全く違う」(政府筋)とのことだ。
いずれにせよ推薦人確保を含め、西村が実際に出馬に至るかは見通せない。松野は岸田内閣の支持率下落で政権運営手腕に厳しい目が注がれ、期待はあまり聞かれなくなった。
■石破はどうなの?
西村のもう1人のライバル、旧安倍派の世耕弘茂参院幹事長は出馬に必要な推薦人を集められる可能性がある。ただ、参院でライバルだった林が衆院にくら替えを果たしたのに対し、世耕は地元和歌山における政敵、二階俊博元幹事長らが障壁となり転身できていない。これが足かせとなりそうだ。
トップ不在の旧安倍派では「会長萩生田」「総裁候補西村」とする「分離論」があり、そうなると世耕の存在感は下がりかねない。複数の党関係筋によると、従来つながりが薄かったという麻生との距離を急速に縮めているとされる。同時に、森との関係も以前より強まったといい「基盤固めを図っている」(中堅議員)との見方も。もし旧安倍派で誰も総裁選に出なければ、草刈り場と化す恐れがある。
09年総裁選に西村が出た際、加藤勝信元官房長官(茂木派)は推薦人を務めた。加藤はその後に党四役の総務会長も務め、役職歴では西村を逆転。派内では茂木と対立する小渕優子選対委員長の後見人的立場だが、その加藤がじわり注目され始めた。
バランス感覚や実務能力、人物像に定評があり、上川と並び「総裁候補にするのに反対しにくい人材」(自民党ベテラン)だからだ。加藤は党内では「麻生ら主流派と、菅ら非主流派の中間」(閣僚経験者)に位置する。
もっとも本人が積極的に動いているとの情報はなく、上川と同じく「担がれたならば」である。本来は総裁候補の小渕は、事務所による過去の政治資金事件への批判がやまず、身動きが取れない。党内には「もっと打たれ強くなってほしい」との声がある。
世論で人気なのは小泉進次郎元環境相、石破茂元幹事長、河野太郎デジタル相の「小石河」である。これに菅、二階、武田良太元総務相らが非主流派の主要人物だ。最近の世論調査では小石河が「次期首相として期待する人」の1~3位を占める。
非主流派の有力議員は「河野、小泉、石破で、総裁選に出たら誰が勝てるかだ」と語っており、1人に絞り込む展開がありうる。岸田、河野、高市早苗経済安全保障担当相が争った21年総裁選並みの激突も予想される。
1位が多くなった石破は、党地方組織などでの講演依頼も目立ってきた。総裁選に関する質問に対し「この国をどうするかのビジョンを持つのは国会議員としてのたしなみ」などと語るのは、追い風を反映する。12年の第2次安倍政権発足時には良好ではなかった二階との関係も修復してきた。
とはいえ石破グループは10人程度の小所帯で独力での立候補は難しい。石破を知る経済人は「真面目なのである意味、彼は自民党にはなじまない」と評し、多くを巻き込む協力体制が課題となる。
■険しい道のり
小泉は環境相を務めて以降は要職から遠ざかり、逆に「手垢」がついていない。環境相時代は「セクシー発言」などで疑問符が付いたが、国対副委員長などの下積みを経て悪評を「リセット」している。一周回って刷新感や新鮮味を出せる位置とも言える。
閣僚経験者は小泉に関し「もう若過ぎるとか経験不足という印象もない」と話す。一方で無派閥の小泉の出馬には、党内有力者らの支援が不可欠なのは言うまでもない。
前回は岸田に敗れた河野も、内閣支持率下落と反比例して支持は上昇。派閥領袖の麻生との確執は相変わらずとされるが、気兼ねする必要も減ったとみられる。他方、デジタル相としてマイナンバーカード問題などでの批判は気がかりだ。
小石河の誰が打って出るにせよ、一定の合従連衡が不可避だが、生々しい駆け引きは表に出ない。「岸田下ろし」のような足の引っ張り合いは国民に嫌悪感を与え、選挙で党の票を減らす。前回総裁選で河野を支援したが、総務会長に抜擢された重鎮・森山裕は、内閣支持率急落に伴う抗争などは政権を失うきっかけになると、党内を戒めているという。
総裁選を目指すと明言した高市は11月、自身の勉強会を結成し、10人以上が参加した。ただ前回に全面支援を得た安倍は亡くなり、今度は険しい道のりとの見方は多い。
さて、政権運営に赤信号がともっている岸田だが、当面は低空飛行でも来春の大幅賃上げ実現による巻き返しに闘志を燃やしている。「支持率低下はつくられた増税イメージによるものだ」(側近)と、一歩も退かぬ構えだ。ポスト岸田を狙うなら、敵失頼みではなく、これに負けぬ気概は最低限の条件である。腹をくくった岸田は、意外と手強いかもしれない。

    
当記事を書いた「アナリストの雨宮和哉」は若いながらも各界のネットワークにより分析しているらしく、政局がらみの記事を精力的に投稿しているようである。
 
しかし「ポスト岸田文雄」の名前が具体的に上がり始めると、つくづく自民党の人材の劣化と枯渇振りがクローズアップしてくるのではないだろうか、とオジサンは思う。  
 

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