新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
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衆院予算委員会初日・GoToにこだわる菅義偉

2021年01月26日 11時47分21秒 | 菅義偉

ネット民の間では「3K新聞」とか「惨軽新聞」とか酷評され、内閣が危うくなると擁護するというメディアなので、こんな世論調査結果はまともに信ずることは不可能であろう。 
 
どうやら、昨日発表された、「内閣支持率33%に続落、不支持45% 無党派層で急落」という記事から危機感を持った産経新聞の調査結果(?)であったのかもしれない。 
 
【産経・FNN合同世論調査】内閣支持率5割超、ワクチンへの期待が押し上げ 『接種する』約7割


まあ、実態はこんなところであろう。

そもそも、「データの不正入力で休止していた合同世論調査」なのにどうして「ワクチンへの期待が押し上げ」なんて言えるのか摩訶不思議。
 
ところで、昨日から始まった衆議院予算委員会を夜のニュースで断片的に見た限りでは、医療崩壊の前に「スガ崩壊」が始まっているのではないかと思ってしまった。
 
菅義偉の答弁は、会話能力が決定的に欠如していることはすでに多くの人が指摘していたとおりであり、相手の発言を真摯に聞こうという姿勢がなく答弁そのものが的外れなものになってしまい議論が成り立たない場面の連続であった。
 
致命的なことは、答弁求められてもまったく耳に入っていなかったのか、座ったままで反応しないことが度々ありその度に、委員長が助け舟をだして担当大臣を指名する始末。

特に象徴的だったのは、こんなやり取りであった。
  
■江田憲司「通常国会は6月、臨時国会は12月5日に閉めた。特措法改正も医療崩壊防止策もせずに政府は何をやっていたのか」
●菅義偉 「私自身の就任は9月16日。そこから1日も休まず感染拡大を防ぐための対策をしていた」
 
オイオイ、感染拡大防止対策を1日も休まずにやっていて、なぜ緊急事態になったのか、それにしてもヌケヌケと「1日も休まず・・・」と言い放つその神経が理解できないどころか、この非常時には当たり前のことだろうと誰もが思うはずである。
 
『全集中の呼吸』はどこへ? 首相答弁は棒読み、淡々、抑揚なし
 

              【東京新聞より】
            

◆野党との1対1論戦にも必死さなし
 「『全集中の呼吸で答弁』という言葉は一体、どこに行ったのか」
 立憲民主党の江田憲司氏は、昨年11月の臨時国会で首相が人気漫画「鬼滅きめつの刃やいば」の主人公のせりふを引用し、論戦への決意を示したことに触れて質問。「全くそうなっていない。メモの棒読み、紋切り型答弁だ」と指摘した。
 首相は、これまで多用してきた「ご指摘は当たらない」「答弁は控える」といった言葉を避けつつも、江田氏の指摘には「私なりに受け止めさせていただいている」と言葉少なに返しただけだった。野党との1対1の論戦で必死さは見せなかった。
◆小学生の声にも淡々
 野党は質疑で、コロナ関連法の改正をはじめとした政府のコロナ対応を集中的に取り上げた。江田氏は、野党が昨年の臨時国会に新型コロナ特措法改正案などを提出したのに、政府・与党が審議に応じず閉会させたと指摘し「政府は改正もせずに何をやっていたのか」と追及した。
 立民の岡本章子氏は首相の会食問題に関連し、ある小学校6年生の思いを紹介。「コロナで思い出づくりの行事がなくなり、給食の時も黙って食べなくてはいけない。一生懸命、我慢しているのに、大人はどうして楽しくご飯を食べていいのか」と読み上げ、首相にメッセージを求めた。
 首相は江田氏の追及に「9月16日の就任から1日も休まず対策をしていた」と反論したが、この2カ月間の対応には言及しなかった。会食問題では「大変申し訳ない思いでいっぱいだ。安心して過ごせる日常を取り戻すことができるように頑張っていきたい」と語ったが、淡々とした口調で言葉に抑揚はなかった。
◆自民党議員も「首相の答弁にはパンチが無い」
 法改正や変異種を巡る答弁も素っ気なかった。立民の今井雅人氏は法改正を「もう少し早くやれば良かったという気持ちはないか」とただしたが、首相は昨年12月の段階では「専門家の中でも意見が分かれていた」と釈明。国内で感染が確認された変異種について、今井氏が日本に入らないよう厳しい水際の対応を求めたのに対し、首相は「そのようにする」と一言しか答弁せず自席に戻った。
 21日の参院本会議で行われた各党代表質問では、首相の答弁が短すぎだとして、参院側が丁寧な答弁を求める異例の申し入れを政府に行ったばかり。自民党の中堅議員は言う。「首相の答弁には全くパンチがない。パンチが効いていないと、耳に入ってこない」

    
 
ドイツ在住の毛ば部とる子氏に「1月25日衆予算委のまとめ」をしてもらおう。
 
ひとことで言えば不毛なやり取りだった。
野党と与党が同じ前提を共有できないことが、議論がかみ合わない最大の原因だ。
緊急事態宣言の発出が遅れた→遅れてない
事業者・医療機関・医療従事者への支援が足りていない→足りている
第3次補正予算にGoTo予算はいらない→必要
菅という人は、そもそも人と会話・議論をする能力がないのではないだろうか。
だからこそ人事という脅しで有無を言わさず言うことを聞かせる手法しか使えないのだろう。
今井雅人議員の質疑でこんなやり取りがあった。
 
今井議員「『総理は医療の専門家でもないのですから、分からないことは専門家に頼るというのは致し方ないと思います。しかしながらきちっと専門家に聞いたうえで、しかしながら自分なりにこう解釈しているんだということで、御自分の言葉で語っていただきたいと思っています。』(←アドバイザリーボードの専門家がマスコミのインタビューで言った言葉を引用)専門家のみなさんも『専門家の意見を聞いた、聞いた』とかじゃなくて、総理に私はこう思うというメッセージを出していただきたいということを訴えておられます。それに対して何か感想はありますか?」

 
菅首相私は専門家がそう言ったらからと、そう理由にしたことは一回もないですよ。
専門家のみなさんに相談をする、これは国会の付帯決議の中にもあるじゃないですか。そうした中で最後に判断するのは、それは私です。私ひとりでありますから、いろんな方にご相談して、専門家もいろんな方がいらっしゃいますから、そういう中で、そうして最終的には分科会でご了解いただくわけです。そこに提案する前には、私の判断でこの緊急事態宣言を分科会に提案するわけでもありますので、いずれにしろ私自身がすべて、判断をして結果責任は私にあることはその通りでありますし、これからも全力で取り組んでいく。」

 
よく読めばわかるが、今井議員は「専門家のせいにしてるんじゃねえよ」と言ってるわけではない。
「専門家がそう言った」ではなくて、総理大臣が自分なりにそれを咀嚼した上で、自分の言葉で「メッセージを出してはどうか?」そういうリクエストをしているのだ。
猜疑心の強い菅首相はこれを聞いて、「専門家のせいにしてんじゃねえよ」と言われたと理解したのだろう。
なので、答弁の最初の一文から、妙な具合に質問とかみ合っていない。
その後も妙なことを言っている。
「結果責任は私にある」と言っている一方で、「最終的には分科会でご了解いただく」と妙なことを言っている。
「分科会に提案する前に私が判断する」と意味の分からないことを言っている。
菅首相は、総理大臣が分科会に提案し分科会が最終的に了解する、と説明しているのだ。
言っていることがおかしい。
この総理大臣は「ヤバいな」という感想しかない。
同じようにヤバいのを8年間も担いできたので、その感覚がマヒしかかっているところが恐ろしい。
それから、自らコロナ罹患を経験した小川淳也議員のいい発言があったので記録しておく。
先日の石原伸晃議員の陽性・入院について。
 
小川議員「一部報道です『あれだけ会食ダメと言っておきながら、自分たちだけは特権かよ』『症状ある人が入院できないのになんで無症状で即入院できるんだ?』という声もあるんですよ。これは石原さん本人、ご家族のことを考えると言いにくい。しかし現実問題、今も申し上げたように入院できない、自宅で亡くなっているという方々が多発している状況の中で、この国政に携わる、しかも自民党の大幹部がこういうことだと、疑念が生じるのも無理はない、と私は思う。この声に対して、総理大臣として、自民党総裁としてコメント頂けませんか?」
菅首相「石原大臣がどういう形で入院したか、私は承知しておりません。ただ、今委員からご発言頂きましたことをひとつの意見として受け止めさせていただきます。」

 
小川淳也、よく言った!と喝采を浴びせたい一方で、この総理大臣の答弁はなんだ?
よく知らないんだってさ
小川淳也からもう一発。
 
小川議員「自宅でなくなる方も多発している。そういう状況の中で、懲役刑を議論すること自体が笑えないんですよ。皮肉にも程がある。ね、総理。」
菅首相「コロナの患者で医療機関から無断で抜け出したという自案もあります。全国知事会からも罰則の創設を求める緊急提言もいただいている。コゥしたことも踏まえて、感染拡大防止を実効性を高めるために罰則をもうけると、コゥいうふうに考えてます。
小川議員「立法事実を立証する責任がありますからね。いったいどのくらい事例があるのか、把握してるのか、それも含めた前提で、私から。国民感情からすれば、むしろ処罰されるべきは、満足な入院環境を整えられなかった政府の側じゃないのか。それこそがいま、国民の抱えている思いだと思いますよ。

 
そしてもう一つ、今国会で大事なテーマ、第3次補正予算に関して江田憲司議員からいい発言があった。
 
 
 
江田議員「菅政権の危機意識の薄さを象徴するような予算ですよね。これ19.2兆円、コロナ感染防止策、4.4兆円ですよ。4分の1にも満たない。これ、言っときますけど『補正予算』っていうのは、予見できない緊急経費に充てるために補正を組むんですよ。しかも今年の補正です。3月いっぱいで使い切る前提で組むわけですよ。なんですかコレ。GoToキャンペーンに1.2兆円。3月いっぱいに使うんですか?(考えらんないよーとヤジ)脱炭素基金2兆円、大学ファンド0.5兆円、これは大事ですよ。でも補正でやることですか?本予算でしょう。わざわざ3月いっぱいにこんな基金や国土強靭化予算が入ってると。GoToキャンペーン、国土強靭化予算になんでこんなに多額に入っているかというと、ここについては二階幹事長の影を感じざるを得ません。」

 
ふざけてる。本当にふざけてる。
この補正予算を見て税金をこんな風に使われている国民は怒らなくてはダメだ。

 
最後に、コロナ関連の質疑応答がかみ合っていない実態を見るほど、もはや菅義偉は限界なのであろう、とオジサンは思う。
 
   
 辻元清美(立憲)の質疑【全44分】1/26 衆院・予算委員会 
 

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