新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

「徒労な抗争」に敗れた維新の会の存在意義がなくなった

2020年11月02日 11時39分41秒 | 菅義偉

6日連続100人以上の感染者が確認された大阪府で、「なんでこんなコロナ禍のなかで住民投票なんかやるんねん?!」という素朴な大阪市民の声を無視した、2度目の大阪維新の会の大阪市廃止の目論見が見事に打ち砕かれた。
 
維新の会の「大阪都構想」に真正面から反対していた、いつもは冷静なこの弁護士先生も今回ばかりは手放しの喜びようであった。
 
勝った勝った勝った(涙) 正義が勝った?!!!!! 大阪市解体・廃止阻止!!大阪の、全国の良心派ありがとう!!!!!」 

もう、感謝しかないっす!
五年前、薄氷の勝利を勝ち取った住民投票に比べて、公明党寝返り自民党分裂、吉村人気、橋下テレビ出まくり
何一ついい材料ない中、なんでや、なんで勝てたんや笑笑
でも、(たまには)正義は勝つ!!
皆さん、本当によく頑張られました。
ありがとうございました!
これで、大阪も日本も救われた。
生き延びた!!
橋下・松井・吉村さん、いくらでも被害者面して言い訳したらいいよ!
ざまあみくさらせ、ボケ!!(ごめん、今日だけ下品にならせて笑笑)。
はあ、スッとした!!(笑)
個人的にも免疫力アップやわあ!!!www


 
そして敗者は静かに去るはずが、ナント残りの2年以上の任期を全うするという。
  
『大阪都構想』再び否決 松井氏は政界引退表明」(東京新聞)

大阪市を廃止し4特別区に再編する「大阪都構想」の住民投票が1日実施され、僅差で反対が賛成を上回り否決となった。政令指定都市として存続する。否決は2015年の住民投票に続いて2度目で、都構想を推進してきた日本維新の会代表の松井一郎市長は23年春までの任期を全うした上で政界を引退する意向を表明した。維新にとって大きな打撃となる。
 対象は日本国籍を持つ18歳以上の大阪市民で、市選挙管理委員会によると、当日有権者数は220万5730人。投票率は62.35%で、前回の66.83%を4.48ポイント下回った。
 都構想は大阪府との二重行政解消などが狙いで、日本維新の地元組織で、大阪市長、大阪府知事ポストを独占し続ける大阪維新の会の看板政策。15年の否決後、当時市長だった橋下徹氏が政界を引退し、松井氏が国政政党と地元組織の両方の代表を引き継いだ。
 府と市は大都市地域特別区設置法に基づき、制度案(協定書)を作成。東京23区のような特別区が教育、福祉といった住民サービスを提供し、インフラ整備などの広域行政を府に一元化する内容で、松井氏や大阪維新代表代行の吉村洋文知事は、経済再生や成長につながると主張した。
 今回は、前回反対運動を展開した公明党が賛成に転じたが、結果として改革の必要性は市民に浸透しなかった。反対派の自民党、共産党などは、特別区に財源不足が生じることによるサービス低下や防災対応への懸念を訴え、支持を広げた。
 市選管によると、住民投票結果は確定し、反対が69万2996票、賛成は67万5829票で、1万7167票差だった。

 

  
まさに「人気がなくなった政治家が任期にしがみつき」といった哀れさが滲み出る。
 
オジサンは昨日の「菅義偉は『放置国家』をめざすのか?」というつぶやきの冒頭で、初めて「大阪都構想」に触れて、「真の目的」と「得する人、損する人」を明らかにしてくれたツイッターを紹介した。

 おそらくこのような内容がもっと早く大阪市民に浸透していればさらに大きな差で否決され、市民を分断することはなかったかもしれない。
 
オジサン同様、「住民投票及び投票の段階では部外者が余計なことを言っても仕方がないと思った」この御仁がブログでこう語っていた。
 
大阪府廃止・特別区設置の住民投票「否決」について」(kojitakenの日記)

・・大雑把に言えば、新自由主義者及び彼らに煽動された人たちが賛成し、新自由主義に批判的ないし距離を置いているか、維新の政治家や元維新の橋下徹、それに読売・産経などの新自由主義右翼マスコミの煽動に乗らなかった人たちが反対し,両者が真っ二つに分かれて争った結果、前回(2015年、10,741票差)に続いて僅差で否決されたといえる。
 ただ、票の内訳は違う。5月頃、新型コロナウイルス感染症対策で、緊急事態宣言は大阪市では必要なかったなどと大見得を切った大阪市長・吉村洋文が一時日本維新の会の政党支持率を引き上げた時、それにつられたのが公明党代表の山口那津男と新旧国民民主党代表の玉木雄一郎だった。民民は住民投票への賛否を一切明らかにしなかったし、そもそも大阪市には民民の支持者などほとんどいない(投票所に足を運ぶ立民支持者でさえ3~4%しかいない)ので影響などほとんどなかった。問題は公明党であって、代表自ら大阪府廃止を大々的に呼びかけたのに、支持層の半分しか応じなかった。とはいえ前回は公明党支持層の賛成者は2割だったし、大阪では公明党は強いから、同党の転向は維新にとって大いなる追い風になったはずだ。
 しかし、前述の吉村はその後大阪から大量の新型コロナ感染者を出すなどして評判を大きく落とした。吉村が頼りにしようとしていた大阪府の核物理学者(=感染症の門外漢)がでっち上げた「K値」なる指標も、簡単に化けの皮が剥がれた。象徴的だったのが投票日当日である昨日(11/1)の新型コロナ陽性者であって、大阪府は123人で、大阪府と同様に新自由主義者の小池百合子が知事を務める東京都の116人をも上回ってしまった。半年前に吉村がブチ上げた「緊急事態宣言の再検証」の話がその後どうなったのかは寡聞にして知らない。
 このよう維新の失速が公明党の変節と相殺れ、前回とほとんど変わらない結果になったのだった。新自由主義者たちの博打が敗れたといえる結果だが、歴史は往々にしてこういうほんのわずかの差が大きく拡大される結果を生じる。悪い方の典型的な例として、2000年のアメリカ大統領選におけるジョージ・ブッシュJr.の僅差の当選が挙げられる。あれがイラク戦争その他の災厄につながり、全世界に大きなダメージを与えた。
 今回の大阪市(及び日本国)はまことに運が良かったというほかない。その幸運を今後に活かせるかが課題だ。長い目で見れば維新(大阪維新の会及び日本維新の会)が長期低落傾向にあることは間違いないから、特に大阪では「ポスト維新」が課題になるだろう。


「一丁目一番地」と力んでいた大阪維新の会だったが、肝心の「都構想」が幻に終わり、国政に対する影響力も危うくなってきた。
 
ましてや5年前の「都構想」の張本人の橋下徹がテレビでこんなことをバラしていた。

 
  
維新の看板政策に再び『ノー』 党勢に打撃、次期衆院選にも影響か 大阪都構想」(毎日新聞)
 
そして、大阪の自民党市議団は都構想には反対していたが、自民党総裁の菅義偉は都構想には積極的に支援していたようだが、今後は先が見えなくなったようである。
 
大阪維新が敗北、盟友の松井代表は政界引退へ 菅首相が二階幹事長に屈する日 『大阪都構想否決』(AERAdot.)

自民党内では維新を「隠れ菅派」と揶揄する声もあった。
「安倍前首相は大阪都構想に反対と言ってくれた。菅首相はノーともイエスとも何も言わない。本音では維新支持がにじみ出ていた。逆に中央がそうなら大阪は負けないと一致結束した。その思いが通じて、勝利となったように思う」(大阪選出の自民党の国会議員) 菅首相と気脈の通じる維新の松井代表は今回の敗北で、大阪市長の残りの2年半の任期を終えたら政界引退をすると表明。今後の大阪維新の会、日本維新の会の党運営は、吉村氏が中心となっていくとみられる。
「菅首相はいずれ橋下氏を大臣にし、勢い増す維新に公明党という自公維で政権運営を担うという思惑があったはず。住民投票の中盤あたりまでは、圧勝ムードだっただけに敗戦はショックだろう。逆に二階幹事長は近畿地方に派閥議員も複数いるので、大阪都構想にはもともと反対だった。維新の敗北は菅首相の今後の政権運営にとって大きな痛手となる。二階幹事長に屈せざるを得ず、党高政低に拍車がかかるでしょう」(前出・自民党幹部)
 菅首相が失った「維新カード」は今後の政局にどう影響を与えるのか?


自民党内には自分の派閥をもたない菅義偉。
 
そのため公明党との強いつながりを作り、「都構想」では維新の会を応援して盤石体制を狙っていた菅義偉。
 
そのよりどころが賢明な大阪市民によって都構想が否定され、今後の解散戦略が危うくなってきたのではないだろうか、とオジサンは思う。
  

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