新・定年オジサンのつぶやき

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旧統一教会汚染で針の筵の3年間になる岸田文雄

2022年08月13日 11時48分28秒 | 岸田文雄

ようやく猛暑に襲われ続けていた東海・関東にも台風8号の影響で恵みの雨が降り出している。
 
もっとも今年の雨は明らかに「恵み過ぎ」というか、いずれの県でも「観測史上」という形容詞付きの莫大な雨量を残している。
近くの河川が氾濫しりんご園が水没したというニュースを聞いて、今年は昨年以上に半端ない異常さである。
 
半端ない異常さといえば、自民党議員と旧統一教会との癒着の深さであろう。
 
改造内閣の前には、各議員任せでかなりあいまいな基準で旧統一教会 との関係をうやむやにした輩も多かった。
 
しかし、完璧なクリーンな議員だけでは組閣が物理的に不可能なので、怪しげな7人の連中も入っていた。
 
そして昨日、閣僚以外の「副大臣」や「政務官」が発表されたが、やはり旧統一教会に汚染されていた。
 
副大臣ら54人中19人が旧統一教会と接点 閣僚合わせ計26人に
       

第2次岸田改造内閣を支える副大臣、政務官計54人のうち、少なくとも19人が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体にパーティー券を買ってもらうなど教団側と接点を持っていたことが12日、毎日新聞の取材で明らかになった。既に関係を認めた閣僚7人と合わせて計26人が政府の要職に就任。いずれも自民党議員で、同党との根深い関係が相次いで判明し、改造による政権浮揚は見込めないとの指摘が出ている。

 毎日新聞は副大臣26人と政務官28人に就いた自民、公明両党の議員事務所に教団との関わりについて質問を送付。事務所や本人の口頭での返答も含め、48人から回答を得た。
 接点を認めた副大臣は、デジタルの大串正樹▽内閣の和田義明▽外務の山田賢司▽文部科学の井出庸生▽農林水産の野中厚▽経済産業の中谷真一▽国土交通の豊田俊郎、石井浩郎――の8氏。政務官は、デジタルの尾崎正直▽内閣の中野英幸▽総務の国光文乃、中川貴元▽法務の高見康裕▽外務の高木啓、吉川有美▽文科の山本左近▽国交の古川康、清水真人▽環境の柳本顕――の11氏だった。
 大串氏は今年5月にパーティー券6万円分、山田氏は2018年4月に4万円分を関係団体に購入してもらった。大串氏は「ちゃんと(教団側との)関係は断つようにします」と話した。和田氏は21年衆院選で教団側から名簿を受け取り、事務所が「今後は一切関係を持たないと約束する」とコメントした。


 
中には、平然とこんなコメントをしていたヤツもいた。
 

 
ようするに自民党議員にとっては旧統一教会関連団体との付き合いは日常茶飯事であり、そんな付き合い方が選挙に役に立っていたということであろう。
 
まさに、こんな例えをすれば気を悪くするかもしれないが、旧統一教会とは昔から変異しながら成長したウイルスのようなものであろう。
 
そのウイルスの広がりは国内だけではないことは、こんなイベントをみれば「パンデミック」並みであろう。
 
旧統一教会が韓国・ソウルで国際会議 安倍元総理を追悼するセレモニー、トランプ前大統領ビデオメッセージ寄せる」  
韓国の旧「統一教会」=世界平和統一家庭連合がソウルで国際会議を開催。各国の著名人が出席したほか、アメリカのトランプ前大統領がビデオメッセージを送りました。安倍元総理に対する追悼の時間もとられました。
旧「統一教会」は現在、ソウルで平和をテーマにした国際会議を開催していて、アメリカのトランプ前政権で国務長官を務めたポンペオ氏やカナダのハーパー前首相ら各国の有力者が出席しています。
会議の途中には、先月銃撃を受け死亡した安倍元総理を追悼するセレモニーも行われました。
記者
「アメリカのトランプ前大統領の姿がスクリーンに出てきました」
また、トランプ前大統領はおよそ10分にわたるビデオメッセージを送り、「私は北朝鮮の土地を踏んだ初めてのアメリカ大統領になった」などと対北朝鮮外交をめぐる自らの成果を強調。そして、安倍元総理について。
アメリカ トランプ前大統領
安倍元総理の暗殺は恐ろしい犯罪で世界全体にとってひどい損失だ
旧「統一教会」をめぐり、安倍元総理に対する銃撃事件をきっかけに日本の政治との関係性が注目される中、教会側が多くの有力者らが参加する会議を通じて、国際的な影響力をアピールした形です。
また今回の会議では、生放送を計画した韓国メディアが内部からの批判を受け取りやめたことが明らかになっています。

      
 
 
宗教団体で支えられている公明党議員で、関西創価高校から創価大学へ進み、外務省に入省したエリートが、統一教会のイベントに参加していたという。
 
前代未聞 統一教会のイベントに参加していた公明党参院議員の立場」 
 
「石川議員は、関西創価高校から創価大学へ進み、外務省に入省したエリートですが、脇が甘かったとしか言いようがありません」
 石川氏は、在シリア、在オマーン日本大使館に勤務した後、2009年11月に退官。2010年7月、参院選挙に大阪府選挙区から出馬して、トップ当選。今年の参院選で3選を果たした。
「大阪は創価学会の牙城。そこを地盤としているわけですから組織からも期待されている人でしょう」
創価学会に詳しいジャーナリストの乙骨正生)
そもそも、統一教会と創価学会はどういう関係にあるのか。
「両団体は、昔から今に至るまで、まったく相容れない関係です。どちらも反共で、自分たちの教義だけが正しくて、他の宗教は認めない。一般の伝統的教団とは異なり、創価学会と統一教会は極めて独善性が強い団体。両者には近親憎悪の感情があるのでは。いくら知らなかったとはいえ、石川議員は深く反省しているはず」
 ところが、この2つの宗教団体を頼りにしていた自民党の大物政治家がいた。
「安倍晋三元首相の祖父、岸信介です。岸信介と統一教会の文鮮明は昵懇の仲であることはすでに報じられています。岸の渋谷区南平台(現・松濤)の自宅の隣が統一教会の本部だったことで、岸は頻繁に統一教会に行き、講演もしています。1982年、文鮮明が脱税のためアメリカで服役した時、岸は当時のレーガン大統領に釈放のための嘆願書を送るほど関係は深いのです」
岸信介と戸田城聖
 岸信介は創価学会とも親しくしていた。
「岸信介は、創価学会の2代目会長だった戸田城聖と親密な関係でした。1958年3月、戸田会長は静岡県の大石寺で広宣流布(法華経の教えを広く流布する)の模擬試験(広宣流布の成就を想定した模擬的な儀式)を行う際、岸信介が参加予定でしたが、側近から止められました」
 岸信介の代理として参加したのが良子夫人、安倍晋太郎、洋子夫人(岸の長女)だったという。
「この儀式の際、戸田会長は池田大作をはじめとする創価学会の青年部に、宗教界の王は創価学会で、政界の王は岸首相だとして、今後も関係を維持していきなさいと命じるのです。その結果、何度も会っています。それを引き継いだのが安倍晋三元首相です。岸信介から3代にわたって創価学会と関係を深めていったのです」
 広宣流布の模擬試験の1カ月後、戸田はこの世を去った。葬儀には、岸信介が参加したという。
「安倍元首相の事件で統一教会と自民党議員の関係がいろいろと問題になっていますが、公明党は政教分離の問題で自分のところに火の粉が飛んでくるのではないかと戦々恐々としています。石川議員は内部で処分されることはないでしょうが、彼だって学会が統一教会をどう思っているか十分承知しているはずですからね、学会や党に顔向けできないと思っているでしょう」
「野党は、公明党と創価学会の政教一致や、政権参画について改めて追及すべきですね。ただ、問題は、野党にそれをやるだけの根性があるかどうかですが」

 
こんな話を聞けばまったく水と油のような両党がすんなりと「自公連立政権」になったことも頷ける。
 
それでは、改造後の岸田内閣の今後はどうなるのか。
 
やはり自民党は総汚染 邪な内閣改造は悪評噴出で大失敗(前編)

岸田首相の言う『難局突破』はこの国が直面する難局ではなく、政権を取り巻く状況を指しているのでしょう。危機的状況を打開するためのリセット改造のはずが、問題の根深さを露呈しているのだから目もあてられません。医療崩壊を引き起こしつつある新型コロナウイルス第7波、出口が見えない物価高、それに統一教会問題と決して切り離せない安倍元首相の国葬に対する納得のいく説明。岸田首相が今やるべきことは、改造ではなく国会審議なのです。臨時国会をたった3日で閉じたりせず、与野党の英知を結集してこの事態を乗り切る政策を一刻も早く実行すること。発言と行動が矛盾に満ち満ちています
下落傾向の支持率が上昇基調に転じる要素は見当たりません。統一教会問題によって、岸田首相の政治手法の弱点がよりあらわになった。自らイニシアチブを取ることができないのです。党として教団との関わりを調査、検証、実態解明を指示することなく、個々の議員に丸投げ。組織として責任の所在を明らかにする考えは全くない。コロナ対策も物価対策も周囲に丸投げし、先頭に立ってリーダーシップを発揮しようという姿勢はいまだに見えない。周囲の意見を聞くだけで、具体的に動こうとしない。国のリーダーとしての資質を決定的に欠いていると言わざるを得ません
法大名誉教授の五十嵐仁
  


 
やはり自民党は総汚染 邪な内閣改造は悪評噴出で大失敗(後編)

拍子抜けです。岸田首相は改造を正式表明した6日の会見で、〈新たに指名する閣僚だけでなく現閣僚、副大臣なども含め、(統一教会との)関係をしっかりとそれぞれ点検し、その結果を明らかにし、適正な形に見直すことを指示したい〉と言っていた。あの威勢の良さは何だったのか。つまるところ、閣僚経験者にしろ、入閣待機組にしろ、統一教会と無縁のクリーンな議員はほぼいないということ。教団関係議員抜きではもはや組閣ができないのです。副大臣、政務官人事ではさらにひどい惨状になるのではないか

政治ジャーナリストの角谷浩一
 
今回の内閣改造は政権にとって世論の落としどころを探るのがうまい人を並べた印象です。コロナ対策は『2類から5類へ』などと言われているように、感染症法を変えるなど、抜本的な改革が求められています。しかし、岸田さんは官僚と対立しない無難な人を選び、改革の意思は感じられません。新たな対策を講じるつもりはなく、要するに『丸く収められればいい』という人選なのでしょう」
「岸田さんは、実際に菅さんへラブコールを送る気はハナからなかったと思います。恐らく、官邸サイドが観測気球を上げたのでしょう。本格的に菅さんに打診したなら、麻生副総裁が黙っていなかったはず。菅さんが副総理に起用されたら、メンツを潰される格好ですからね」 (ジャーナリスト・鈴木哲夫
 
少なくとも参院選後ささやかれた「黄金の3年間」には程遠い、「針の筵の3年間」になるかもしれない、とオジサンは思う。

 
【参考】

昨日、「国葬の大義名分は旧統一教会のいかがわしさで消えてしまう」の中で、「トランプ氏の裏にも旧統一教会?」と紹介したが、さらには、「トランプ土俵際。FBIの『ガサ入れ』に見るアメリカ司法省の本気度」によれば、トランプはホワイトハウスから機密文書をごっそりと別荘に持ち出し、金庫に保管していたわけでこの違法行為が立証されると、トランプ氏は罰金で終わらず3年の禁固刑に処され、当然、2024年の大統領選挙には立候補できなくなるという。
 
権力の座から落ちた人間の末路なのかもしれない。  
  

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