新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

総理になれたことで目標を達成してしまった岸田文雄の敵は野党ではなかった?

2023年10月27日 11時26分55秒 | 岸田統一教会内閣

朝のニュース番組では岸田文雄政権の国民からの強い批判(増税メガネ)をかわすための「減税」と現金給付をパネルデ説明していたが、結局のところ時限的な効果のない「バラマキ」ということが明らかになってしまったようである。
 
比較的わかりやすい解説記事があった。
 
“増税●●メガネ”と言われたくないだけ。岸田文雄が「所得減税」をわざわざ実施するワケ
 

■国民など見てはいない。岸田が自分のあだ名を変えたいだけの経済対策
10月23日(月)午後、岸田文雄首相が臨時国会の開会にあたり、所信表明演説を行ないました。そして、冒頭から噴飯物の大嘘を連発しました。
「内閣総理大臣として、私の頭に今あるもの、それは『変化の流れを絶対に逃さない、つかみ取る』の一点です。岸田内閣は、防衛力の抜本的強化、エネルギー政策の転換、次元の異なるこども・子育て政策をはじめ、時代の変化に応じた先送りできない課題に一つ一つ挑戦し、結果をお示ししてきました。今後も、物価高をはじめ国民が直面する課題に、『先送りせず、必ず答えを出す』との不撓不屈の覚悟をもって取り組んでいきます。」
今年の通常国会で、岸田首相は、米国の命令による「防衛費増額」も、絵に描いた餅の「異次元の少子化対策」も、どちらも財源を明示できずに、ボンヤリさせたまま先送りしましたよね。その上「エネルギー政策」に関しては、中国への根回しもせずに自称処理水を海洋放出したことで、福島以外の漁業にも大打撃を与え、ひとまず国民の血税で穴埋めしつつ、抜本的解決は先送りという無責任極まりない無能ぶりをいかんなく発揮中ですよね。
それなのに、一体どこをどうしたら「先送りできない課題に一つ一つ挑戦し、結果をお示ししてきました」なんて大嘘を涼しい顔で抜かせるのですか?もしかして、これって「先送りできない課題に一つ一つ挑戦し、すべてを先送りしちゃいました~!テヘペロ♪」っていう本音を内蔵させた一世一代のクソメガネギャグですか?
つーか、最後の「不撓不屈の覚悟をもって取り組んでいきます」って、お前は大関に昇進した時の貴花田かよ!…なんて細かいツッパリ…じゃなくて、細かいツッコミも入れつつ、さらに多くの皆さんが呆れ果てたのが、次のフレーズでした。
「経済!経済!経済!私は何よりも経済に重点を置いていきます!」
サスガは財務官僚が書いた原稿ですね。昭和のおじさんなら「権藤!権藤!雨!権藤!」を思い出したかもしれませんし、吉田照美さんのファンなら「物販!物販!また物販!」を思い出したかもしれません。しかし、岸田首相が語気を強めて「経済!経済!経済!」と連呼した瞬間、野党席から飛んだのは「増税!増税!増税!」というヤジと失笑でした(笑)。
それにしても、あたしが驚いたのは、何よりも一番先に言及すると思っていた、イスラエルとハマスの問題について、完全スルーでただの一言も触れなかったことです。そして、全国の数えきれないほどの人たちに大迷惑を掛けているマイナ保険証の問題についても、ただの一言も触れなかったことです。その上、全国が注目していた「増税」という言葉も「減税」という言葉も、ただの一度も使わなかったことです。
前日まで大騒ぎしていた「所得減税」について、岸田首相は「税収の増収分の一部を公正かつ適正に国民へ還元する」という遠回しな言い方をしただけで、「減税」という言葉は使いませんでした。スピーチライターが党内からの反発や財務省に配慮したのか、あまりにも具体性に欠けた演説内容は、もはや「絵に描いた餅」ですらありませんでした。まるで、何も絵の描いていない白紙の画用紙を掲げて、「これが私のビジョンです」と言っているような演説でした。
■「増税●●メガネ」を掻き消したいだけのだけの首相
ま、遅かれ早かれ、「所得税の期限付き定額減税」と「低所得者層への給付金」という、ほとんど何の意味もない「焼け石に水」の経済政策が、自公とゆかいな仲間たちの数の暴力によってゴリ押しされるでしょう。そこで、この所信表明演説の2日前の10月21日(土)、文化放送『田村淳のNewsCLUB』で、この無能すぎる政策を分かりやすく解説してくれた経済アナリスト、森永康平さんの発言を文字起こししてみました。
森永康平さん 「今回のタイトルは『誰のための経済政策なのか?』です。先ほどニュースでも読まれましたが、岸田総理が期限付きの所得減税を指示しました。経済対策の中身がぜんぜん見えてなかった時点で、もしかして消費減税があるんじゃないか?という噂が流れた時があって、少しは期待してたんです。しかし蓋を開けてみると、そこまでは踏み込めずに、時限的な所得減税だと。ただこの所得減税に関して言うと、やらないよりはやったほうがいいとは思いますが、何で所得減税なのかよく分からないんですね」
田村淳さん 「そうなんですか」
康平さん 「所得減税には定率減税と定額減税があるんですが、定率減税は高所得者にめちゃくちゃ有利なんですね。今の物価高の局面は、金持ちより低所得者のほうが辛いわけですから、そこに効かせようと思ったら、定率減税は意味ないんですね。そもそも所得の低い人って、そんなに所得税を払ってないし。そして、もう一方の定額減税は一律に定額を引く減税なんですが、これをやると、いわゆる低所得者層とか高齢者の非課税世帯とか、どうすんの?って話になるわけですよ」
淳さん 「うんうん」
康平さん 「で、岸田さんは『そこには別途給付金を用意してます』って言ってるんですよ。となると、それってもはや、一律給付金とやってることは一緒じゃないの?ってね。じゃあ何でわざわざ面倒くさい所得減税って方向に行ったのか?だって、やってることは給付金になっちゃうわけだから、結局は」
淳さん 「最終的にはね」
康平さん 「僕が思ったのは、先ほどの話につながるんですけど、たぶん『増税クソメガネ』ってのが、めちゃくちゃ効いてんだろうなって思って。だって、物価高の対策なら給付金だけでいいじゃないですか?」
淳さん 「そうですよね」
康平さん 「それを無理に所得減税とセットにしたってことは…」
淳さん 「『減税』という言葉を使って、『増税クソメガネ』を掻き消したいってことですよね?」
康平さん 「そういう話なのかなって思うと、先ほど僕がタイトルコールした『誰のための経済政策なのか?』って話につながるんですよ」
淳さん  「ホントですね~」
康平さん 「国民がどうのとかじゃなくて、自分のアダ名を変えたいだけじゃないのかな?って、思わざるをえないんです」
淳さん  「なるほど~、でもそんなことのために、いや、二度手間っていうか、ストレートな政策じゃないなとは思ってたんですよね」
康平さん 「おっしゃる通りですね。シンプルに全国民にいい影響が出る政策は、消費減税なんですよ。単純に買い物をした時に払う金額が減るから」
淳さん 「そうですよね」
康平さん 「消費減税なら、低所得者だろうが富裕層だろうが、買物する時に安く買えますよって話になるんで、これならフェアじゃないですか。別に儲かってる奴が優遇されるとかでもないし」
淳さん  「ですよね~」
康平さん 「現役世代が大変だというなら、社会保険料を減免すれば事実上給料が上がることになるのでサポートになりますし、シンプルなやり方はいくらでもあるんです。それなのに、あえて給付金と何も変わらない所得減税を選んだ。しかも期限付きという形を見ると、何を重要視して経済政策を作っているのかということが透けて見えて来ます」
淳さん  「なるほど」
■総理になれたことで目標を達成してしまった岸田氏
康平さん 「岸田さんがですね、10月16日だったと思いますけど、スーパーに視察に行ったんです」
淳さん  「行きましたね」
康平さん 「あれ、けっこうネットで批判されましたが、僕はあれを見た時に、一種の臭い演出だと思ったんですね。岸田さんがスーパーへ行って、物価が上がってるのを実感しましたと。これはいけないと、国民を救うべく消費減税をやりました、みたいな演出なのかと思ったら、翌日に提出された自民党案には減税が入ってなかったんですね。消費減税どころか、所得減税すら入ってなかった」
淳さん  「そうでした」
康平さん 「あのスーパーの視察、何だったの?って話ですよ。それでズッコケて、国民が『ふざけんな!』ってなった瞬間に『自民党案に減税が入ってなかったので私の指示で所得減税を入れさせました』って、また1個、演出が上乗せされたんかい!って感じですね」
淳さん  「うんうん。もう1個、減税のために演出を上乗せして、だから決して増税クソメガネではないんだってね」
康平さん 「しかも、この所得減税を定額方式、つまり事実上の給付金方式でやるってことは、いくら給付するのかという全体の経済規模が同時に出て来ないとおかしいんですけど、今回出てないんですよ。で、何で経済規模を言わないかというと、たぶん1回どこかのメディアにリークさせて、これくらいの規模の経済対策になりそうだとポーンと出して、また国民がSNSとかで『足んねえよバカ!』とか言い出したところで『私が増額しました』と言って、最初から決まってた金額をバーンと出す」
淳さん  「ああ~、二段構え!」
康平さん 「そう、二段構え、三段構えみたいな、僕から見ると、ぜんぶ演出がかってると言うか…」
淳さん  「ホント、誰のための政策なんですかね?」
康平さん 「そう考えると、岸田政権が見てるのって、国民ではないのかなって思うし、彼が総理として何をやりたいのかが見えて来ないんですよね」
淳さん  「見えないですよね。前の菅総理の時は、菅さんが良かったか悪かったかは別にして、総理としてこれがやりたいというのが見えてましたよね。実際にやったし。いろんな団体にメスを入れたり。正木さん、岸田さんて、どう見えてます?」
正木裕美さん 「岸田さんて、ご本人の政治思想とかじゃなくて、まず観測気球を揚げて、これが求められてるような気がするというだけで、そのつど政策を打ってるんだけど、そこに統一性がなくてつながってないから、いろんな面で回復して行かないし、支持率も上がらないし…」
淳さん 「でも、少子化対策はマジでしてほしいじゃないですか?そこで『異次元の少子化対策』って打ち出せば、こっちは期待するじゃないですか?」
裕美さん 「スローガン内閣ですからね」
淳さん 「人の話を聞いて、そこまではやってくれるけど…」
裕美さん 「スローガンは掲げてくれるけど、結局、踏み込んだ政策を打つでもなく、何も変わらない…」
淳さん 「森永さん、この総理が踏み込む時って、賛成の声も反対の声もあって、みんなが納得する第一歩ってないと思うんですよ」
康平さん 「そうですね。結局何をやっても賛成派も反対派も出て来るので、その時に『反対派がどれだけ騒ごうが俺はやるんだ!』っていうのが、一種の総理の信念だと思うんですよ。『俺が総理になったからには、こういう国にするんだ!』っていう信念がある人は反対派の圧力にも耐えて行けますけど、岸田さんの場合は、総理になれたことで、ある意味、もう目標を達成していて、あとはどれだけ長く総理でいられるかだけですからね」
淳さん 「どれだけ政権を維持できるか…」
康平さん 「そうすると、やっぱり反対の声って恐いんですよ。長く総理のイスにいられない気がしちゃうから」
淳さん 「なるほどね~」
■首相がSNSでエゴサーチしているであろう証拠
康平さん「だから取りあえず、一部に受けそうな政策をピョッと出して、賛成派から『おお、やるじゃん!』と評価してもらいつつ、そうこうしてるうちに反対派の声がでかくなって来たら、スッと引っ込める。これの繰り返しなんです」
砂山圭大郎アナ 「結局、防衛費を増やして、少子化対策はまだ予算も決まってなくて、で、『税収増がありましたから減税します』って、もう無茶苦茶ですからね」
淳さん 「全方位の声を聞いてるから、確かに100%、360度の声は拾ってるけど、でも、どこも突破できてないよね?」
康平さん 「聞くだけ、なんですよね」
淳さん 「聞くだけ内閣?」
康平さん 「コールセンターか、お前は?って」
淳さん 「ははははは、そうですよね、聞いてはくれますよね、コールセンターなら。あと、岸田さんは自分の評判とか、そうとう調べてるんですかね?エゴサっていうんですか?」
康平さん 「してると思いますよ。だって気にしすぎだもん。岸田さんはツイッターやめたほうがいいと思いますよ」
淳さん 「僕も、岸田さんにはツイッター、見せないほうがいいと思うんですよね。もしも時の総理がSNSをエゴサして自分の評判を拾いに行ってたら、総理としての幹がグラグラしちゃいますからね」
そんなわけで、もはや「経済政策」などとは呼べないような最悪の政策ですが、今回の臨時国会で概要がハッキリするでしょうから、取りあえずはどんな形で着地するか、今後も注目して行きたいと思います。

 
すでにネットでも評判になっていた与党幹部の代表質問での岸田文雄に対する痛烈な批判も、実は腰砕けであったという。
 
『腰抜けメガネ』世耕氏、岸田首相を痛烈批判もすぐさま謝罪で『情けない』批判殺到 首相の度量の小ささに苦言も
 
「総理の決断と言葉は弱さを感じる」「支持率が向上しない最大の原因は、国民が期待するリーダーとしての姿が示せていないということに尽きるのではないでしょうか」「残念ながら、現状において岸田総理の決断と言葉については、いくばくかの弱さを感じざるを得ません」
 10月25日の参院本会議。自民党の世耕弘成参院幹事長が、代表質問で岸田文雄首相に対し痛烈な批判の演説をおこなった。
「国会議員にとって、代表質問は晴れ舞台です。演説後、世耕氏は意気揚々と自席につき『してやったり』の気分だったのか、満足そうに笑顔を浮かべていました」(国会担当記者)
 各マスコミも「異例の代表質問」として大きく取り上げ、自民党内の一部からは「よく言った」と評価する声もあったようだが、その風向きは、一夜も持たずに変わってしまった。
「ベテラン議員などから『世耕は何を考えているんだ。倒閣運動でもするのか』と厳しい意見が相次いだのです。
 もともと、世耕さんは目立ちたがり屋です。定例会見でも『所得税減税』をぶち上げたり『給付』を言ってみたり、減税時期をフライングで言ってしまうこともありましたね。だから今回の代表質問も、その『目立ちたがり』の延長だっただけともいえます。
 しかし、予想外に首相の怒りはすごかった。通常は批判に対しても、答弁で『ご意見を拝聴し』とか『今後の政策にいかして』などと言うのですが、首相は答弁で世耕氏の批判には触れませんでした」(政治担当記者)
 そして26日、発言内容の重大さに気がついたということなのか、世耕氏は朝いちばんで岸田派幹部に謝罪した。「TBS NEWS DIG」が報じている。
 ニュースサイトのコメント欄には《国会の場での発言を後日裏で謝罪するとは情けない政治家ですね》《ここで謝ってしまうことが、世耕が小物界の大物と言われる所以だ》《腰抜けメガネ 増税メガネ一派に屈する》《謝罪するなら喋るなよ。情けない》とあきれる書き込みがあった。一方で《身内から批判が出たとしても、度量の大きさを見せるぐらいの肝っ玉が欲しかった》と岸田派への苦言も見られた。
 メガネ同士のいさかいは、国民のメガネにはかなわなかったようだ。

 
もっともネット民は驚きもせず至って冷静なコメントを・・・・・
 

◆世耕氏の代表質問に批判的な議員は当然出て来る。与党自民党の世耕氏だからだ。でも、世耕氏の代表質問は岸田政権に対する叱咤激励でもある。
総理総裁だからと忖度する議員も居るが、逆にそれだけの総理総裁としての能力が無い岸田氏にもっとシッカリしてくださいという事と思えば当然な事を言ったまでだ。
それに自民党参議員幹事長として少し立つ位置が異なる事と、世耕氏が所属する安倍派で会長さえ決まらない闘争中だけに『目立ちたがり』をアピールする機会とだったかもしれない。
それにしても岸田氏のいろいろ言われたことの中身の問題を思えば、利に適っているにもかかわらず、後日裏で謝罪するとは情けないことである。
当然の事を言っても、道理が道理で通らない自民党こそ問題の多い政党になってしまったのかも知れない。
この自民党こそ今や「どんぐりの背比べ」で、そんなクレームなどくそくらえと言える議員が出てほしい。
◆こういうのは全部、シナリオ通り、筋書き通りです。
右を立てれば左が立たず。左を立てれば右が立たず。選挙区事情、派閥事情、個人の人間関係、そういうトレードオフがモザイク模様のように組み上がった政治の世界のなかで、ああいうシナリオで手を打とう、全体を何とか帳尻合わせよう。そういうことのために、根回し済みで打っている芝居。
激怒とか謝意とか。その下でペロリと舌を出して芝居してるんです。
いいとか悪いとか、けしからんとか。表面的に受け止めて、物知り顔で論評しても、あまり意味はありません。少し深層部の潮の流れを見るようにしないと。

 
ほかにも、こんな文春砲の餌食になったやつもいた。
 
新藤義孝経済再生大臣がコンパニオン宴会で有権者“買収”疑惑
  

 
昔から、内閣改造のたびに時の首相からは「適材適所」という陳腐な4字熟語が発せられてきた。
 
これが岸田首相の『適材適所』 不適切な女性関係認めた山田太郎氏だけじゃない…『接点』『自衛隊利用』」 
 
    
           【東京新聞より】

もっとも最近の岸田文雄にとっては「敵在敵所」といった心境ではないだろうか、とオジサンは思う。

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