DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

大ベテランが韓国のリングに登場、などなど(色々:01‐31‐25)

2025年01月31日 05時13分52秒 | 世界ボクシング

最近(2025年1月31日ごろ)のニュースです。

1)47歳となるも、まだまだ闘志が衰えない野中 悠樹(ミツキ)。昨年4月にはOPBF(東洋太平洋)スーパーミドル級王座を獲得しています。この野中が4月26日に渡韓し、WBOアジア太平洋タイトル保持者ユン ドクノ(韓国)と王座統一戦を行うことが決定しました。

2)昨年4月に元IBFミドル級王者サム ソリマン(豪)を破り、現在保持している王座を獲得した野中。プロデビューは1999年11月にまで遡る事になります。これまでに6つの王座を獲得にしてきた野中。OPBF王座はスーパーウェルター級、ミドル級、そしてスーパーミドル級と3階級を制覇しています。

ユンの強打は驚異ですが、大ベテランが韓国でまた一つ王座を獲得する事に期待しています。

3)亀田3兄弟の従弟にあたる京之介(TMK)が来月22日、メキシコのリングに登場。元WBCバンタム級、スーパーバンタム級王者ルイス ネリ(メキシコ)と対戦します。

4)元WBCヘビー級王者ディオンティー ワイルダー(米)が4月に、カーティス ハーパー(米)を相手に再起戦を行う計画があるようです。

5)クリス ユーバンクとコナー ベンによる英国2世対決が4月26日にようやく実現するようです。

6)WBCスーパーライト級王者アルベルト プエジョ(ドミニカ)が指名挑戦者サンドル マーティン(伊)を迎える一戦は3月1日、米国ニューヨーク州で行われることが発表されています。

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あの試合から30年(WBCフライ級:1995年1月30日)

2025年01月30日 05時46分22秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1995年1月30日、北海道札幌市月寒グリーンドームで行われた試合結果です。
WBCフライ級戦:
王者勇利 アルバチャコフ(協栄/露)判定3対0(116-112x2、116-113)挑戦者オスカル アルシニエガ(メキシコ)

北国ロシア出身の勇利が試合前から体調を崩していて、常夏のメキシコ出身のアルシニエガが絶好調という不思議な構図となった真冬に北海道で行われた世界戦。中々調子に乗れない勇利は、序盤戦思わぬ苦戦を強いられる事になりました。7回以降、その強打を上下に散らし始めた勇利。終盤戦にはKOのチャンスを掴むなど、挑戦者を後手に回す展開に持っていきました。結局は僅差ながらも明白な判定を手にした王者が6度目の防衛に成功しています。

(珍しく北海道で行われた世界戦)/ Photo: 楽天市場

調子は悪くとも、最後は自分のペースに持っていき勝利を収める。絶対王者の条件となりますが、勇利はこの試合でそれを見せる事にも成功しました。

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佐々木、くせ者を退ける(ウェルター級ほか)

2025年01月29日 05時26分54秒 | 世界ボクシング

先週24日、有明アリーナで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋ウェルター級戦:
王者佐々木 尽(八王子中屋)判定2対1(118-110、117-111、116-112)挑戦者坂井 祥紀(横浜光)

*日本から久々にウェルター級で世界が狙える逸材とされる佐々木。くせ者坂井をスピードと手数で圧倒しフルラウンドを終了。判定勝利は2019年8月以来となりましたが、12回でも戦い抜けるスタミナがある事を証明。戦国時代の様相を見せる世界戦線にどこまで迫れるかが今年の注目点になるでしょう。

下記は佐々木が世界を目論むウェルター級の、2024年1月29日現在の王者たちとなります。

WBA:エイマンタス スタニオニス(リトアニア/防衛回数1)
WBC:マリオ バリオス(米/2)
IBF:ジャロン エニス(米/3)
WBO:ブライアン ノーマン(米/0)
OPBF(東洋太平洋):佐々木 尽(八王子中屋/2)
WBOアジア太平洋:佐々木 尽(八王子中屋/5)
日本:セムジュ デビット(ウガンダ/中日/1)

 

ライト級戦(10回戦):
日本スーパーフェザー級王者奈良井 翼(RK蒲田)判定2対1(96-94x2、94-96)WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者渡邊 海(ライオンズ)

*スーパーフェザー級のタイトルホルダー同士による対決が実現。パンチ力で勝る奈良井が、随所にその強打を当てていき試合をリード。お互いに警戒心が強いあまり、激しい打ち合いが見られることはありませんでしたが、日本王者がリードを保って試合終了。奈良井が次のステップに向け、一歩リードする結果を残しました。

この試合はライト級の無冠戦として行われましたが、奈良井と渡邊が主戦場とする2025年1月29日現在のスーパーフェザー級の王者たちを確認しておきましょう。

WBA:レイモント ローチ(米/防衛回数1)
WBA(暫定):アルベルト バティルガジエフ(露/0)
WBC:オシャキー フォースター(米/0)
IBF:アンソニー カカーチェ(英/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/3)
OPBF(東洋太平洋):波田 大和(帝拳/0)
WBOアジア太平洋:渡邊 海(ライオンズ/0)
日本:奈良井 翼(RK蒲田/1)

 

WBOアジア太平洋ミニマム級戦:
挑戦者高田 勇仁(ライオンズ)判定2対1(116-111、114-113,113-114)王者小林 豪己(真正)

*それまで4度の防衛に成功していた日本王座を返上し、アジアタイトルに挑んできた高田。3回にダウンを奪うなど、2度目の政権を築いていた小林に競り勝ち自身2つ目のベルトを獲得する事に成功。一時は4敗2引き分けを経験するなど3年間白星から遠ざかっていた高田ですが、今回の勝利でまた一歩世界に前進する事になりました。

下記は2025年1月29日における最軽量級のタイトルホルダーたちとなります。

WBA:オスカル コラーゾ(プエルトリコ/防衛回数0)
WBC:メルビン ジェルサレム(比/1)
IBF:ペドロ タドゥラン(比/0)
WBO:オスカル コラーゾ(プエルトリコ/4)
OPBF(東洋太平洋):石井 武志(大橋/0)
WBOアジア太平洋:高田 勇仁(ライオンズ/0)
日本:松本 流星(帝拳/0)

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あの試合から30年(IBFジュニアウェルター級:1995年1月28日)

2025年01月28日 05時49分29秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1995年1月28日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
IBFジュニアウェルター級戦(スーパーライト級):
挑戦者コンスタンチン チュー(露/豪)TKO6回1分50秒 王者ジェイク ロドリゲス(米)

259勝11敗というアマチュアの戦績を引っさげプロに転向してきたチュー。アマチュアの集大成として、1991年豪州のシドニーで行われた世界選手権で、後のウェルター級、スーパーウェルター級王者バーノン フォーレスト(米)を破り優勝。同大会の最優秀選手にも選ばれています。

旧ソ連の代表として、1992年のバルセロナ五輪に出場するという選択枠もあったチューですが、世界選手権の開催地であった豪州のプロモーターであるビル モーディー氏の勧誘でプロ転向を決意。同地で順当にプロのキャリアを歩み始めました。

13勝(10KO)の戦績を引っさげ、ボクシングのメッカ・ラスベガスのリングに初登場したチュー(米国では3試合目)。ターゲットは26勝(7KO)2敗2引き分けの戦績を持つロドリゲス。このチューとの一戦が3度目の防衛戦となりました。KO率は低いロドリゲスですが、世界王者になってから自信を付けたのか数字以上にパワフルな選手で、チューがアマチュアのスーパースターとはいえ、決して侮れない選手です。

(ドッシリと世界初挑戦に臨んだチュー(左))/ Photo: Facebook

 

試合前の予想では、挑戦者が有利とされていましたが、蓋を開けてみるとその予想以上に挑戦者のワンサイドの試合となりました。試合開始早々に右に強打でダウンを奪ったチュー。ロドリゲスも王者の意地を見せ時折反撃を見せるも、そのほとんどは焼け石に水。回を追う毎に挑戦者のワンサイドマッチとなっていきました。

5回にダウンを追加し、6回にも立て続けに3度のダウンを奪ったチュー。圧倒的な力量差を見せつけ、当然の如くプロでも世界の挑戦に立つことになりました。

(ロドリゲスから次々とダウンを奪うチュー)/ Photo: Facebook

 

この試合で気に入らなかったのが、名レフィリーと謳われるリチャード スティール氏のレフィリング。5回には明らかなダウンもスリップと見なしダウンと取らず。6回にはバッティングで負傷したチューに何故だか減点1を科しています。当時はまだまだ米ソ(アメリカとソビエト連邦の事です。)による冷戦の爪痕が色濃く残っていた時代だったとはいえ、それほど旧ソ連人が嫌いだったのですかね?

チューといえば、私(Corleone)が大好きな選手の一人です。ボクシングに興味を持ち始めた1990年代の前半、プロデビューして間もないチューは将来の「世界王者」及び将来の「スーパースター」の最有力候補生として専門誌にその名を頻繁に登場させていました。

(堂々と世界王座を獲得したチュー)/ Photo: gettyimages

 

しかし初めてチューの試合を目にした時、「???」という印象の方が強く残りました。ガードはどちらかというと低く、ディフェンスはスウェーバックが主体。左ジャブで相手を切り崩し、それに続く挑戦的な右で相手を倒していく。シンプルで豪快ではあるのですが、決してアマチュアの名選手には見えず、大雑把でしいて言えば雑なボクシングを展開するボクサーにしか見せませんでした。

その後(現在も続いていますが)、何度、何十度とチューの試合を観てきましたが、チューの凄さはそのステップインの鋭さということが分りました。「機を見るに敏」というのでしょうか、チャンスとなれば最小限の動きで相手との距離を潰し対戦相手を倒していく。そんなボクシングは全盛期のマイク タイソン(米)に類似したものがあります。天性のモノを備えたボクサーが出来うる、教えて出来るボクシングではないですね。

実子で前WBOスーパーウェルター級王者ティム チュー(豪)も、昨年2024年に世界戦で2連敗してしまったとはいえ、中々の好選手です。偉大なる父と比べてしまうと可哀そうな面がありますが、親子といえども持って生まれたものが違うようです。

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井上、大楽勝(スーパーバンタム級)

2025年01月27日 05時24分44秒 | 世界ボクシング

先週24日・金曜日、有明アリーナで行われた試合結果です。
4団体統一スーパーバンタム級戦:
王者井上 尚弥(大橋)KO4回2分25秒 挑戦者キム イェジョン(韓国)

*代役相手に慎重な立ち上がりを見せた井上。エンジンがかかり始めた4回、右の強打で挑戦者をフロアに送りそのままKO勝利。予想通りの圧勝で4団体統一王座の防衛に成功しています。

本来なら昨年のクリスマスイブにサム グッドマン(豪)を相手に防衛戦を予定していた井上。しかしグッドマンが練習中に負傷してしまったため、興行自体が一ヶ月延期となりました。そして今年に入り、グッドマンがさらに負傷を負い今回の井上への挑戦は不可能に。試合直前にキムが代役として井上に挑戦する事になりました。

試合の延期に続いて、挑戦者の変更と井上には何ら落ち度はありません。しかし如何せん、キムは世界戦に出場するだけの能力のある選手ではありませんでした。試合後、井上が直前に決まった相手に、素晴らしいパフォーマンスを見せたと謳う声が多く聞かれています。しかし現実的には、4つの主要団体の王座が争われた世界戦としては非常にレベルの低いミスマッチだったと言わざるを得ないでしょう。

強すぎるがために、良きライバルに恵まれない井上。次戦ではラスベガスにその雄姿をお披露目する計画があるようですが、もうフェザー級に転向していいのではないでしょうか。

 

日本スーパーバンタム級戦:
王者下町 俊貴( グリーンツダ)判定2対0(95-93x2、94-94)挑戦者平野 岬(三松スポーツ)

*カウンター狙いの挑戦者相手に、慎重なボクシングをしてしまった下町。中盤にダウンを奪うも、最終回にお返しのダウンを奪われるのだ、最後まで「どっちもどっち」の試合展開が続いてしまいました。大興行の一試合として、またとない舞台を用意されはしましたが、結局はアピール不足で終わってしまいました。

 

モンスター井上がタイトルを牛耳るスーパーバンタム級。下記は2025年1月27日現在の、同級の王者たちとなります。

WBA:井上 尚弥(大橋/防衛回数3)
WBA(暫定):ムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン/0)
WBC:井上 尚弥(大橋/4)
IBF:井上 尚弥(大橋/3)
WBO:井上 尚弥(大橋/4)
OPBF(東洋太平洋):中嶋 一輝(大橋/2)
WBOアジア太平洋:村田 昴(帝拳/0)
日本:下町 俊貴(グリーンツダ/4)

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王座統一戦が決定、などなど(色々:01‐26‐25)

2025年01月26日 05時20分23秒 | 世界ボクシング

最近(2025年1月26日ごろ)のニュースです。

1)IBFウェルター級王者ジャロン エニス(米)とWBA同級王者エイマンタス スタニオニス(リトアニア)による王座統一戦が4月12日、米国ニュージャージー州で行われることが正式に発表されています。

2)一時はエニスとの王座統一戦の話があったブライアン ノーマン(米)。3月29日にデレク クエバス(プエルトリコ)を迎え保持するWBO王座の初防衛戦を行うことが決まっています。

3)時系列が逆になってしまいましたが、現在スタニオニス保持しているタイトルを以前保持していたキース サーマン(米)が3月12日、豪州のリングに登場。同地出身のブロック ジャービスを相手に、約3年ぶりの実戦を行うことになりました。

4)本来なら昨年3月末にティム チュー(豪)と対戦を予定していたサーマン。自身の負傷のため、その試合への出場をあえなく辞退しています。サーマンに代わりチューと対戦し、スーパーウェルター級のWBCとWBOの2つのベルトを一気に獲得したのが超長身のセバスチャン フンドラ(米)でした。このフンドラの初防衛戦がようやく3月22日に決定。フンドラはショーデール ブッカー(米)の挑戦を受ける事になりました。

5)アンソニー カカス(英)が保持していたIBFスーパーフェザー級王座を返上しています。カカスの後釜争いには力石 政法(大橋)が出場する可能性大との事です。

6)力石の実兄で、IBFライトフライ級王者である矢吹 正道(LUSH緑)は、同団体のフライ級王者であるアンヘル アヤラ(メキシコ)への挑戦を目論んでいるようです。

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今週末の試合予定

2025年01月25日 05時25分20秒 | 世界ボクシング

2025年1月最終週末の主な試合予定です(2025年1月25日から31日まで)。

25日 土曜日
米国ネバダ州
スーパーライト級戦(10回戦):
ホセ ペドラザ(プエルトリコ)対 エルネスト メルカド(米)

*世界戦ではありませんが、世界2階級制覇を達成したペドラザが、16戦全勝(15KO)のメルカドと対戦する中々の好カードが行われます。この興行には東京五輪金メダリストのアンディ クルス(キューバ)のプロ5戦目や、ディエゴ パチェコ(米)とスティーブン ネルソン(米)による注目の無敗対決など、注目の試合が複数組み込まれています。

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帝拳フェザー級コンビが防衛に成功(OPBFフェザー級ほか)

2025年01月24日 05時52分13秒 | 世界ボクシング

先週末18日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)フェザー級戦:
王者中野 幹士(帝拳)KO3回2分5秒 挑戦者英 洸貴(カシミ)

*「鉄の拳」の異名を持つ中野。ここまで行ってきた11戦の内、10度までを規定ラウンド内に終わらせてきました。今回の一戦でも左アッパーで挑戦者から立て続けにダウンを奪いKO勝利。昨年9月に獲得した王座の初防衛に成功しました。

WBOアジア太平洋フェザー級戦:
王者藤田 健児(帝拳)TKO9回終了 挑戦者マイケル カサマ(比)

*ちょうど1年前に同じ会場で当時空位だった王座を獲得した藤田。スムーズなフットワークと左右の連打で終始挑戦者を圧倒。終盤にカサマをギブアップさせ、保持する王座の2度目の防衛に成功。藤田にとり、タイトル戦3戦目で初の判定以外の勝利となりました。

2025年1月24日現在の、同級の王者たちを確認しておきましょう。

WBA:ニック ボール(英/1)
WBC:レイ バルガス(メキシコ/1)
WBC(暫定):ブランドン フィゲロア(米/1)
IBF
:アンジェロ レオ(米/0)
WBO:ラファエル エスピノサ(メキシコ/2)
OPBF(東洋太平洋):中野 幹士(帝拳/1)
WBOアジア太平洋:藤田 健児(帝拳/1)
日本:松本 圭佑(大橋/4)

 

OPBFフライ級戦(王座決定戦):
飯村 樹輝弥(角海老宝石)判定3対0(117-111、116-112x2)ローレンス ドゥアム(比)

*これまで3度防衛してきた日本王座を返上し、一段上のタイトル戦に挑んだ飯村。10勝(7KO)の戦績が示す通り、軽量級としてはワイルドなボクシングを展開するデゥアムを冷静に対処。強打者相手に最後まで気の抜けない試合展開となりましたが、明白な判定勝利を収め東洋太平洋奪取に成功しています。

2025年1月24日現在のフライ級王者たちは下記のようになります。

WBA:ユーリ 阿久井 誠悟(倉敷守安/防衛回数2)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/0)
WBC(暫定):ガラル ヤファイ(英/0)
IBF
:アンヘル アヤラ(メキシコ/0)
WBO:アンソニー オラスクアガ(米/1)
OPBF(東洋太平洋):飯村 樹輝弥(角海老宝石/0)
WBOアジア太平洋:タナンチャイ チャルンパック(タイ/0)
日本:空位

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18番目の階級について、などなど(色々:01‐23‐25)

2025年01月23日 05時46分01秒 | 世界ボクシング

最近(2025年1月23日ごろ)のニュースです。

1)WBCが定めた18番目の階級の王者であるケビン レリナ(南ア)の次期防衛戦の相手は11勝(5KO)7敗(1KO負け)のウクライナ人セルヒー ラドチェンコになる見通しです。

2)同級でのタイトル獲得を目指し、クルーザー級王座を返上していたバドゥ ジャック(スウェーデン)。どうやらWBCからはクルーザー級の休養王者に認定されていたようです。そしてこの度、その「休養」という文字が撤廃され正規王者に復帰。WBCからはライアン ロジッキー(カナダ)との防衛戦を行うよう指示が出されています。

3)プロモーターとの関係で防衛戦が行えない状態が続いているノエル ミカエルヤン(アルメニア)。ジャックが正規王者に復帰したことにより、今度はミカエルヤンが休養王者に移行されました。何か滅茶苦茶ですね、WBCのやっていることは。

4)WBA18番目の階級のタイトルホルダーであるムスリム ガジマゴメドフ(露)が今月末31日、これまでに2度クルーザー級で世界王座への挑戦の経験があるタビソ ムチュヌ(南ア)を迎え2度目の防衛戦を行う予定です。

5)日本フェザー級王者松本 圭佑(大橋)が3月25日、大久 祐哉(金子)を迎え5度目の防衛戦を行います。

6)後楽園ホールで予定されているその試合。同じ興行で世界王座への挑戦経験を持つ清水 聡(大橋)と阿部 麗也(KG大和)による興味深い一戦も開催されることが発表されています。

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続「ボクシング 10年」PartXVIII(まとめ編・その1)

2025年01月22日 05時38分47秒 | ボクシングネタ、その他雑談

このDaispo Boxingを始めた当初、不定期ながらも数回に渡り「ボクシング10年」という、自分(Corleone)がボクシングに興味を抱いてからの約10年の間のボクシング界について、ザっとしたものを書いていました。第一弾は2004年6月23日。当時引退したばかりのリカルド ロペス(メキシコ)がどれだけ凄いボクサーで、軽量級、特にミニマム(旧ストロー、105ポンド/47.63キロ)とそのひとつ上のライトフライ(旧ジュニアフライ、108ポンド/48.97キロ)の、その後の課題はロペスの後継者を生み出すことであると強調しました。

その後2020年9月に、夢にまで見たSuperChamp1991というものを入手。そこには私がボクシングに惹かれる直前、1991年春先の世界王者たちの顔ぶれが掲載されています。その顔ぶれを見てみると懐かしさと同時に、自分にとって新鮮味がある王者たちが載っています。あの時代から30年。「ボクシング10年」の続編的ものとして、各階級の世界王者たちを簡単に紹介してきました。

(夢にまで見たSuperChamp 91。同シリーズの創刊号です)/ Photo: AOBADO  オンライン

 

この企画の主題である、当時の全17階級の当時の世界王者たちの紹介もすでに終わっています。次の企画に入る前に、選手以外の当時、1990年代初頭からの話題というか変化をザっとではありますが話していきます。

今回は世界勢力図、国の大変化について話します。ここで言う国というのは、その選手が所属している国(国籍)であり、試合が行われる開催地のことを指します。

昨年2024年、ウクライナ出身のオレクサンデル ウシクが、サウジアラビアで2度に渡りタイソン フューリー(英)との接戦を制しました。ウシクの母国であるウクライナが建国(ソ連から独立)されたのは1991年。Superchamp1991当時、ウクライナという国名が新鮮だったというより、「そんな国が誕生したのか!」という驚きのほうが強かった記憶があります。

(国家としては比較的新しいウクライナ)/ Photo: BBC

 

1990年代初頭によく耳にした名称には、「旧ソ連」や「旧ユーゴスラビア」、そして「東西ドイツ」などがあります。しかしそれらの多くは現在ほとんど聞かれず、歴史の教科書にのみその名称を載せるにとどまっています。まだゲナディー ゴロフキンがその存在を大いに知らしめたカザフスタンや、オルズベック ナザロフやドミトリー ビボルの出身地であるキルギスタンなど、「中央アジア」という言葉はまだまだ聞かれませんでした。

(ウクライナ同様、比較的新しい独立国家が複数存在する中央アジア)/ Photo: Wikipedia

 

現在もロシアのウクライナに侵攻の手を休める気配がありませんが、一日も早く終焉を迎えて貰いたいものです。この両国は、旧ソビエト連邦の一部を成していました。そのよしみでなんとかならないものでしょうか。そういえばロシアがウクライナに侵攻し始めた時期、ウクライナの親露派の地域で旧ソ連の国家が流れていたのにはさすがに驚きました。その地域に住んでいる人たちには、時代の流れというものがないのでしょうかね?

(ソビエト国家を歌う老軍人。ロッキー4からです)/ Photo: Youtube

 

旧ユーゴスラビアはというのは、現在のボスニア・ヘルツェゴヴィナ(2003年までは新ユーゴスラビア)やクロアチアを含めた他民族国家でした。旧ユーゴ解体後、長らく内戦が続いていた地域ですが、この地域は慢性的に不安定な地域なようです。

(20世紀のユーゴスラビア(左)と現在の同地域)/ Photo: BBC News

 

国連加盟国の変遷を見てみると、この30年余りにいかに多くの国家が誕生したかがわかります。東西統一ドイツが誕生した1990年初頭、国連加盟国は159ヵ国でした。4年後の1994年には旧ソ連、旧ユーゴスラビアの国々が加盟したため、一気に185ヵ国に増大。現在のところ、国連最後の加盟国である南スーダンが2011年に参加して以来193の国々が加盟国があります。

ここ数年、贅沢極まりない超大興行が定期的に開催されているサウジアラビアですが、同国を含めアラブ諸国は長らくボクシングとは無縁の地とされていました。サウジアラビアと同じく、アラビア半島に位置するイエメンにルーツを持つナジーム ハメド(英)が活躍するのは1990年代中盤以降でした。

(現在のボクシング興行を牛耳るサウジアラビア)/ Photo: The Times

 

かつて、半世紀以上も前の話となりますが、モハメド アリがイスラム教に改宗し、それに関連してイスラム諸国が話題になった時期もありました。しかしそれはあくまで宗教の問題であり、ボクシングとは関りはありません。

中国がプロボクシング界に進出したのは21世紀になってからとなります。それから20年余り経ちますが、東アジアの超大国が生み出した世界王者は暫定やレギュラー王座を含め僅か4人。その大人口からすれば世界王者4人というのは少なすぎるでしょう。10年ほど前には同国のマカオで多くの世界戦が行われていました。しかしここ最近、同地での大きなボクシングの興行はありません。ひょっとしたら中国にはボクシングが流行らない土壌のようなもがあるのかもしれませんね。

(中国(マカオ)でのボクシング繁栄は一時的なものでした)/ Photo: The Fintech Times

 

1980年代後半から1990年代前半のアジアのボクシングを牽引していた韓国。ここ数年は中小規模の興行がようやく定期的に行われるようになりましたが、同国のボクシング界での衰退は悲しいものがあります。長年、軽量級王国と言われてきたタイもコロナ禍の影響もあり元気がない状態が続いています。

一時はWBAスーパーフェザー級王座を獲得したラクバ シムをはじめ、定期的に世界ランカーを生み出していたモンゴル。日本の大相撲では素晴らしい関取が次々に誕生していますが、プロボクシングが根付くことはありませんでした。インドネシアに至っては、フェザー級王座を18連続防衛に成功したクリス ジョンは同国の異端児的存在。元々ボクシングの大国ではありません。

1990年代半ばから10年以上、ドイツが同国への移民者を含め一時代を築いていました。一時は完全に世界ボクシング界の蚊帳の外になるまで衰退してしまいましたが、ここ最近復調の気配を見せています。

日本には現在、井上 尚弥(大橋)をはじめ世界トップクラスの選手が幾人もいます。日本がボクシング大国に成長するとは当時夢物語でした。しかし日本以上に、軽量級から最重量級までくまなく好選手を量産し続けている大英帝国の底の深さには恐れ入ります。

30年経てば世界地図も世界情勢も変わるもの。それはボクシング界にも通じるようですね。今から30年後、ボクシング界は一体どのような世界情勢となっているのでしょうか。さすがにこのDaispo Boxing Expressも継続されてはいないと思いますが。

(ボクシングはもとより、30年後はどのような世界になっているのでしょうか)/ Photo: Amazon

(凄まじい激戦が年明け早々に実現)/ Photo: Youtube

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