2月24日、東京・有明アリーナで予定される興行です。
WBAバンタム級戦:
王者堤 聖也(角海老宝石)対 挑戦者比嘉 大吾(志成)
WBCバンタム級戦:
王者中谷 潤人(M.T)対 挑戦者ダビ クエジャール(メキシコ)
バンタム級戦(10回戦):
WBOアジア太平洋王者那須川 天心(帝拳)対 元WBO王者ジェイソン マロニー(豪)
*現在、主要4団体の頂点を日本人選手たちが占めている「黄金のバンタム」。この興行後、いよいよ王座統一に向け動き出すのでしょうか!?
2月24日、東京・有明アリーナで予定される興行です。
WBAバンタム級戦:
王者堤 聖也(角海老宝石)対 挑戦者比嘉 大吾(志成)
WBCバンタム級戦:
王者中谷 潤人(M.T)対 挑戦者ダビ クエジャール(メキシコ)
バンタム級戦(10回戦):
WBOアジア太平洋王者那須川 天心(帝拳)対 元WBO王者ジェイソン マロニー(豪)
*現在、主要4団体の頂点を日本人選手たちが占めている「黄金のバンタム」。この興行後、いよいよ王座統一に向け動き出すのでしょうか!?
今月8日、豪州で行われた試合結果です。
IBFクルーザー級戦:
王者ジェイ オペタイア(豪)TKO4回2分17秒 デビット ニイカ(ニュージーランド)
*2025年の世界戦は南太平洋で開幕しています。本来ならこの日、オペタイアは指名挑戦者フセイン シンカラ(独)との防衛戦を予定していました。しかしシンカラが足を骨折したため、試合出場は不可能に。代わってオペタイアは、東京五輪の銅メダリストでもあるニュージーランド人ニイカを迎え防衛戦を行うことになりました。
年齢では同じ29歳となるオペタイアとニイカですが、プロのキャリアでは豪州人が大きく上回っています。そんなプロでは格下の挑戦者を、試合開始と同時に強引に倒しにかかったオペタイア。自らの強打でニイカを追い詰めると同時に、無駄にパンチを被弾する場面も幾度かありました。しかし雑なボクシングを展開する王者とは裏腹に、激しい打撃戦が繰り広げられたため会場は大いに盛り上がりました。
迎えた4回、シーソーゲームが続く中、オペタイアがニイカの死角を突く形で見事な右アッパーをヒット。一発でライバルをキャンバスに送っています。試合再開後、連打から再びダウンを奪うことに成功した豪州人。今度は完全にニイカをKOすることになりました。
2022年7月以来の地元のリングで豪快な試合を見せたオペタイア。WBAとWBOの2つの王座を保持するヒルベルト ラミレス(メキシコ)との3団体王座統一戦の実現に期待が持たれています。今日のようなボクシングだと、常に安定したボクシングを見せるラミレスには勝つことは出来ないでしょう。
下記は2025年1月20日現在の、クルーザー級のタイトル保持者たちとなります。
WBA:ヒルベルト ラミレス(メキシコ/防衛回数1)
WBC:ノエル ミカエルヤン(アルメニア/0)
IBF:ジェイ オペタイア(豪/2)
WBO:ヒルベルト ラミレス(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:デビット ニーカ(Nyika)(ニュージーランド/0)
今から30年前の昨日となる1995年1月18日、横浜文化体育館で行われた試合結果です。
WBCジュニアバンタム級戦(スーパーフライ級):
王者川島 郭志(ヨネクラ)判定3対0(118-109、116-111、115-114)挑戦者/前王者ホセ ルイス ブエノ(メキシコ)
*前年となる1994年のゴールデンウイークに対戦している両雄。その時は挑戦者だった川島が、チャレンジャーらしく積極的のボクシングを展開。内容以上に競った判定でしたが、明白な勝利を収め王座奪取に成功しています。
その後指名挑戦者カルロス サラサール(亜)に快勝し、初防衛に成功した川島。世界王座奪取から8ヶ月を経て、前王者ブエノとの再戦/2度目の防衛戦に臨む事になりました。前回の戦いで快勝し、王座の初防衛にも成功している川島。王者としての貫禄が漂い始めていました。特に序盤戦は両者の勢いの差が表れる試合展開が繰り広げられることになりました。
(前王者ブエノを迎え2度目の防衛戦に臨んだ川島)/ Photo: Youtube
初戦以上に積極的なボクシングを見せた川島。パンチと体全体のスピード差に加え、川島の軽快なステップワークの前に、ブエノは後手後手に回ってしまいます。左右に頻繁にスイッチするボクシングを展開する川島の前に、まったく手が出ない前王者。前半戦、そして中盤戦とポイントが開いていくばかりとなりました。
7回、両者の頭が激突し、ブエノが倒れこんでしまいます。ブエノにとり不幸だったのは、レフィリーの位置が完全に川島の後方となってしまい、明らかなバッティングではありましたがダウンと見なされてしまいました。終盤11回に入りようやくチャンスを掴んだブエノでしたが、巻き返しにはあまりにも遅く試合終了のゴングを聞くことに。結果は一人のジャッジが僅か1ポイント差という不可解な採点をしましたが、第一戦以上の試合内容で川島が勝利。2度目の防衛に成功しています。
ブエノ陣営には最軽量級の帝王で、ブエノと同じくイグナシオ ベリスタイン氏の指導を受けていたスーツ姿のリカルド ロペス(メキシコ)がありました。ロペスの目には、日本が誇る技師のボクシングはどのように映ったのでしょうか。
2025年1月第三週末の主な試合予定です(2025年1月18日から24日まで)。
18日 土曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)フェザー級戦:
王者中野 幹士(帝拳)対 挑戦者英 洸貴(カシミ)
WBOアジア太平洋フェザー級戦:
王者藤田 健児(帝拳)対 挑戦者マイケル カサマ(比)
OPBFフライ級戦(王座決定戦):
飯村 樹輝弥(角海老宝石)対 ローレンス ドゥアム(比)
24日 金曜日
有明アリーナ
4団体統一スーパーバンタム級戦:
王者井上 尚弥(大橋)対 挑戦者キム イェジョン(韓国)
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋ウェルター級戦:
王者佐々木 尽(八王子中屋)対 挑戦者坂井 祥紀(横浜光)
WBOアジア太平洋ミニマム級戦:
王者小林 豪己(真正)対 挑戦者高田 勇仁(ライオンズ)
日本スーパーバンタム級戦:
王者下町 俊貴( グリーンツダ)対 挑戦者平野 岬(三松スポーツ)
最近(2025年1月17日ごろ)のニュースです。
1)腰の調子が思わしくないワシル ロマチェンコ(ウクライナ)。このまま現役から退く可能性もあるようです。
2)ロマチェンコの長期離脱に伴い、IBFはザウル アブドゥラエフ(露)とレイモンド ムラタラ(米)による同団体ライト級の暫定王座決定戦を認可する方向のようです。
3)引退といえば、ヘビー級のタイソン フューリー(英)がソーシャルメディアを通じ、自身何度目かの引退を発表しております。凄いことは、世間一般のほとんどの人がそれを信じていないという事。ただ今回の場合、以前よりは現実味がありそうです。
というのも、フューリーはすでに主要団体4つのベルトを獲得しており、現状で彼を満足させる対戦相手がほとんど居ないからです。オレクサンデル ウシク(ウクライナ)とはもう戦いたくはないだろうし、同胞のアンソニー ジョシュアとの一戦は興味深いですが、その試合が実現したとしても、そのあとはどうなの?ということになります。ただウシクとの試合が終わったばかりなので、フューリーがしばらく試合を行わない事だけは確かでしょう。
4)3月15日に元IBFスーパーライト級王者スブリエル マティアス(プエルトリコ)との防衛戦を予定していたWBOスーパーライト級王者手テオフィモ ロペス(米)。交渉は最終段階に入っていましたが、合意には至らず。報酬/契約に不満を持つロペスは、契約を結んでいるトップランク社との法廷での争いに突入するようです。
5)中々防衛戦が行われないWBOスーパーライト級。業を煮やした同団体は、アーノルド バルボサ(米)とジャック カテロール(英)による一戦を暫定王座決定戦に認可する方針のようです。
6)急遽井上 尚弥(大橋)への挑戦が決まったキム イェジョン(韓国)。試合まであと一週間となりましたが、無事に来日したようです。後は予定通りに試合が行われる事を願いましょう。
昨年2024年にその活躍が顕著だった選手を、独断と偏見で5名選出。今回は海外の選手5名を紹介していきます。順番は、昨年(2023年のまとめ)が重い階級からだったので、今年(2024年分)は軽量級からとなります。
WBA/WBOミニマム級王者オスカル コラーゾ(プエルトリコ)/ 2023年の年間成績 世界戦3勝(2KO)
(最軽量級の主役の座に就いたコラーゾ)/ Photo: El Nuevo Dia
*次々と王座から転落した重岡兄弟と代わるように、あっという間に最軽量級の主役の座を手にしたコラーゾ。長期政権を築いていたノックアウト CP フレッシュマート(タイ)に引導を渡した事は大きいです。
すでにIBF王者との統一戦に向け動き出しているようですが、その後は日本上陸の可能性もあるでしょう。最軽量級にも関わらず、僅か11戦で大舞台のリングに登場出来るのは幸運児と言って過言ではありません。リング外での実力(運)も備えているようです。
WBCスーパーフライ級王者ジェシー ロドリゲス(米)/ 世界戦2勝(2KO)
(勢いがとまらないロドリゲス)/ Photo: DAZN
*2022年からの勢いを継続し続けるロドリゲス。不思議なことに日本人選手との対戦経験がありません。今年もまだまだ白星を伸ばしていくことでしょう。
4団体統一ライトヘビー級王者アルツロ ベテルビエフ(露/カナダ)/ 世界戦2勝(1KO)
(4団体統一王者となるも、連続KO記録が途切れてしまったベテルビエフ)/ Photo: NY Fights
*10月にドミトリー ビボル(キルギスタン/露)に僅差の判定勝利を収め、4つの王座の統一に成功したベテルビエフ。ライトヘビー級のすべてのベルトを腰に巻くことに成功はしたものの、デビューから積み重ねてきた連続KO/TKO記録は20でストップしてしまいました。
来月22日にビボルとの再戦が予定されていますが、その後はどんな路線を歩むことを想定しているのでしょうか。
WBA/WBOクルーザー級王者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)/ 世界戦2勝(ゼロKO)
(クルーザー級の主役の座に就いたラミレス)/ Photo: ProBoxTV
*減量苦からスーパーミドル級王座を返上してから5年。2度目の挑戦(1度目はライトヘビー級)でようやく2階級制覇に成功したラミレス。瞬く間に2冠王に輝いてしまいました。今後は4団体王座の統一を目指していくことになるでしょうが、同時に万年不毛のクルーザー級を活発化するために定期的に試合を行っていって貰いたいものです。
クルーザー級でも全く体負けをしないラミレス。今考えてみると、よくもまあ15キロ近くも軽いクラスであるスーパーミドル級で戦っていたものです。
IBF/WBA/WBCヘビー級王者オレクサンデル ウシク(ウクライナ)/ 世界戦2勝(ゼロKO)
(フューリーをも飲み込んでしまったウシク)/ Photo: Cleto Reyes
*自身より二回り大きなタイソン ヒューリー(英)に堂々と打ち勝り僅差の判定ながらも2連勝。現役はおろか、歴代ヘビー級の偉大なる選手たちと比較されるべき存在まで成長しました。すでに最重量級のトップ戦線で活躍する選手たちを打破しているウシク。今後は何を目標にリング生活を過ごしていくのでしょうか。
フューリーとの再戦の前に、「クルーザー級に再降格する」というコメントも残していますが果たして。
昨年、2023年編で選出した選手は、ロドリゲス、WBAライト級王者ジャルボンテ デービス(米)、WBCスーパーライト級王者デビン ヘイニー(米)、前WBOスーパーライト級王者ティム チュー(豪)、そして元WBO暫定ヘビー級王者張 志磊(中国)でした。
今回選出したコラーゾとロドリゲスは、今後のボクシング界を牽引していく存在と言っても過言ではないでしょう。ウシクとベテルビエフは年齢的にそれほど上積みが期待できませんが、まだまだそれぞれの階級のナンバーワンであり続ける事でしょう。
昨年2024年にその活躍が顕著だった選手を、独断と偏見で5名選出しました。まずは日本国内を主戦場としているの5選手を、軽いクラスから順に紹介していきます。
WBAフライ級王者ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安)/ 2024年の年間成績 世界戦3勝(ゼロKO)。
*ちょうど一年前に強豪/曲者アルテム ダラキアン(ウクライナ)に明白な判定勝利を収め王座奪取に成功。その後、2度の防衛に成功しています。岡山県所在のジム初の世界王者となった阿久井。単独での世界戦や、地元岡山での凱旋試合実現に期待が持たれます。
3月にもWBC王者寺地 拳四郎(BMB)との王座統一戦が実現する可能性が高いようです。阿久井からすれば不利が予想される一戦となりますが、強豪相手に一矢報いたいところです。
(寺地 拳四郎との王座統一戦が噂される阿久井)/ Photo: 山陽新聞
WBCバンタム級王者中谷 潤人(MT)/ 世界戦3勝(全KO)。
*昨年2月に3階級制覇を達成した次代の怪物。海外での評価も非常に高い選手です。来月に3度目の防衛戦を予定していますが、もう純粋な防衛戦では満足できないでしょう。今年は是非王座統一戦、もしくや4階級制覇を目指して貰いたいですね。
(世界3階級制覇を達成したにも関わらず、成長が止まらない中谷)/ Photo: スポニチ
OPBF(東洋太平洋)スーパーバンタム級王者中嶋 一輝(大橋)/ OPBF戦3勝(2KO)。
*2月に中川 麦茶(一力)との王座決定戦を制し自身3つ目の王座を獲得。その後、和氣 慎吾(Flare山上)、辰吉 寿以輝(大阪帝拳)と国内のライバルを連続KO。その強打がどこまで上のレベルで通じるかが今年の焦点になるでしょう。
(その強打に一層磨きがかかってきた中嶋)/ Photo: 中日新聞
日本ウェルター級王者セムジュ デビット(ウガンダ/中日)/ 日本タイトル戦2勝(1KO)。無冠戦1勝1敗。
*久しぶりの輸入国内王者となったセムジュ。現状維持が一杯だとは思いますが、日本人選手の壁となり防衛回数を伸ばしていって貰いたいですね。
(久々の輸入国内王者セムジュ)/ Photo: 毎日新聞
日本スーパーウェルター級王者出田 祐一(三迫)/ 日本王座戦2勝(1KO)。
*かつては引き分けを挟んで12連敗を喫するなど、苦しい時代が長く続いた出田ですが、現在は保持する王座の3度の防衛に成功。10連続防衛を目標に掲げる40歳となった大ベテラン。今年は何度の防衛回数を伸ばすことが出来るのでしょうか。
(出田、今年も勝ち続けてくれ!)/ Photo: スポニチ
*昨年選出した選手は、前日本ミニマム級王者高田 勇仁(ライオンズ)、前IBFミニマム級王者重岡 銀次郎(ワタナベ)、前WBCミニマム級王者重岡 優大(ワタナベ)、現在WBAバンタム級王者に君臨している堤 聖也(角海老宝石)、そして日本ヘビー級王者但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3)の5選手でした。
来年はどのような顔ぶれになるのか、全く想像が出来ません。
先月26日、タイで行われた試合結果です。
WBCライトフライ級戦(王座決定戦):
パヤン プラダブスリ(タイ)判定2対0(116-112、115-113、114-114)カルロス カニザレス(ベネズエラ)
*元WBCミニマム級王者パヤンと、元WBAライトフライ級王者カニザレスによる王座決定戦。判定が発表された後、地元びいきで知られるタイの観衆からブーイングが起こるほど酷い判定だったらしく、2024年最悪の判定とまで言われる始末に。
これまでに日本をはじめ、中国、マレーシア、アルゼンチン、メキシコなど、現在では珍しく場所を選ばず戦い続けるカニザレスへの早期の世界戦出場の機会が与えられることに期待しましょう。
本来なら大晦日に東京で行われる筈だったWBAスーパーフライ級戦が中止となってしまったため、この試合が2024年最後の世界戦となってしまいました。
2024年師走には多くのタイトル戦が行われたライトフライ級。下記は2025年1月14日現在の、同級の王者たちとなります。
WBA:エリック ロサ(ドミニカ/防衛回数0)
WBC:パヤン プラダブスリ(タイ/0)
IBF:矢吹 正道(Lush緑/0)
WBO:岩田 翔吉(帝拳/0)
OPBF(東洋太平洋):タノムサク シムシー(タイ/2)
WBOアジア太平洋:尾崎 優日(大成/0)
日本:川満 俊輝(三迫/2)
来週24日金曜日、東京有明アリーナで予定される興行です。
4団体統一スーパーバンタム級戦:
王者井上 尚弥(大橋)対 挑戦者キム イェジョン(韓国)
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋ウェルター級戦:
王者佐々木 尽(八王子中屋)対 挑戦者坂井 祥紀(横浜光)
WBOアジア太平洋ミニマムバンタム級戦:
王者小林 豪己(真正)対 挑戦者高田 勇仁(ライオンズ)
日本スーパーバンタム級戦:
王者下町 俊貴( グリーンツダ)対 挑戦者平野 岬(三松スポーツ)
*本来なら昨年のクリスマスイブに決行される筈だったこの興行。その時は、井上に挑戦する予定だったサム グッドマン(豪)が練習中に負傷したため一ヶ月の延期となっていました。そして今回、今度はグッドマンが再度負傷したため井上への挑戦を断念。そのため、グッドマンに代わってWBOオリエンタル王者であるキムが井上に挑戦する事になりました。
21勝(13KO)2敗2引き分けの戦績を持つ32歳のキム。無敵王者相手では、かなり荷が重くなりますがどれだけ善戦できるかに注目しましょう。
井上の対戦相手がだれであれ、今回はしっかりと予定通りに興行が行われてほしいものです。
最近(2025年1月12日ごろ)のニュースです。
1)これまで日本重量級を牽引してきた井上 岳志(ワールドスポーツ)が現役からの引退を発表しています。
10年以上前の2014年夏にプロデビューを果たした井上。その試合では現OPBF(東洋太平洋)とWBOアジア太平洋スーパーライト級王者永田 大士(三迫)と引き分けるという苦いスタートを切りました。その後スーパーウェルター級に主戦場を移し、日本、WBOアジア太平洋(3度)、OPBF(2度)王座を順次獲得。2019年1月には当時のWBO王者だったハイメ ムンギア(メキシコ)に挑戦し、大差の判定で敗れるもタフネスぶりを発揮しています。
2021年には前WBO王者ティム チュー(豪)と対戦するも歯が立たず。その後は勝ちと引き分けを繰り返しながらキャリアを終える事になりました。終身戦績は20勝(12KO)2敗3引き分け。引退には少々早い気がしますがすべては本人次第。残念ですが、お疲れ様でした。
2)井上に初黒星を与えたムンギア。井上戦後は2度の防衛記録を伸ばした後、ミドル級、スーパーミドル級と順次階級を上げ、昨年5月には帝王サウル アルバレス(メキシコ)の持つ統一スーパーミドル級王座に挑戦。強豪相手に大奮闘しますが判定負けを喫し、キャリア初の黒星をその戦績につける事になってしまいました。
カネロ(アルバレスのニックネーム)に敗れたとはいえ、評価を落としていなかったムンギア。しかしちょうど一ヶ月前となる12月14日、格下と思われていたブルーノ スラス(仏)にまさかのKO負けを喫してしまいました。その試合直後から両者による再戦が行われることが噂されていましたが、どうやら4月12日にその一戦が決行されるようです。
3)ムンギア戦を含め、相変わらずの安定度を示し続けているアルバレスですが、最近は影が薄くなってきています。カネロの次戦はまだまだ未定ですが、5月にテレンス クロフォード(米)と対戦するという噂/希望が流れています。
4)日本スーパーライト級王者李 健太(帝拳)が3月1日、渡来 美響(三迫)を迎え保持する2度目の防衛戦を行います。
5)同じ興行には、日本バンタム級王者増田 陸(帝拳)も登場。松本 海聖(VADY)を相手に、こちらもタイトルのV2戦に臨む事になります。
6)昨年4月に体重超過の大失態を犯しながらも、僅か半年のライセンス停止処分で済まされていた堤 駿斗(志成)。大晦日に元世界王者のレネ アルバラード(ニカラグア)に8回TKO勝利を収め、WBAスーパーフェザー級王座への挑戦権を獲得しています。この試合前の腐敗老舗団体での世界ランキングは、堤が9位でアルバラードが14位。ランキング下位同士の対戦が挑戦者決定戦として認めるとは。いやはや凄い団体です。