DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

統一王者たちの防衛戦、などなど(色々:02‐20‐25)

2025年02月20日 05時14分40秒 | 世界ボクシング

最近(2025年2月20日ごろ)のニュースです。

1)IBFとWBOの2つのミドル級王座を保持するジャニベック アリムカヌウェ(カザフスタン)が4月5日、念願の母国カザフスタンで防衛戦を行うことになりました。14戦全勝(9KO)のアナウエル ンガミセンゲ(Ngamissengue/コンゴ/仏) を迎える事となるアリムカヌウェ。故郷での試合は2017年9月に行ったプロ2戦目以来となります。

2)WBAとWBOの2つのミニマム級王座を保持しているルイス コラーゾ(プエルトリコ)。来月29日にメキシコのリングで、エドウィン エルナンデス(メキシコ)を相手に防衛戦を行います。

3)ミニマム級戦と同じ興行で、ウィリアム セペダ(メキシコ)とデビン ファーマー(米)による再戦、WBCライト級暫定王座戦も行われます。

4)2000年代後半から2010年代中盤にかけて活躍したセルジオ マルティネス(亜)。先週末15日、スペインのリングに登場し、キックボクシングを中心にキャリアを積んできたセサール コルドバ(スペイン)と6回戦で対戦。判定勝利を収め、2023年3月以来の実戦を無事に勝利を収めました。既に49歳となった元WBCスーパーウェルター級、WBC/ WBOミドル級王者は、世界王者時代は日本のボクシング誌でもその名を頻繁に登場させていたスーパースターでした。

5)これまでに世界ミドル級王座を4度、スーパーミドル級王座を1度獲得してきたフェリックス シュトルム(独)が同日、地元ドイツのリングでベンジャミン ブラインダート(独)と対戦。3回KO勝利を収め、WBAライトヘビー級のゴールド王座を獲得しています。

6)同じリングにはアリムカヌウェにIBF王座をあっさりと明け渡したビンチェンツォ グアルティエリ(独)も登場。アレクサンデル パブロフ(独)に判定勝利を収めWBO欧州ミドル級王座を獲得しています。

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あの試合から30年(NABOクルーザー級:1995年2月19日)

2025年02月19日 05時09分37秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1995年2月19日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
NABOクルーザー級戦(王座決定戦
):
西島 洋介山(オサム)判定2対1(117-111、116-112、113-115)ジョン カイザー(米)

1990年代に世界の重量級に挑んだ西島の、記念すべき初タイトル戦が行われました。

WBOの北米地域王座であるNABOクルーザー級のこけら落としとなった一戦。西島の戦績は9勝(7KO)1敗で、この試合が行われる2ヵ月前に初めて10回戦を行っています。対するカイザーは7勝(3KO)6敗2引き分けの戦績の持ち主で、タイトル戦はおろか10回戦の経験もない選手です。西島、カイザーはともに、地域王座戦に出場するような実績も実力も持ち合わせてはいないように思えましたが、マイナー団体の初代地域王座決定戦としては、致し方ないのではないでしょうか。

(西島が獲得したNABOのチャンピオンベルト)/ Photo: Shutterstock

残念ながらこの試合の映像を探すことは出来ませんでした。しかし西島にとり、本場米国での試合はほぼ敵地といってよく、12回を戦い抜き2対1ながらも判定勝利を収めた事は非常に価値のある白星といって過言ではないでしょう。

この試合が行われてから既に30年も経ちますが、いまだに日本が生み出したミドル級以上の選手で最高傑作の一人といわれている西島。惜しいことに、同じ時代に国内のライバルはおろか、練習相手も居なかったということです。

(日本ボクシング界重量級の最高傑作の一人に数えられる西島)/ Photo: BoxRec

もし西島の現役時代に、その後日本、WBOアジア太平洋、OPBF(東洋太平洋)の3つのヘビー級タイトルを獲得した藤本 京太郎(角海老宝石=引退)や、現日本ヘビー級王者但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3)が存在し対戦していたら、とついついそのような夢物語を思い描いてしまいます。現在の日本ヘビー級ランキングを見てみると、名前を連ねているのは王者の但馬のみ。この寂しい状況が何時か破られる時がくるのでしょうか!?

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あの試合から30年(WBOライト級:1995年2月18日)

2025年02月18日 05時27分07秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1995年2月18日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBOライト級戦:
王者オスカー デラホーヤ(米)判定3対0(117-110、116-111x2)挑戦者/IBFジュニアライト級王者ジョンジョン モリナ(プエルトリコ)

1992年バルセロナ五輪米国唯一の金メダリストとなったオスカー デラホーヤ(米)が、プロ17戦目にして初の本格派/実力者を迎える事になりました。

(強豪モリナを迎える事になったデラホーヤ)/ Photo: Youtube

この日、デラホーヤが対戦したのはIBFジュニアライト級(スーパーフェザー級)王者ジョンジョン モリナ(プエルトリコ)。これまでに3度世界王座に就き、現在(この試合が行われた当時)も世界王者として君臨中で、その王座の7連続防衛に成功。トニー ロペス(米)やグレゴリオ バルガス(メキシコ)等強豪たちと拳を交えながら、36勝(26KO)3敗という素晴らしい戦績を築いてきました。

(一階級下のジュニアライト級で一時代を築いていたモリナ)/ Photo: Facebook

モリナの不幸は、その実力を評価されながら、同じ時代にヘナロ エルナンデス(米)やアズマー ネルソン(ガーナ)といった同階級を代表する選手たちが他団体王座に君臨していたことです。

実力者相手にスーパースター候補生がどのようなボクシングを展開するか。注目がその一点に絞られたこの戦いは、デラホーヤが見事なスタートを切る事になりました。

(序盤戦に明白なリードを奪ったデラホーヤ(右))/ Photo: ESPN

スピーディーで力強い左ジャブで先手を取ったデラホーヤ。初回中盤、目の覚めるような見事な右で先制のダウンを奪います。このままモリナもデラホーヤの勢いに飲まれると思いきやどうしてどうして。歴戦の雄は徐々に本領を発揮していきます。

これまでのデラホーヤの対戦相手のように飲まれる事なく、真正面からデラホーヤとの打ち合いに臨んだモリナ。パンチの的確性では劣るものの、パンチをスイングし新鋭に襲い掛かるなどペースを自分に引き寄せていきます。時には第3のパンチ(頭)で突っ込む形でデラホーヤに肉薄。接近すれば頭を王者に寄せ付け、デラホーヤにフラストレーションを貯めさせていきます。ベテランの巧みなボクシングにはめられたデラホーヤは、クリンチ際にモリナの後頭部にパンチを放ったりとイライラを隠せない様子。この試合後も長いキャリアを築いていくデラホーヤですが、こうも冷静さを失ったデラホーヤは稀としか言えません。

しかしそこはスーパースター。力強い左ジャブを放つことを忘れずに、ポイントは確実に自分のものにしていきます。中盤戦以降クリンチが多い戦いとなってしまいましたが、結局は軍配はデラホーヤに。キャリア最初の難関をクリアしたデラホーヤは、筋金が一本入った事になりました。

ペースは自分のモノにするものの、ポイントでは敗れたモリナ。黒星を喫したとはいえ、その評価が落ちる事はありませんでした。このモリナ戦後、スター街道をひたすら前進する事になったデラホーヤ。ゴールデンボーイ(デラホーヤのニックネーム)が苦しんだ試合の一つといって間違いないでしょう。

20代から既に髪の毛が薄くなっていたプエルトリカン。この試合ではアデランス効果(プエルトリコにアデランスがあるかは知りません)のためしっかりと整っていました。その後キャリアの後半ではスキンヘッドにチェンジ。60歳を目前に控えている現在のモリナが、どのような髪形をしているかは未検索のままです。

(ポスターの右上には以前のモリナの姿が)/ Photo: Wikipedia

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永田、川浦が防衛に成功(スーパーライト級ほか)

2025年02月17日 05時10分22秒 | 世界ボクシング

先週11日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋スーパーライト級戦:
王者永田 大士(三迫)TKO8回36秒 挑戦者星 大翔(Dangan)

*一年ぶりの日本国内での試合となった永田(といっても、その間一試合しか行っていませんが)。初回に安全パイと思われていた星にダウンを喫し、まさかの立ち上がりとなってしまいました。その後、徐々に力の差を見せ始めた永田。最後は連打からレフィリーストップを呼び込み、保持する2つのタイトルの防衛に成功しています。

2025年2月17日現在の、スーパーライト級のタイトルホルダーを確認しておきましょう。

WBA:ホセ バレンスエラ(米/防衛回数0)
WBC:アルベルト プエジョ(ドミニカ/0)
IBF:リチャードソン ヒッチキンス(米/0)
WBO:テオフィモ ロペス(米/2)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/2)
WBOアジア太平洋:永田 大士(三迫/2)
日本:李 健太(帝拳/1)

 

WBOアジア太平洋スーパーフライ級戦:
王者川浦 龍生(三迫)TKO6回1分50秒 田井 宜広(RST)

*攻める挑戦者をゆったりと迎え撃つ形で対峙した王者。川浦は中盤戦以降確実にクリーンヒットを重ねていき、田井を追い詰めていきます。最後は巧くパンチをまとめてTKO勝利。昨年8月に獲得した王座の初防衛に成功した川浦。このレベルでは通じても今後上を目指せるボクシングではないでしょう。

2025年2月17日現在のスーパーフライ級王者たちは下記のようになります。

WBA(レギュラー):フェルナンド マルティネス(亜/防衛回数0)
WBA(暫定):デビット ヒメネス(コスタリカ/0)
WBC:ジェシー ロドリゲス(米/1)
IBF:空位
WBO:ブメレレ カフ(南ア/0)
OPBF(東洋太平洋):KJ カタラジャ(比/0)
WBOアジア太平洋:川浦 龍生(三迫/1)
日本:高山 涼深(ワタナベ/3)

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2025年 日本国内王座チャンピオン・カーニバル

2025年02月16日 05時18分31秒 | 日本ボクシング

今回で45回目となる日本王座チャンピオン・カーニバル。ライトヘビー級とクルーザー級の2階級以外の15階級に王座が設置されています。

日程が未定なカードを含め、各階級の対戦カードを見ていきましょう。

ミニマム級(2月5日/後楽園ホール):
王者松本 流星(帝拳)対 挑戦者岡田 真虎(JB Sports)

*この試合は既に行われており、松本が4回KO勝利を収め初防衛に成功しています。

ライトフライ級(4月8日/後楽園ホール):
王者川満 俊輝(三迫)対 挑戦者高見 亨介(帝拳)

フライ級・王座決定戦(4月8日/後楽園ホール):
永田 丈晶(協栄)対 山内 涼太(角海老宝石)

スーパーフライ級(4月22日/後楽園ホール):
王者高山 涼深(ワタナベ)対 挑戦者山口 仁也(三迫)

バンタム級(3月1日/後楽園ホール):
王者増田 陸(帝拳)対 挑戦者松本 海聖(VADY)郁哉(ワタナベ)

スーパーバンタム級・王座決定戦(4月22日/後楽園ホール):
石井 渡士也(RE:BOOT)対 福井 勝也(帝拳)

フェザー級(3月25日/後楽園ホール):
王者松本 圭佑(大橋)対 挑戦者大久 祐哉(金子)

スーパーフェザー級(未定):
*12月15日、原 優奈(真正)が王者奈良井 翼(RK蒲田)への挑戦権を獲得しています。

ライト級(未定):
*王者三代 大訓(ワタナベ)は12月7日に防衛戦を行っており、近々村上 雄大(角海老宝石)との防衛戦が発表されると思われます。

スーパーライト級(3月1日/後楽園ホール):
王者李 健太(帝拳)対 挑戦者渡来 美響(三迫)

ウェルター級(3月23日/アクトシティ浜松):
王者セムジュ デビット(ウガンダ/中日)対 挑戦者シーサー 皆川(平仲)

スーパーウェルター級(4月8日/後楽園ホール):
王者出田 裕一(三迫)対 挑戦者豊嶋 亮太(帝拳)

ミドル級(4月13日/大阪市住吉区民センター):
王者国本 陸(六島)対 挑戦者京原 和輝(博多協栄)

スーパーミドル級(未定):
*王者帝尊 康輝(一力)と、一昨年6月に帝尊と空位の王座を争った野中 悠樹(渥美)のみでランキングが構成されています。

ヘビー級(未定):
*日本最重量級はこの2年、王者但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3)のみでランキングが構成されています。

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今週末の試合予定

2025年02月15日 05時27分39秒 | 世界ボクシング

2025年2月第三週末の主な試合予定です(2025年2月15日から21日まで)。

15日 土曜日
英国
WBOスーパーライト級戦(暫定王座決定戦):
ジャック カタレル(英)対 アーノルド バルボサ(米)

*同期間に行われるメジャークラスの試合は、上記の試合のみ。しかし世界各地で、数多くの中小規模の興行が行われる予定です。

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べナビデス、デビット対決を制す(ライトヘビー級)

2025年02月14日 05時47分52秒 | 世界ボクシング

今月1日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
ライトヘビー級戦(12回戦):
WBC暫定王者デビット べナビデス(米)判定3対0(118-108、115-111x2)WBAレギュラー王者デビット モレル(キューバ)

*あのサウル アルバレス(メキシコ)でさえ、対戦を避け続けてきたべナビデス。いつまで経っても切望していたカネロ(アルバレスのニックネームで、スペイン語でシナモンという意味)との対戦が実現しないため、ついに階級を上げる事を決したべナビデス。昨年6月に暫定ながらも2階級制覇を達成しています。

対するモレルも、べナビデスと同じくすでに世界2階級制覇を達成。しかしその王座はWBAが認定する第2、もしくは第3の王座。プロ3戦目で自身初の世界王座を獲得したとはいえ、それはあくまで暫定王座でした。

その才能は認められてはいるものの、実力がべナビデスのレベルに達しているかは未知数のモレル。試合を通し劣勢を強いられましたが、予想以上にライバルに食らいつく善戦ぶりを見せました。随所随所で好打を当て、ポイントをリードしていったのはべナビデス。しかしその都度キューバ人は反撃に転じ、会場を大いに盛り上げました。

WBCの第2の王者がリードを保ち迎えた11回、余裕を持ちすぎたべナビデスは不用意にライバルのパンチを貰いダウンを喫してしまいました。そのダウンによるダメージはありませんでしたが、ダウンを喫した事実には変わりありません。

結局判定に勝敗を委ねる事となったデビット対決。米国人が明白な勝利を収め、4団体統一ライトヘビー級王座への挑戦権を獲得しました。敗れてとはいえその評価を落としていないモレル。今後の巻き返しに期待が持てるでしょう。

下記は2025年2月14日現在の、ライトヘビー級の王者たちとなります。

WBA:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):デビット べナビデス(米/0)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/6)
WBC(暫定):デビット べナビデス(米/1)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/9)
WBO:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/3)

WBO(暫定):ジョシュア ブアッツィ(英/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:ジェローム パンペロン(ニュージーランド/英)

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激戦王チソーラ、挑戦権を獲得、などなど(色々:02‐13‐25)

2025年02月13日 05時32分02秒 | 世界ボクシング

最近(2025年2月13日ごろ)のニュースです。

1)先週末8日、この15年余りの世界ヘビー級のほとんどのトップ戦線と戦ってきた感のあるデリク チソラ(英)が世界ランカー・オットー ワリン(スウェーデン)と対戦。2度のダウンを奪うなどして判定勝利。IBF王座への挑戦権を獲得してしまいました。

2)4月5日、元WBO暫定王者ジョー ジョイス(英)と元WBC暫定王者ディリアン ホワイト(英)によるサバイバル戦が行われます。

3)WBA18番目の階級のタイトルホルダーであるムスリム ガジマゴメドフ(露)が先月末31日、地元ロシアのリングに登場。これまでに2度、クルーザー級で世界王座への挑戦の経験があるタビソ ムチュヌ(南ア)と無冠戦10回戦で対戦し、ワンサイドの判定勝利(3対0:100-90x2、100-91)を収めています。

4)東京五輪金メダリストで、現在WBAスーパーフェザー級暫定王者のアルベルト バティルガジエフ(露)が来月7日、ネリ ロメロ(亜)を相手に保持する王座の初防衛戦を行います。金メダリストにとり、プロの暫定王座というのはあまりにも軽すぎるタイトルではないでしょうか。

5)これまでにIBFスーパーフェザー級と、WBOライト級王座を獲得してきたホセ ペドラザ(プエルトリコ)。それらのタイトルはジャルボンテ デービス(米)とワシル ロマチェンコ(ウクライナ)という超実力者選手たちに奪い去られています。現在はスーパーライト級で世界王座獲得を目指しているペドラザ。先月25日に16戦全勝(15KO)の新鋭エルネスト メルカド(米)と対戦しましたが、4回で敗れ去ってしまいました。体重の壁か、それとも激戦続きのための衰えか。5年近くも白星から見放されています。

6)日本ミドル級王者国本 陸(六島)が4月13日、大阪市住吉区民センターのリングに登場。京原 和輝(博多協栄)を相手に保持する王座の4度目の防衛戦を行います。

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ようやく次戦が決定(4団体スーパーミドル級)

2025年02月12日 05時52分16秒 | 世界ボクシング

5月3日、サウジアラビアで予定される試合です。
4団体スーパーミドル級戦(王座統一戦):
3団体統一王者サウル アルバレス(メキシコ)対 IBF王者ウィリアム スカル(キューバ)

*しばらくの間、音沙汰なしの状態が続いていたアルバレス。ここにきてようやく今後の動きがあらわになってきました。

いよいよ「リヤド・シリーズ」に進出する事になったカネロ(アルバレスのニックネーム。スペイン語でシナモンという意味)。まずは今年のゴールデンウイーク期間中に、中東の地でIBF王者スカルと対戦する事が発表されました。

今回の一戦に無事に4つのベルトが争われる事になるかはまだまだ予断が許されませんが、カネロが同期間に試合を行うことは間違いないようです。

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あの試合から30年(WBOフライ級:1995年2月11日)

2025年02月11日 05時47分45秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1995年2月11日、南アフリカで行われた試合結果です。
WBOフライ級戦:
挑戦者アルベルト ヒメネス(メキシコ)TKO8回2分35秒 王者ジェイク マトララ(南ア)

1991年10月にタイに渡り、当時のWBC王者ムアンチャイ キィテカセム(タイ)に挑戦者したヒメネス。敵地での世界初挑戦にも関わらず、2度のダウンを奪うなどタイ人に地獄の入り口を見せました。しかしその日のムアンチャイは打たれ脆さをさらけ出したとはいえ、好コンディションも幸いし辛くも逆転に成功。2対0の判定で、強豪ヒメネスを退けています。

ムアンチャイに苦杯を喫してから2年数ヵ月、ヒメネスに再度敵地での世界挑戦の機会が訪れました。ヒメネスを迎え撃ったのは148センチと超短身のマトララ。41勝10敗1引き分けと世界王者としては並以下の戦績の持ち主ですが、国内外の戦いで勝ち負けを繰り返しながら実力を付けてきた実戦派です。

(30年前の今日、南アフリカで実現した軽量級の好カード。写真は地元の王者マトララ)/ Photo: BoxRec

今回もまた、敵地での世界挑戦となりましたが、ドッシリとしたボクシングを展開していくヒメネス。しっかりとした構えから、角度の良い左右のパンチを上下に、あえて軽打で当てていく。王座獲得前から「横綱相撲」とでもいうのでしょうか、すでに世界王者としての風格を漂わせていました。

(ドッシリとしたボクシングを展開するヒメネス(左))/ Photo: Dailymotion

実力拮抗者同士の好試合は、一進一退の攻防が続いていきます。会場は王者がパンチを放つたびに、地元マトララのパンチが当たったように錯覚し盛り上がりをみせました。しかしヒメネスは固いガードやスリッピングアウェー(首を横に振る高度な防御技術)など防御技術を駆使し、南アフリカ人のパンチをほとんど殺していきました。

序盤戦から的確なコンビネーションでマトララにダメージを与え続けたヒメネス。完成度の高いボクシングを展開する挑戦者に必死に抵抗する王者でしたが、徐々に、徐々にと弱り始めました。迎えた8回、マトララはヒメネスのコンビネーションの前に力尽きるような形でダウン。そのダウンはこの回に喫したパンチによるものというより、それまでのダメージの蓄積によるもの。レフィリーのストップが少々早いように感じられましたが、マトララマトララ陣営、そして会場から抗議が聞かれなかったので妥当なストップだったのでしょう。

見事なボクシングで念願の世界王座奪取に成功したメキシカン。その後、王座の5連続防衛に成功することになります。当時のフライ級には、WBAには超技巧派セーン ソー プルンチット(タイ)が、WBCにはロシアンスナイパー勇利 アルバチャコフ(露/協栄)が安定政権を樹立していました。ヒメネスはこれら2王者に劣らない評価を受けていました。惜しいことに、その腰に巻いたベルトがまだまだマイナー団体として見られていたWBOだったことですね。

(マイナー団体の新WBO王者となったヒメネス)/ Photo: BoxRec

実力者ヒメネスに王座を明け渡したマトララも、その後長らくトップ戦線で戦い続ける事になりました。この試合から僅か9ヶ月後の同年11月には、一階級下のWBO王座を獲得し、変則的な形で2階級制覇に成功。2年後となる1997年には、米国で当時マイナー団体のIBAタイトルを保持していたあのマイケル カルバハル(米)に挑戦。番狂わせのTKO勝利を収め、その実力を新貯めて世界に知らしめることになりました。

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