DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

阿久井、大ベテランを退ける(日本フライ級)

2022年03月10日 05時50分53秒 | 日本ボクシング

先月27日、サントピア岡山総社で行われた試合結果です。
日本フライ級戦:
王者ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安)判定3対0(100-90x3)挑戦者粉川 拓也(三迫)

*早くからその才能を認められていたものの、日本王座初挑戦/獲得まで17戦を要した阿久井。今回が2019年10月に獲得した王座の3度目の防衛戦になりました。今回阿久井が迎えた粉川は、元同王座保持者で、2度の世界挑戦やOPBF(東洋太平洋)スーパーフライ級王座を獲得した経験を持つ大ベテラン。阿久井の倍のキャリア(32勝6敗1引き分け)を持つ選手です。

約5年ぶりの王座奪回に燃える粉川は、初回から果敢に攻撃を仕掛けて行きます。しかし強打者(KO率は55%ですが)として知られる阿久井は、固いガードと冷静なボクシングでベテランの攻撃を対処。気づけばフルマークの判定で勝利を収め、防衛回数の更新に成功しました。

世界にまた一歩近づいた阿久井。現WBO王者中谷 潤人(MT)には2017年の夏に対戦していますが、中盤TKO負けを喫しています。残念ながら王座奪回を果たせなかった粉川ですが、まだまだ国内同級のトップ戦線には踏みとどまる力は残していると見ていいでしょう。

2022年3月10日現在のフライ級王者たちの顔ぶれは下記の通りです。

WBA(レギュラー):アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数5)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/3)
WBC(暫定):マクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ/0)
IBF:サニー エドワーズ(英/1)
WBO:中谷 潤人(MT/1)
OPBF(東洋太平洋):ジーメル マグラモ(比/0)
WBOアジア太平洋:山内 涼太(角海老宝石/1)
日本:ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安/3)

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2022年 日本国内王座チャンピオン・カーニバル

2022年02月14日 05時40分51秒 | 日本ボクシング

今回で42回目となる日本王座チャンピオン・カーニバル。昨年はコロナウィルスの影響で開催されませんでした。今年はその分、予定されている試合では好ファイトが期待できるでしょう。

既に試合が行われた階級もあります。また6回続けてカーニバルでは試合は行われないヘビー級を含め、スケジュールが未定の階級もありますが、それらすべてをひっくるめ、可能な限り対戦カードを載せてみました。


ミニマム級・王座決定戦(1月11日/後楽園ホール):
石澤 開(MT)対 森 且貴(大橋)

*石澤が8回TKO勝利を収め、空位の王座を獲得。

ライトフライ級(3月5日/後楽園ホール):
王者岩田 翔吉(帝拳)対 挑戦者大内 淳雅(姫路木下)

フライ級戦(2月27日/サントピア岡山総社):
王者ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安)対 挑戦者粉川 拓也(三迫)

スーパーフライ級(未定):
*現在王座は空位。1位は久高 寛之(仲里)、2位は中川 健太(三迫)、3位は古谷 昭男(六島)、4位は梶 颯(帝拳)となります。

バンタム級・王座決定戦(2月5日/後楽園ホール):
澤田 京介(JB Sports)対 大嶋 剣心(帝拳)

*澤田が負傷判定勝利を収め新王者に。

スーパーバンタム級(1月25日/後楽園ホール):
王者古橋 岳也(川崎新田)対 挑戦者久我 勇作(ワタナベ)

*フルラウンド戦い抜いた両選手。引き分けで古橋が防衛に成功。

フェザー級(未定):
*王者には丸田 陽七太(森岡)が君臨中。1位は阿部 麗也(KG大和)、2位は森 武蔵(志成)。

スーパーフェザー級(未定):
*坂 晃典(仲里)がタイトル保持者で、中川 兼玄(三迫)、大里 拳(大鵬)、渡邉 卓也(Dragon Aoki)の順でランクイン。

ライト級・王座決定戦(2月8日/後楽園ホール):
鈴木 雅弘(角海老宝石)対 宇津木 秀(ワタナベ) 

*宇津木が終盤TKO勝利を収め、新王者となっています。

スーパーライト級(2月28日/後楽園ホール):
王者平岡 アンディ(大橋)対 挑戦者アオキ クリスチャーノ(角海老宝石)

ウェルター級(4月12日/後楽園ホール):
王者小原 佳太(三迫)対 挑戦者永野 祐樹(帝拳)

スーパーウェルター級(未定):
*現在王座は空位で1位は越川 孝紀(一力)。2位に川崎 真琴(RK蒲田)、3位は丸木 凌介(天熊丸木)。

ミドル級・王座決定戦(4月17日/大阪市住吉区民センター):
国本 陸(六島)対 酒井 幹生(角海老宝石)

ヘビー級(未定):
*王者上田 龍(石神井スポーツ)と竹原 虎辰(緑)のみでランキングが構成されています。

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宇津木、10連勝で日本の頂点に(日本ライト級)

2022年02月13日 05時40分51秒 | 日本ボクシング

先週8日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ライト級戦(王座決定戦):
宇津木 秀(ワタナベ)TKO9回44秒 鈴木 雅弘(角海老宝石) 

*鈴木は昨年、一階級上の日本王座を獲得。その後従来のライト級に戻り、日本王座の2階級制覇を目論んでいました。共に全勝記録保持者でアマチュア歴のある選手同士の対決になりましたが、プロでの実績を考えると鈴木有利の予想が立てられていました。

接戦も予想されていたこの一番ですが、宇津木が多彩のパンチで鈴木を終始圧倒。4回、そして9回にダウンを奪いそのままTKO勝利。自身節目の10戦目で日本の頂点に立つことに成功しています。

アジア2冠王の吉野 修一郎(三迫)を筆頭に、世界レベルでの確かな実績がある中谷 正義(帝拳)。元WBOスーパーフェザー級王者伊藤 雅雪(横浜光)、鈴木の先輩である三代 大訓(ワタナベ)と日本国内にも実力者が揃っているライト級戦線に、面白い存在が加わる事になりました。今後の同級の動きに注目です。

2022年2月13日時点でのライト級王者たちの顔ぶれは次のようになります。

WBA(スーパー):ジョージ カンボソス(豪/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/2)
WBC:デビン ヘイニー(米/4)
IBF:ジョージ カンボソス(豪/0)
WBO:ジョージ カンボソス(豪/0)
OPBF(東洋太平洋):吉野 修一郎(三迫/1)
WBOアジア太平洋:吉野 修一郎(三迫/1)
日本:宇津木 秀(ワタナベ/0)

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澤田、負傷判定ながらも日本の頂点に(日本バンタム級)

2022年02月09日 05時38分01秒 | 日本ボクシング

先週末5日・土曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本バンタム級戦(王座決定戦):
澤田 京介(JB Sports)負傷判定5回27秒(2対1:48-46、48-47、47-48)対 大嶋 剣心(帝拳)

*ここ数年、コロナウィルスが暴走する以前から、試合中止や延期、出場選手変更、王座返上などゴタゴタが繰り返されてきた日本バンタム級王座。間近では昨年7月、澤田が定常 育郎(T&T)と王座決定戦を行うも2回で負傷引き分けとなってしまい、王座は空位のまま。秋に両者の再戦が組まれましたが、試合直前に定常が出場を辞退し、今回澤田が大嶋との王座決定戦に臨むことになりました。

試合は2回に動きます。先手を取ったのは大嶋でしたが、ピンチのさ中、澤田が右でダウンを奪い形勢逆転。続く3回に、澤田が偶然のバッティングで手傷を負ってしまい、最終的にはその傷が原因でドクターストップ(ストップの判断は主審が決める)。煮え切らない形で終わってしまいましたが、澤田がようやくと言うか、何とかというか日本の国内ベルトを腰に巻くことになりました。まずはやれやれと言ったところですね。

下記は2022年2月9日現在のバンタム級王者たちとなります。

WBA(スーパー/唯一):井上 尚弥(大橋/防衛回数5)
WBC:ノニト ドネア(比/1)
IBF:井上 尚弥(大橋/4)
WBO:ジョン リエル カシメロ(比/4)
OPBF(東洋太平洋):栗原 慶太(一力/0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/1)
日本:澤田 京介(JB Sports/0)

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尚弥、4連覇‼

2022年02月06日 05時44分08秒 | 日本ボクシング

先月末、昨年2021年の年間表彰選考会が行われ、各賞受賞が下記のように決定しています。

最優秀選手:
IBF/WBAバンタム級スーパー王者井上 尚弥(大橋):年間戦績 世界戦2勝(2KO)

技能賞:
WBOスーパーフライ級王者井岡 一翔(志成):年間戦績 世界戦2勝(ゼロKO)

殊勲賞:
IBFスーパーフェザー級王者尾川 堅一(帝拳):年間戦績 世界戦1勝(ゼロKO)

KO賞:
IBF/WBAバンタム級スーパー王者井上 尚弥(大橋)

努力/敢闘賞:
OPBF(東洋太平洋)スーパーライト級王者麻生 興一(三迫):年間成績 タイトル戦1勝(1KO)

新鋭賞:
WBOアジア太平洋バンタム級王者西田 凌佑(六島):年間戦績 タイトル戦2勝(ゼロKO)

年間最高試合:
WBCライトフライ級戦:矢吹 正道()対 寺地 拳四郎(BMB)
ライト級12回戦:ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)対 中谷 正義(帝拳)

*中谷は前年もフェリックス ベルデホ(プエルトリコ)との一戦が年間最高試合に選ばれています。

*今年2022年、だれがどれだけ活躍するのでしょうか?特に2021年に選出されなかった選手たちの奮闘に期待しましょう。

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再度の激闘は痛み分け(日本スーパーバンタム級)

2022年01月28日 05時29分02秒 | 日本ボクシング

今週25日・火曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本スーパーバンタム級戦:
王者古橋 岳也(川崎新田)引き分け(0対1:95-95x2、94-96)挑戦者久我 勇作(ワタナベ)

*ちょうど1年前、当時王者だった久我に古橋が挑戦し、大逆転の末王座奪取に成功。今回、激戦を演じた両雄が立場を入れ替えて再戦に臨みました。

3度目の王座獲得に向け冷静に古橋を対処していった前半戦の久我。しかし終盤戦、古橋がその異常な粘りを見せ執念のボディー攻撃をまとめます。一年前のように久我が飲み込まれる事はありませんでしたが、それでも前半戦の勢いを保つことは出来ず。結局は痛み分けで古橋が何とか王座を死守。遅かれ早かれ両者による第3戦が実現する事でしょう。

ここ数年、日本国内で最も層の厚い階級とされるスーパーバンタム級。日本ランキングのみを見てみても、久我、すでに世界2階級制覇を達成し、現在はWBA王座への挑戦権も保持する亀田 和毅(3150)、世界再挑戦を目論む和氣 慎吾(FLARE山上)、昨年秋に久我と接戦を演じている田村 亮一(JB Sports)、前OPBF(東洋太平洋)バンタム級王者中嶋 一輝(大橋)、自身の怪我と成長に苦しんでいる辰吉 寿以輝(大阪帝拳)と盛りだくさん状態。

これらの選手に加え井上 拓真(大橋)がWBOアジア太平洋ベルトを保持し、IBF挑戦者決定戦に出場した勅使河原 弘晶(三迫)や、2度IBF王座を獲得した岩佐 亮佑(セレス)も虎視眈々と世界への切符を見据えています。いや~、楽しみですね、日本スーパーバンタム級戦線の行方が。

 

現在二人の2団体統一王者を有しているスーパーバンタム級。下記は2022年1月28日現在の、同級王者たちの顔ぶれとなります。

WBA(スーパー):ムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン/防衛回数2)
WBC:スティーブン フルトン(米/0)
IBF:ムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン/2)
WBO:スティーブン フルトン(米/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:井上 拓真(大橋/0)
日本:古橋 岳也(川崎新田/2)

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石澤、谷口との再戦に向け前進(日本ミニマム級)

2022年01月24日 05時15分37秒 | 日本ボクシング

今月11日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ミニマム級王座戦:
石澤 開(MT)TKO8回2分50秒 森 且貴(大橋)

*初の日本王座戦、及び10回戦出場の選手同士による王座決定戦。強打の石澤とスピードの森の対戦となったこの一番は、一進一退の攻防が続きました。

試合は終盤8回、石崎のパンチがライバルを捕らえ窮地に追い込むと、森陣営は躊躇することなくタオルを投げ込みストップを要請。そこで試合は終わりを告げました。

先月WBO王座を獲得した谷口 将隆(ワタナベ)が、世界挑戦のために返上した日本王座。その後釜に就いた新王者は2019年秋に谷口に苦杯を喫しています。石崎の目標はもちろん、谷口へのリベンジと世界のベルトを腰に巻く事。コロナウィルスの影響で外国人選手の招聘が難しい状況が続いているため、「谷口対石崎Ⅱ」は割と早い時期に行われるかもしれませんね。

 

昨年末から世界王座、日本関連の王座と非常に活発な最軽量級戦線。下記は2022年1月24日現在のミニマム級王者たちとなります。

WBA(スーパー):ノックアウト CP フレッシュマート(タイ/防衛回数14)
WBA(レギュラー):エリック ロサ(ドミニカ/1)
WBC:パヤン プラダブスリ(タイ/1)
IBF:レイ クアルト(比/1)
WBO:谷口 将隆(ワタナベ/0)
OPBF(東洋太平洋):メルビン ジェルサレム(比/0)
WBOアジア太平洋:重岡 優大(ワタナベ/0)
日本:石澤 開(MT/0)

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丸田、倒しきれず(日本フェザー級)

2021年12月06日 05時51分37秒 | 日本ボクシング

先月末27日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本フェザー級戦:
王者丸田 陽七太(森岡)判定3対0(97-91x2、96-92)挑戦者日野 僚(川崎新田)

*6年前の2015年にプロデビューをして以来、常に注目されづけてきた丸田。OPBF(東洋太平洋)王座への挑戦失敗や、敵地比国での引き分けなど苦しい時期もありましたが、今年の2月にようやく日本の頂点に立つことに成功しています。

今回、丸田が迎えた日野は、ランキングは8位と低いものの、14勝の内9つのKO勝利を収めてきた中々危険度の高い日野。王者は3回、5回にダウンを奪うなどして圧倒的に前半を制しました。しかしそこから挑戦者のしぶとさに付き合ってしまった丸田。結局はズルズルと10回を費やしてしまい、判定に結果を委ねる事に。後半戦は少々苦しんだ形となりましたが、明白な判定勝利を収め初防衛に成功しました。

同じ興行では、3度目の日本王座挑戦を目指す阿部 麗也(KG大和)がランキング1位の渡部 大介(ワタナベ)に勝利を収め、丸田への挑戦権をゲット。「丸田対阿部」戦は来春、2年ぶりのチャンピオン・カーニバルの一環として行われる予定です。

 

下記は2021年12月6日現在の、フェザー級王者たちの顔ぶれとなります。

WBA(スーパー):レオ サンタ クルス(メキシコ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):リー ウッド(英/0)
WBC:ゲリー ラッセル(米/5)
IBF:キコ マルティネス(スペイン/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/2)
OPBF(東洋太平洋):清水 聡(大橋/6)
WBOアジア太平洋:清水 聡(大橋/0)
日本:丸田 陽七太(森岡/1)

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岩田、7戦目で日本の頂点に(日本ライトフライ級)

2021年11月09日 05時38分03秒 | 日本ボクシング

先週末6日・土曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ライトフライ級戦(王座決定戦):
岩田 翔吉(帝拳)TKO9回37秒 芝 力人(真正)

*本来なら9月に行われる筈だった一戦。その時は前日計量まで無事に終了していましたが、岩田がコロナウィルスの検査に引っかかってしまいあえなく中止に。今回、2ヶ月のインターバルを置いてようやく両者が拳を交える事になりました。

攻めるボクシングを展開する岩田と、フットワークを使い、機動力で勝負する芝の戦い。序盤戦は芝がリードを保ちましたが、ラウンドを重ねるごとに岩田のプレッシャーに飲み込まれていく形に。最後は9回、岩田がライバルをコーナーに追い詰めると、レフィリーは躊躇することなく試合をストップ。2018年師走のデビュー以来、期待され続けてきた岩田がプロ3年目、7戦目(全勝5KO)にして日本王座獲得に成功しています。

 

下記は岩田を含めた、2021年11月9日現在のライトフライ級の王者たちとなります。

WBA(スーパー):京口 紘人(ワタナベ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):エステバン ベルムデス(メキシコ/0)
WBC:矢吹 正道(緑/0)
IBF:フェリックス アルバラード(ニカラグア/2)
WBO:ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ/0)
OPBF(東洋太平洋):堀川 謙一(三迫/0)
WBOアジア太平洋:加納 陸(大成/0)
日本:岩田 翔吉(帝拳/0)

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日本人歴代メダリストたち(二十一世紀編)

2021年10月01日 05時23分56秒 | 日本ボクシング

本来なら昨年の夏に行われる予定だった2度目の東京五輪。コロナウィルスの影響で一年延期に。今年の夏に無冠客という寂しい状況下でしたが、何とか開催され閉会まで漕ぎつけました。

同五輪が終了してから既に二ヵ月近く経ちますが、これまでの五輪でメダルを獲得してきた日本人選手たちを列挙していきます。

2度に分けてお伝えしますが、今回の二回目は二十一世紀編となります。

村田 諒太【2012年ロンドン五輪:ミドル級金メダル獲得】 

*日本人選手として、史上二人目の金メダリストであり、二人目の世界ミドル級王者。プロ転向後は「さすがは金メダリスト。ものが違う」と思わせる活躍も、試合を重ねるごとに尻つぼみの印象。世界初挑戦も、WBAの第二の王座を2流の選手を相手に判定負け。二度目の世界挑戦で王座獲得も、二度目の防衛戦で三流に王座を奪われる始末。その後世界王座に返り咲き、戦わずしてWBAのスーパー王者に昇格。現在の所、残念ながら村田を評価しているのは日本のメディアのみ。現在までのプロでの戦績は16勝(13KO)2敗と世界ミドル級としては並みの戦績。今後のリング活動で、その地位に見合う活躍を期待しています。

 

清水 聡【2012年ロンドン五輪:バンタム級銅メダル獲得】 

*2008年の北京五輪にも出場。二度目の正直でメダルを獲得。三度目の五輪出場を目論むも、自力出場が叶わなかったためプロに転向。4戦目にOPBF(東洋太平洋)フェザー級を獲得し、現在までに6度の防衛に成功。今年5月にはWBOアジア太平洋王座も吸収。しかし2年前に、WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座に挑戦するも両目の負傷TKO負けを喫するという苦い経験も。アマチュア戦績が150勝20敗でプロでは10勝(9KO)1敗。地域王座で満足する選手ではないでしょう。

村田、清水共にプロではもっと活躍できる選手の筈。今後の奮起を期待しています。

 

入江 聖奈【2020/2021年東京五輪:女子フェザー級金メダル獲得】 

*日本女子ボクシングはもちろん、全種目を通じて島根県出身者として初の金メダリスト。まさしく大快挙です。現在、日本体育大学に在籍中で、卒業後にプロ転向の意向はないそうです。2024年のパリ五輪出場は目指すのでしょうかね?

 

田中 亮明【2020/2021年東京五輪:フライ級銅メダル獲得】 

*WBOで世界3階級制覇を果たした恒成(畑中)の実兄。試合を見る限り、プロボクシングに適したスタイルの持ち主だと思います。現在までの戦績は107勝25敗と大変すばらしいもの。今後はどうするのでしょうかね?

 

1968年のメキシコ五輪で、森岡 栄治が銅メダルを獲得して以来、長らくメダリストが登場していなかった日本ボクシング界。この10年弱の間に、4人ものメダリストが誕生しています。3年後に新たなメダリストが誕生するのでしょうか?今から注目です!

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