DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

小浦、シーソーゲームを制す(OPBFミニマム級)

2017年11月20日 22時36分48秒 | 世界ボクシング
今月11日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)ミニマム級戦:
王者小浦 翼(E&Jカシアス)判定2対0(115-114、115-113、114-114)挑戦者谷口 将隆(ワタナベ)

*実力伯仲者同士によるOPBF戦。4回を終わった段階では小浦がリードし、8回終了時には谷口が公式採点では逆転するというまさにシーソーゲーム。最後は若干のキャリアの差とでもいうのでしょうか、小浦(この試合後の戦績:12戦全勝8KO)が谷口(8勝6KO2敗)を抑え、僅差の判定ながらも勝利。7月に獲得した王座の初防衛に成功しました。

最軽量級の永遠の宿命というものでしょうか、昔も今も異常に選手層の薄いミニマム級。2017年11月20日現在の同級の王者たちの顔ぶれは下記のようになります。

WBA:ノックアウト CP フレッシュマート(タイ/防衛回数7)
WBC:ワンヘン メナシーヨン(タイ/7)
IBF:京口 紘人(ワタナベ/0)
WBO:山中 竜也(真正/0)
OPBF:小浦(1)
日本:小西 怜弥(真正/1)

*特にこの最軽量級に関していえば、4つも世界王座はいらないでしょう。
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この階級、この選手(フリオ セサール チャベス:スーパーライト級②)

2017年11月19日 01時09分11秒 | ボクシングネタ、その他雑談
1990年代初頭からの約四半世紀、それぞれの階級で印象に残った選手を挙げていっております。記載上のルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級の実力№1とは限りません。まあ早い話、個人的に思い入れのある選手ということになります。

今回登場するのは史上最強のメキシカンと言われるフリオ セサール チャベス(メキシコ)。スーパーライト級、メキシコという枠を超えて、ボクシング史に残る名選手の一人です。


(メキシコの英雄フリオ セサール チャベス)

2月20日(9ヵ月も前か)からスーパーライト級に階級アップしましたが、その時にお届けしたのは元WBA王者の平仲 明信(沖縄ワールド)。平仲が世界王座を獲得した1992年4月、同じ興行でチャベスはWBC王座の防衛戦を行っており、アンヘル エルナンデス(プエルトリコ)という曲者を5回TKOで破っています。これは有名な話なんですが、平仲は「チャベスはボクシングの神様みたいな存在。自分は彼とは王座統一戦を行うつもりはない」というコメントを残しております。

自分(Corleone)がボクシングに興味を覚え、海外の選手にも目を向け始めたとき、最強の選手として挙げられていたのがこのチャベス。自分にとって、ボクシングの原点的選手の一人であります(もう一人は当然の如くリカルド ロペス)。

当時、チャベスの名前は頻繁にボクシング・マガジンで目にしていました。どの号だか記憶にありませんが、

「かつてのヘビー級王者で49戦全勝のまま引退したロッキー マルシアノ(米)という偉大な選手がいた。しかしそのマルシアノの記録を驚愕する選手がいる。その選手とはフリオ セサール チャベス。70数戦して全勝。すでに世界3階級制覇を果たした選手でこれまでにダウンの経験はゼロ」

そのようは触れ込みでチャベスの記事が載っていましたが、それを読んだ時、率直に「すげー」と思いました。世界3階級制覇の選手は結構いる2017年11月末現在。しかし1990年代初頭は、世界主要団体は2.5。IBFは半主要団体で、WBOはまだまだマイナー扱い。驚くなかれ老舗のWBAとWBCの管理状態は非常に優れていました。そんな時代にチャベスはWBCスーパーフェザー級王座を皮切りに、WBAライト級王座を獲得し2階級制覇に成功。ライト級のWBC王座の統一に成功した後、WBCスーパーライト級王座を獲得し3階級制覇達成。そして同級のIBF王座の吸収にも成功しました。

チャべスのボクシング・スタイルは非常に地味です。堅いガードからプレッシャーをかけていき、得意の右クロス、左ボディーで相手を徐々に弱らせていく。パンチは思い切って振らず、8割方で放っていきました。その80パーセントのパンチが常に連打で飛んできて、しかもフルランドに渡って放たれていきます。チャべスのガードは固く、加えてブロッキングの技術と言ったら神業。しかし顎はとんでもなく頑丈。スタミナは天下一品ときます。相手にとったらこんなに嫌な選手はそうはいないでしょうね。


(チャベスと言えば左ボディー。写真は1993年2月に行われたグレグ ホーゲン(米)戦)

パンチは8割の力で放つと書きましたが、通算115戦(!!!)してのKO率は75%。これは驚異的な数字ですよ。速攻型ではないため、初回KO勝利は10未満。世界戦での初回KO勝利はゼロだったと思います。


(お化けみたいな戦績の持ち主、フリオ セサール チャベス)

ブロッキングの件ですが、1994年1月にチャべスが91戦目(!!!)で初の黒星とダウン喫したあと、名トレーナーであったエマニュエル スチュワート氏に短い間でしたが従事しました。スチュワート氏といえばトーマス ハーンズ(米)やレノックス ルイス(英)、ウラジミール クリチコ(ウクライナ)を育てた、または再生させた方です。そのスチュワート氏が「チャべスのブロッキングの技術の高さには驚いた」と言わしめたのですから、それがどれだけ高いレベルのものだったかは察しが出来るでしょう。

スロースターターのチャベスのKO/TKO劇がよく見られたのは中盤戦以降。8割方の力で放つ連打による対戦相手のダメージは計り知れなく、敗れていった選手の顔は大抵パンパンに腫れていました。

100戦以上のキャリアを誇るチャベスの一番有名な試合が、1990年3月に行われたメルドリック テーラー(米)とのスーパーライト級王座統一戦です。その試合は最終回終了2秒前でチャベスがストップ勝利を収めました。テーラー陣営は試合を優位に進めていたと思っていたために、その試合のレフィリーを務めたリチャード スティール(米)に猛抗議。実際に試合後に発表された公式採点でも、テーラーが2対1の判定(108-101、107-102、104-105)でリードしていました。「もし」というのは禁句ですが、この試合が判定決着となっていれば、テーラーが勝利を収めていたことになります。しかし「もし」、その試合が15回戦で行われ、試合が継続されていれば、大げさではなくテーラーは生命に関わるほどのダメージを被っていたことでしょう。ダウンから立ち上がったテーラーの顔はパンパンに腫れ上がっており、逆にチャベスはケロンとした表情をしていました。この伝説の一戦(1990年の年間最高試合に選ばれています)、採点では測れない両者の力の差があったように思います(チャベスが圧倒的に上)。

 
(テーラーも多いにチャベスを苦しめたのですが、徐々に徐々にとダメージを深めていきました)

チャベスが獲得した王座(獲得した順):
WBCスーパーフェザー級:1984年9月13日獲得(防衛回数9)
WBAライト級:1987年11月21日(2)
WBCライト級:1988年10月29日(0)
(*ライト級王座の統一に成功)
WBCスーパーライト級:1989年5月19日(12)
IBFスーパーライト級:1990年3月17日(2)
(*スーパーライト級王座の統一に成功。IBF王座は2度防衛後に返上)
WBCスーパーライト級:1994年5月7日(4)

チャベスがプロデビューを果たしたのは1980年の2月5日。そして最終戦は2005年9月。まあ、よく戦いました。チャベスの世界初挑戦は1984年9月、同胞マリオ マルティネスと当時空位だったWBCスーパーフェザー級王座を争いました、その時までにチャベスはすでに、43戦全勝という記録を誇っていました。特にデビュー最初の3年間はほぼ毎月試合をしていました。

スーパーフェザー級の王座の9連続防衛したあと、当時の中量級きっての実力者エドウェイン ロサリオ(プエルトリコ)の持つWBAライト級王座に挑戦。実力伯仲の選手同士の対戦と思われていたんですがどうしてどうして。チャベスは実力者にほとんど何もさせずに勝利。世界2階級制覇の達成とともに、その実力は広く認知されることになりました。またこの試合は、チャベスのベスト試合と
して挙げらる事が多いようです。

   
(チャベスの最高傑作、対ロサリオ戦)

その後、ライト級王座の統一、フロイド メイウェザー(米)の叔父にあたるロジャーを破りメキシコ史上初の世界3階級制覇を達成したチャベス。その後上記のテーラー戦を迎えたわけです。

チャベスの終身戦績は115戦107勝(86KO)6敗2引き分け。こんな戦績を持つ選手、今後ボクシング史で現れないのではないでしょうか。

最近の多くのチャベスに関する記事に目を通すと、1世代、いや2世代違うオスカー デラホーヤ(米)やコンスタンチン チュー(豪)の踏み台になった古豪程度にしか認知されていないようです。チャベスの全盛期を知る人間にとって、それらの記事は無知の極み以外の何物でもありません。チャベスのピークは1980年代の中盤かあ1990年代の後半。世代の違う選手同士が戦えば、古いものが敗れるのは自然の理というものです。「もし」全盛期のチャベスとデラホーヤ、チュー、メイウェザーやマニー パッキャオ(比)が対戦していれば、チューとパッキャオは確実に負けていたでしょうね。

チャベスのベスト試合を3つ挙げるとすれば、上記のロサリオ戦、テーラー戦に加え、1992年に行われた、こちらも同世代のスーパースター、ヘクター カマチョ(プエルトリコ)戦ではないでしょうか。その3つの試合、何度も何度も見ました!

   
(最強チャベス相手にカマチョも大奮戦。好試合でした)
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今週末の試合予定

2017年11月18日 00時12分42秒 | 世界ボクシング
2017年11月第3週末の試合予定です。

18日 土曜日
英国
IBFスーパーフライ級戦:
王者ジェルウィン アンカハス(比)対 挑戦者ジェイミー コンコラ(英)

WBOバンタム級戦:
王者ゾラニ テテ(南ア)対 挑戦者シボニソ ゴニャ(ナミビア)


24日 金曜日
タイ
WBCミニマム級戦:
王者ワンヘン カイヤンハーダオジム(タイ)対 挑戦者福原 辰弥(本田フィットネス)
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結果と予定(色々:11‐17‐17)

2017年11月17日 00時36分48秒 | 世界ボクシング
最近(2017年11月17日ごろ)のニュースです。

1)現在、大橋ジムの清水 聡が王者として君臨しているOPBF(東洋太平洋)フェザー級。先週10日、なぜだかその王座の暫定王者決定戦が行われました。OPBFランキングの中ごろに位置しているジルベルト ゴメラ(比)が、コロンビア(!?)のオムリー ボリバルに5回TKO勝ちを収め、清水の対抗王者に昇格してしまいました。


(この写真はゴメラではなくガメラ)

2)今月4日、日本では憎き存在に当たるルイス ネリ(メキシコ)が無冠戦のリングでアーサー ビラヌエバ(比)と対戦。ダウン応酬の乱戦を制し、そのキャリアに1つの白星を追加することに成功しました。

3)今年の終戦記念日にそのネリにWBCバンタム級王座を明け渡してしまった山中 慎介(帝拳)。ネリとの再戦に向け動き出したようです。

4)WBCスーパーバンタム級王者のレイ バルガス(メキシコ)が師走の2日、米国・ニューヨーク州で保持する王座の2度目の防衛戦に臨みます。バルガスに挑戦するのはランキング下位のコロンビア人オスカル ネグレテ。

5)その一週間後の9日に防衛戦を予定していたIBFフェザー級王者リー セルビー(英)。こちらもランキング下位のエドワルド ラミレス(メキシコ)と4度目の防衛戦を行うことが正式に発表されています。

6)セルビーと同じ興行で防衛戦を予定しているのがIBFスーパーミドル級王者ジェームス デゲール(英)。デゲールもまた、ランキング下位の選手カレブ トゥルアックス(米)と防衛戦を行うことが発表されています。この挑戦者は2015年4月に当時のWBAミドル級王者だったダニエル ジェイコブス(米)に挑戦し、最終回TKO負けを喫した選手です。
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井上、3冠王に昇格(OPBFスーパーライト級ほか)

2017年11月16日 00時24分32秒 | 世界ボクシング
先週10日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF/WBOアジア太平洋スーパーライト級戦:
挑戦者/日本同級王者井上 岳志(ワールドスポーツ)TKO8回2分51秒 OPBF王者ラーシャシー シットサイトーン(タイ)

*今年4月に当時空位だった日本王座を獲得し、8月にその王座の初防衛に成功している井上。今回は一つ上の王座を狙ってラーシャシーに挑戦しました。体格とパンチ力で上回る挑戦者が終始試合をコントロール。

最終回となった8回、ボディー攻撃で2度のダウンを奪った井上はそのまま勝利を収めることに成功。OPBF王座を獲得するとともに、空位だったWBO地域タイトルも獲得する事に成功しました。

この階級になると、日本と世界の距離がとてつもなく広がっていきます。3冠王になったとはいえ、井上が世界のベルトに近づいたとは思えません。まずは腰に巻かれている王座の防衛に専念しながら、じっくりと実力を蓄えていって貰いたいものです。


日本フライ級戦:
王者黒田 雅之(川崎新田)TKO7回2分25秒 挑戦者松山 真虎(ワタナベ)

*今年に入り、まず同暫定王座を獲得し、その後正規王者との王座統一戦に勝利し現在の地位を獲得した黒田。格下と思われていた松山にしっかりと勝利を収め防衛回数を伸ばすことに成功しました。

この試合の直前に、WBA王座を保持していた井岡 一翔(井岡)が突如と世界タイトルを放棄。黒田が世界4位にランキングされているため、ひょっとしたら「次戦に世界戦出場では?」と予想もしていましたが、どうやら長嶺 克則(マナベ)と3月3日に対戦するようです。安易に世界挑戦実現が可能になってしまった今日この頃。黒田陣営の選択には好意が持てます。この黒田の動きを期に、日本王座の認知度/価値が上がってもらいたいものですね。
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有川、王座統一に成功(日本ウェルター級)

2017年11月15日 00時19分05秒 | 日本ボクシング
先週7日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ウェルター級王座統一戦:
王者有川 稔男(川島)TKO5回1分42秒 暫定王者坂本 大輔(角海老宝石)

*3年前の2014年4月に対戦している両者の再戦。その時は坂本が僅か69秒で勝利を収めています。しかし最初に日本王座を獲得したのは有川。昨年4月に二本の頂点に立ち、今年の4月には坂本との再戦に臨むはずでした。しかし自身の怪我のためにその復讐戦はこの日まで延期。有川のブランクの間に坂本は暫定王座を獲得していました。

初戦で手痛い初回TKO負けを喫していた有川ですが、この試合では初回からそんな事お構いなしに攻勢に出ます。攻撃の手を休めない有川は5回、右のパンチで坂本の右目上を切り裂くことに成功。結局はその負傷によるTKOでリベンジに成功しています。

約1年ぶりの試合でライバルに借りを返すとともに、保持する王座の2度目の防衛に成功しました。
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藤本、世界へ前進?(OPBF/WBOアジア太平洋ヘビー級)

2017年11月14日 00時01分21秒 | 世界ボクシング
今月4日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋ヘビー級戦:
王者藤本 京太郎(角海老宝石)KO5回2分50秒 挑戦者ランドール ライメント(豪)

*今年の1月に念願のOPBF王座を獲得し、5月にはWBOの地域王座も吸収しました。2冠王になった後の初の防衛戦となった今回の一戦。試合開始から挑戦者をスピードで圧倒し、最後は右でフィニッシュ。王座の防衛と共に、このレベルでは安定した力を持っていることを誇示しました。

藤本が目指しているのは、OPBF王者としては先輩で、現WBO王者ジョセフ パーカー(ニュージーランド)への挑戦。日本人選手が世界ヘビー級戦の舞台に立つことは並大抵の事ではないでしょうが、この日のようなパフォーマンスを続けていれば道は開けていくことでしょう。
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怪物、全勝全KOで世界に到達

2017年11月13日 01時44分51秒 | 世界ボクシング
現地時間の一昨夜(11日・土曜日)、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
IBFライトヘビー級王座決定戦:
アルツロ べテルビエフ(露)TKO12回2分33秒 エンリコ コーリン(独)

*この試合後の戦績が12戦して全勝。そしてそのすべての試合を規定ラウンド内に終えることに成功してきているべテルビエフ。怪物と言っても過言ではないでしょう。

元々この日に対戦が予定されていた両選手ですが、IBFとWBA、そしてWBOの3冠を保持していたアンドレ ワード(米)が突如と引退を表明。その結果、べテルビエフとコーリンが3つの世界のベルトのうちの1つを争うことになりました。

攻めるロシア人と守る(逃げる?)ドイツ人という試合となったこの一戦。これまで経験した最長ラウンドが7回というべテルビエフが徐々に徐々にとコーリンを追い込んでいきます。

最終12回、ついにと言うべきでしょうか、べテルビエフの強打が炸裂しドイツ人を2度倒すことに成功。レフィリーはそこで試合を止めています。

2013年6月のデビュー時から世界獲得が確実視されていたべテルビエフ。意外に時間がかかってしまいましたが、プロ転向後4年半、ようやくスタートラインに立つ事に成功しました。今後の活躍が大いに楽しみですね。
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2018年の試合が決定中(色々:11‐12‐17)

2017年11月12日 10時07分41秒 | 世界ボクシング
最近(2017年11月12日ごろ)のニュースです。

1)WBCライトヘビー級王者のアドニス ステベンソン(カナダ)が来年の1月27日、対戦相手は未定ながらも保持する王座の9度目の防衛戦を行います。ステベンソン。実力も商品価値もあるんですが、今年、昨年と実戦を行ったのは僅か1試合のみ。少々寂しい実状ですね。

2)ステベンソンの秒殺され、世界王者の地位を奪われたのがチャド ドーソン(米)。ドーソンがステベンソンに敗れたのは2013年6月。もう4年以上も前になるんですね。そのドーソンが来月8日、エドウィン ロドリゲス(ドミニカ)と10回戦のリングで対戦します。

3)来年の試合と言えば2月3日、WBOスーパーミドル級王者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)も防衛戦を予定。こちらも挑戦者は決まっていません。

4)ラミレスの登場する興行で現在空位のWBOライト級王座決定戦も行われる予定。レイ ベルトラン(米)が出場することまでは決定しています。ちなみに4位には荒川 仁人(ワタナベ)が君臨しています。

5)これまでWBOライトヘビー級、同WBA王座の座に就いてきたユルゲン ブレーマー(独)が先月末27日、スーパーミドル級12回戦のリングに登場。それまでミドル級を主戦場にしていたロブ ブラント(米)に大差判定勝利を収めています。ブレーマーがスーパーミドル級のリミットで戦うのは2007年9月以来。10年ぶりの事となりました。

6)今年の4月にIBFフライ級王座を獲得し3階級制覇に成功しているドニー ニエテス(比)。こちらも来年1月16日に試合を予定しています。中国のマカオでの試合を予定しているニエテス。日本でもお馴染みので指名挑戦者のファン カルロス レベコ(亜)の挑戦を受けます。現在のところ、この試合が2018年初の世界戦となっています。
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今週末の試合予定

2017年11月11日 00時06分30秒 | 世界ボクシング
2017年11月第2週末の試合予定です。

11日 土曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)ミニマム級戦:
王者小浦 翼(E&Jカシアス)対 挑戦者谷口 将隆(ワタナベ)

米国・カリフォルニア州
IBFライトヘビー級王座決定戦:
アルツロ べテルビエフ(露)対 エンリコ コーリン(独)


17日 金曜日
エディオンアリーナ大阪
日本ライトフライ級戦:
王者久田 哲也(ハラダ)対 挑戦者上久保 タケル(井岡弘樹)
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