DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

一翔、世界王座を返上

2017年11月10日 02時04分19秒 | 世界ボクシング
WBAフライ級王座を5度防衛してきた井岡 一翔(井岡)。突如とその王座を返上してしまいました。このまま現役引退の可能性もあるそうです。

一翔はこれまで、最軽量級のミニマム級でWBCとWBA王座の統一に成功し、WBAライトフライ級も獲得してきました。個人的にはそのボクシングの能力を高く評価していただけに、残念と言うか不満と言うか。

何はともあれ空位となったWBAフライ級タイトル。一翔が同王座の唯一王者だったために、スーパー王者も暫定王者も存在せず(それが当たり前なんでしょうが)。現在のWBAフライ級戦線を見てみると、1位にはウクライナのアルチェム ダラキアン、2位にはタイのヨドモンコン ポー セーンチップ、3位にはこれまでライトフライ級とフライ級の2階級でそれぞれ2つの王座を獲得してきたブライアン ビロリア(ハワイ)、4位には日本王者の黒田 雅之(川崎新田)が位置しています。だれが空位の王座決定戦に絡んでくるのでしょうかね。
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右一撃!ビボル勝利(WBAライトヘビー級)

2017年11月09日 00時02分40秒 | 世界ボクシング
先週末4日・土曜日、モナコで行われた試合結果です。
WBAライトヘビー級戦:
王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)KO初回3分ちょうど 挑戦者トレント ブロードハースト(豪)

*これまでビボルからすれば格上王者だったアンドレ ワード(米)が突如と現役からの引退を表明。もう一人の格上王者だったバドゥ ジャック(スウェーデン)も王座を返上してしまいました。いつの間にやらWBAライトヘビー級王者は3人から1人に激減。今回ビボルは、唯一王者就任後初の試合を行いました。

試合は初回1分過ぎ、ビボルの左で豪州人がバランスを崩す形でダウン。しかしそのダウンからのダメージはなく、両者のシャープなパンチの交換が続いていきます。

初回も終わりに近づいた時、ビボルの放ったスムーズな右ストレートがブロードハーストを直撃。そのパンチでダウンを奪われた豪州人は完全にKOされてしまいました。このKO劇を見た後、「パンチというのは力だけではないんだな」と改めて思わされました。

暫定王者時代から数えると、3度目の防衛に成功したことになるビボル。この試合は今年4試合目でもありました。通算戦績を12戦全勝(10KO)にしている王者。そのキャリアの3分の1を今年行った事になります。


WBAバンタム級戦(レギュラー王座):
王者ジェイミー マクドネル(英)無効試合3回2分45秒 挑戦者リボリオ ソリス(英)

*ちょうど1年前に同じ地で拳を交えている両選手。その時はマクドネルが判定勝利を収めましたが、論議を呼ぶ採点だったため両者の直再戦が行われることに。

両選手が好コンディションで行われたこの再戦。特にソリスの積極性が目につきました。しかしその積極性が裏目に出たためか3回、両者の頭がゴツリと衝突。英国人が左目じりを大きくカットしてしまいました。試合再開後、2度のドクターチェックが入り、最終的にはレフィリーストップ。傷がアクシデントによるため、WBAのルール上試合は無効試合に。試合後、両者とも「しょうがない」といった表情でお互いの健闘を称えあっていました。

またまた不完全燃焼といった結果を出してしまったマクドネルとソリス。第3戦、ということでしょうかね?
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尾川、王座奪取に期待(IBFスーパーフェザー級)

2017年11月08日 00時16分45秒 | 世界ボクシング
12月9日、米国・ネバダ州で予定される試合です。
IBFスーパーフェザー級王座決定戦:
尾川 堅一(帝拳)対 テビン ファーマー(米)

*以前より噂されていた尾川の世界初挑戦。ここにきて正式に発表されています。

石田 匠(井岡)、近藤 明広(一力)と続けて日本人選手による海外での世界挑戦が続いています。石田、近藤のチャレンジは残念ながら好結果に繋がりませんでしたが、その二つの敗戦は決して評価を落とすものではありませんでた。両選手に比べ、尾川とファーマーの実績を考えた場合、尾川の敵地での戴冠劇、確率は低くないと思います。
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近藤、届かず(IBFスーパーライト級)

2017年11月07日 00時23分56秒 | 世界ボクシング
先週末4日、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
IBFスーパーライト級王座決定戦:
セルゲイ リピネッツ(カザフスタン)判定3対0(117-111x2、118-110)近藤 明広(一力)

*世界的には勿論無名。日本国内に限ってみても、知名度が高いとは言えなかった近藤の世界初挑戦。用意された舞台は本場アメリカの大舞台。しかも出場した興行のメインは世界ヘビー級戦。

中盤戦から後半にかけ、カザフスタン人に迫りまくった近藤ですが、技術で上回るロピネッツを捕らえることは出来ず。判定は大差がついてしまいましたが、内容自体はそれほど離れたものではなかったようです。


WBCヘビー級戦:
王者デオンティー ワイルダー(米)TKO1回2分59秒 挑戦者バーメイン スティバーン(カナダ)

*2015年1月に、当時の王者だったスティバーンに判定勝利を収め現在の地位に就いたワイルダー。立場を代えて行われたこの再戦は、予想以上に短い時間で終わってしまいました。

自信満々に試合をコントロールしていくワイルダー。前王者はビビッてか、ほとんど何もすることが出来ません。初回2分過ぎ、ワン・ツーで一つ目のダウンを奪ったワイルダー。その後続けざまに2度のダウンを奪いあっという間に試合を終わらせてしまいました。

試合後の感想はミスマッチという印象もありましたが、ワイルダーのボクシングはヘビー級そのもの。迫力満点でした。

6度目の王座の防衛に成功したワイルダー。試合後はIBF/WBA王者アンソニー ジョシュア(英)との王座統一戦実現をしきりに訴えていました。
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プロ7戦目が再々決定(スーパーバンタム級)

2017年11月06日 01時45分06秒 | 強いぞジョーさん
今年のクリスマスイブに、大阪府門真市・東和薬品RACBABドーム・サブアリーナで予定される試合です。
スーパーバンタム級8回戦:
辰吉 寿以輝(大阪帝拳)対 対戦相手未定

*一昨年4月にプロデビューを果たし、これまでに4度の4回戦と2度の6回戦を行ってきた寿以輝。本来なら今年の2月に石橋 俊(仲里)と自身初の8回戦で対戦する予定でした。しかし自らの負傷のためにブランクを強いられる結果に。7月にはジュンドゥラ ファウザン(インドネシア)との試合が組まれましたが、ここでも自身の怪我のためにキャンセル。師走の試合が実現すれば、実に昨年10月以来の試合となります。

14ヶ月ぶりの実戦となる寿以輝ですが、試合内容や対戦相手云々より、実戦を行い勝利を収めることが最重要。本来なら順調に試合を行っていれば、3、4試合はこなせていたでしょうね。まずは試合が実現することを無事に祈りましょう。
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無印のバーネット、王座を吸収(バンタム級2団体統一戦)

2017年11月05日 00時02分22秒 | 世界ボクシング
先月21日、英国で行われた試合結果です。
2団体バンタム級王座決定戦:
IBF王者ライアン バーネット(英)判定3対0(118-110、116-112、119-109)WBA王者ザナ ザキヤノフ(カザフスタン)

*6月に、当時のIBF王者リー ハスキンス(英)に大差の判定勝利を収め世界のベルトを手にしたバーネット。今回のザキヤノフ戦後の戦績が18戦全勝(9KO)で、世界王座を獲得する前にWBO欧州、英国、WBCインターナショナル王座を獲得し、海外での試合も3度経験。それなりの経歴の持ち主であることは事実なのですが、突如と世界王座を奪取し、その数ヵ月後には統一王者に昇格ですか。何となくシンデレラ・ストーリーを連想してしまいます。

試合の方はボクサー型のバーネット対ファイター型のザキヤノフという図式。英国人は離れても、接近してもカザフスタン人を上回ったようです。

25歳の若さで2つのベルトを腰に巻くことに成功したバーネット。彼の対抗王者は下記のようになります。

WBA(スーパー):バーネット(英/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジェイミー マクドネル(英/1)
WBC:ルイス ネリ(メキシコ/0)
IBF:バーネット(1)
WBO:ゾラニ テテ(南ア/0)
OPBF(東洋太平洋):マーク ジャン ヤップ(比/六島/1)
日本:赤穂 亮(横浜光/1)

*同国人のマクドネルはこの記事投稿数時間後に防衛戦を行います。テテは英国を主戦場にしており、IBFは現在1位と2位が空位。バーネットの次戦、再び世界王者との対戦になりそうです。
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今週末の試合予定

2017年11月04日 00時44分32秒 | 世界ボクシング
2017年11月第1週末の試合予定です。

4日 土曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)/WBOアジア太平洋ヘビー級戦:
王者藤本 京太郎(角海老宝石)対 挑戦者ランドール ライメント(豪)

モナコ
WBAライトヘビー級戦:
王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)対 挑戦者トレントブロードハースト(豪)

WBAバンタム級戦(レギュラー王座):
王者ジェイミー マクドネル(英)対 挑戦者リボリオ ソリス(英)

米国・ニューヨーク州
WBCヘビー級戦:
王者デオンティー ワイルダー(米)対 挑戦者バーメイン スティバーン(カナダ)

IBFスーパーライト級王座決定戦:
セルゲイ リピネッツ(カザフスタン)対 近藤 明広(一力)


7日 火曜日
後楽園ホール
日本ウェルター級王座統一戦:
王者有川 稔男(川島)対 暫定王者坂本 大輔(角海老宝石)


10日 金曜日
後楽園ホール
OPBF/WBOアジア太平洋スーパーライト級戦:
OPBF王者ラーシャシー シットサイトーン(タイ)対 挑戦者井上 岳志(ワールドスポーツ)

*WBO地域タイトルは王座決定戦。

日本フライ級戦:
王者黒田 雅之(川崎新田)対 挑戦者松山 真虎(ワタナベ)
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体重超過のコラレス、敗れる(WBAスーパーフェザー級)

2017年11月03日 02時19分02秒 | 世界ボクシング
先月21日、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBAスーパーフェザー級戦:
挑戦者アルベルト マチャド(プエルトリコ)TKO8回2分18秒 王者ジェスリール コラレス(パナマ)

*昨年、日本のリングで内山 高志(ワタナベ)に2連勝したコラレス。前日計量でほぼ一階級上のライト級のリミットで秤の上に上ったために、戦わずして王座を失っています。そして実際の試合でも、試合を優位に進めていくも8回にプエルトリコ人に捕まりTKO負け。正直、体重超過の選手が敗れたことはうれしいのですが、こんな選手に内山は敗れてしまったのかと思うと複雑な気持ちです。

勝者マチャドは、19戦全勝(16KO)とかなり凄い戦績の持ち主。この数字が本物かどうかは、今後の活躍を見て判断していきましょう。


ミドル級12回戦:
デメトリアス アンドラーデ 判定3対0(116-111、118-110、118-109)アランテス フォックス(共に米)

*前WBAスーパーウェルター級王者となるアンドラーデ。7回にダウンを喫するも、ミドル級世界ランカーであるフォックスに大差判定勝利を収め同級デビューに成功。この試合前にWBAからはスーパーウェルター級王座を剥奪と公言されていましたが、試合後にその王座を正式に返上しています。
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吉野、6戦目で王座獲得(日本ライト級)

2017年11月02日 00時18分05秒 | 日本ボクシング
先月21日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ライト級王座決定戦:
吉野 修一郎(三迫)TKO7回1分23秒 スパイシー松下(セレス)

*西谷 和宏(VADY)のベルト返上により、空位となっていた王座の決定戦。正統派の吉野と変則型の松下の対戦となりました。

序盤戦は松下のボクシングに戸惑い気味だった吉野。しかし徐々にではありますが、多彩なパンチでキャリアで大きく上回る松下を追い込んでいきます。

最後は7回、2度のダウンを奪いレふぃリーストップを呼び込むことに成功した吉野。プロ僅か6戦目(全勝4KO)で日本の頂点に立つことに成功しました。キャリア10年以上、28戦目にして初の日本王座戦出場となった松下ですが、残念ながら王座獲得ならず。この試合後の戦績は17勝(2KO)10敗(3KO負け)1敗となっています。
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シリモンコン、敗れる(色々:11‐01‐17)

2017年11月01日 00時03分37秒 | 世界ボクシング
最近(2017年11月1日ごろ)のニュースです。

1)先月20日、シンガポールのリングに日本でもお馴染みの元WBCバンタム級、スーパーフェザー級王者シリモンコン シンワンチャー(タイ)が登場。豪州のトミー ブラウンと空位のIBOスーパーウェルター級アジア太平洋王座を争いますが、0対3(91-99、94-96、92-97)の判定負けを喫しています。シリモンコンのこの試合後の戦績は92勝(57KO)4敗。シリモンコンが辰吉 丈一郎と対戦したのは、もう20年も前になります。

2)先月20日、比国でOPBF(東洋太平洋)フライ級の暫定王座戦が行われ、プロ9戦目のジェイアー レキネル(比)が3倍近いキャリアの持ち主であるリチャード ロサレス(比)に判定勝利を収めています。現在同級王者にはワタナベジムの中山 佳祐が君臨中。6月、そしてこの試合の行われる一週間前の13日に同王座が賭けられた試合に出場しています。

3)先月14日、野中 悠樹(井岡弘樹)がオーストラリアに乗り込んで、デニス ホーガン(豪)の持つWBOオリエンタル・スーパーウェルター級王座に挑戦。ほぼフルマーク(0対3:91-99、90-100x2)の判定負けを喫してしまいました。

4)自身の怪我から実戦から遠ざかっているIBFスーパーミドル級王者のジェームス デゲール(英)。と言っても1月に王座統一戦に出場しましたが。そのデゲールが師走の9日、挑戦者は未定ながらも保持する王座の防衛戦を行う予定です。ちなみに現在、IBFスーパーミドル級には暫定王者としてアンドレ ディレル(米)が君臨中。

5)IBFフェザー級王者のリー セルビー(英)もデゲールと同じ興行で防衛戦を予定。こちらも挑戦者は決まっていません。現在IBFフェザー級戦線は、1位が空位で2位が元WBAスーパーバンタム級王者のスコット キッグ(英)。3位がそのキッグに勝利を収めているカール フランプトン(英)で5位がジョシュ ワーリントン(英)と英国勢がずらりと顔を並べています。

6)WBAスーパーミドル級のレギュラー王者タイロン ツォイゲ(独)が師走の2日、この3月に負傷判定で退けているアイザック イクポ(ナイジェリア)との再戦を行います。
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