ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国 2009年のベストセラー ★教養書・実用書など

2010-01-14 23:49:48 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 1月10日の記事の続き(後半)です。

 韓国最大のネット書店YES24がネチズンの投票で選んだ<今年の本2009>の結果を紹介します。
 今回は<教養・家庭・実用>、<乳児・子ども・青少年>、<ビジネス・自己管理>の各部門です。
(YES24のサイトから私ヌルボがそのまま翻訳)

 【教養・家庭・実用部門】&【乳児・子ども・青少年部門】

<子ども>を越えて<人間>を新しくとらえた子どもの教育書(1,1351票)
・EBS 子どもの私生活製作チーム「子どもの私生活(아이의 사생활)」
 爆発的な関心をよび起したEBSドキュメンタリーを本にまとめた。取材1年、アンケート対象者4,20余人、国内外の諮問専門家70余人が関わったプロジェクト。愛と関心だけではわからない児童の発達のすべてを盛り込んだ。子どもの教育だけではなく、児童心理書としても価値が十分ある。

あなたが幸せである権利、憲法に記されている。(8,805票)
・ユ・シミン(유시민)「後払い制民主主義(후불제 민주주의)」
 知識小売商として帰ってきたユ・シミン前保健福祉部長官がつかんだ話の糸口は憲法だった。幸福追求権を明示した憲法第10条をみれば胸が弾むという著者。大韓民国憲法に盛られた民主主義の理想を探って、これを基礎として今日の韓国社会の現実と自らの経験を省察した。大韓民国の憲法と民主主義は十分な代価を支払わず手に入った一種の<後払い制>だと指摘する。

<why? シリーズ>がついに社会科学分野に一歩を踏み出した。(6,190票)・イ・グン(이근)「Why? 韓国史 国のはじめ(Why? 한국사 나라의 시작)」
 科学の学習漫画として子どもたちの大きな人気を得ている<why? シリーズ>がついに社会科学分野に一歩を踏み出した。小・中・高の教科書に出てくる核心の歴史知識を選び、学習漫画としておもしろくときほぐして、自然に歴史の知識を習得できるよう助けてくれる。学習情報の徹底した精選と豊富な写真資料等は、学習漫画に対する親たちの不信をきれいにぬぐってくれる。

オバマを大統領にした名演説集(6,002票)
・時事英語社編集部「バラクオバマの31の名演説(Barack Obama's 31 Great Speeches)」 簡潔で明確に有名なオバマの主要演説を直接読む。大統領就任演説文等、主要演説はもちろん、6回の民主党大統領選挙候補경선 TV討論会と3回の大統領候補TV討論会の中に盛られた 31の問題に対するオバマの演説を盛り込んだ。それとともに提供されたCNNの映像を通して生の現場の雰囲気も見られ、リスニング、リーディングの教材としての価値もある。

最も創造的な韓国人1位、アン・チョルスが直接描いたアンチョルスの物語。(5,869票)
・アン・チョルス(안철수)「幸福ビールス アンチョルス(행복바이러스 안철수)」
 最も創造的な韓国人1位、アン・チョルスが直接描いたアンチョルスの物語! 消極的で内省的で、進路に対する悩みが多かった子どもアン・チョルス。彼の幼い頃の物語と、過去の心温まる物語を盛り込んだ。やりたいことに挑戦して成就する法、この喜びを分かち合う法を自然に得ることができる。

まだ告白できないですよ、愛しているって? (5,512票)・マリアン・デイン・バウアー「愛して、みんなみんな愛して(사랑해 모두모두 사랑해)」
 ニューベリー賞受賞作家マリオン・デイン・バウアーが、お父さんお母さんがどれほど、どのように子どもを愛するかを、詩的で機知に富んだ比喩で表現した絵本。「お日さまのまばゆく照る日を愛するように」子どもを愛し、「木の枝が鳥の巣をしっかり支えてやるように」子どもを大切にする父母なら、やわらかく温かい13の愛の表現を盛り込んで愛する心を伝えてみるように。

 【ビジネス・自己管理部門】

サラリーマンから100億ウォン金持ちまで30万人の人生を変えたお金の管理の秘密(11,281票)
・コ・キョンホ(고경호)「4つの通帳(4개의 통장)」 景気沈滞で憂鬱だった2009年。財テク関連書も一緒にしり込みしたが、この本だけは違った。庶民のふところ事情にぴったり合った、庶民の目の高さにぴったり合わせた、そして著者自身も庶民のこの本は、刊行するとすぐ羽が生えたように売れた。とりとめのない夢を追って今日もさまよう数多くの庶民のため、著者は基本に忠実であれと語る。金持ちになりたければまず支出を管理しろ!

いまやあなたが他の人の選択を操縦する番だ。(10,843票)
・リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン「ナッジ(넛지. Nudge)」
 あなたの選択は誰かによって操縦されている。株式投資から学校給食、高速道路スピード出しすぎ防止まで、われわれはもう設計者たちが作ったnudgeの世の中に暮らしている。なんとなく過ごしているが、画期的なアイディアが潜んでいるnudgeの世界。いまやあなたが他の人の選択を操縦する番だ。
※日本では「実践 行動経済学」のタイトルで刊行。

1万時間の法則、成功のパラダイムをくつがえす。(7,676票)
・マルコム・グラッドウェル「アウトライアー(아웃라이어)」
 生まれつきの知能、卓越した才能、果てのない情熱と努力が本当に成功を保証するか? 誰も考えられなかった新しい事例分析を通して導き出した法則、アウトライアー。今新しい視角で成功の秘訣に接近する。「ティッピング・ポイント」と「ブリンク」に続き5年ぶりに帰ってきた著者はこの本を通して成功に対する創造的解答、アウトライアーを提示する。
※日本では「天才! 成功する人々の法則」(勝間和代・訳)のタイトルで刊行。
 「ティッピング・ポイント」は日本でも同タイトルで刊行。
 「ブリンク」は日本では「第1感」のタイトルで刊行。

創造的人材として生まれ変われる勉強法、脳科学を通じて明かす(6,684票)
・イ・シヒョン(이시형)「勉強する毒種が生き残る(공부하는 독종이 살아남는다)」
 精神科専門医のイ・シヒョン博士が脳科学的根拠を通じて創造的人材として生まれ変われる勉強法を語る。問題の核心を見抜いて解決策を求める人、休まず学ぶ人だけが新しい世の中で生き残れることを強調している。勉強を習慣や趣味のようにやりぬく毒種たちの秘訣、その具体的な勉強法を公開する。

常識では理解できない大韓民国経済の秘密(5,320票)・ソン・テイン(선대인)「危険な経済学(위험한 경제학)」
 韓国経済の実像を明かす専門家の声が挑発的だ。不動産価格は落ちるしかない。不動産担保の貸出しは韓国経済の火薬庫だ。韓国経済が直面した現状態を最大限あるがままに見せてくれようとした。わが経済の最も敏感な問題といえる不動産を主として、くまなく明らかにした大韓民国経済の裏面。一方で興味津津、一方でひやりとする。

今世紀最高の未来学者アルビン・トフラーが診断する経済危機の展望と解法(5,314票)
・アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー「アルビントフラー、不況を越えて(앨빈 토플러, 불황을 넘어서)」 全世界を荒らした経済危機の診断と展望をアルビン・トフラーに聞く。最悪の経済不況に対する解法を過去から求めようとする大多数の経済学者たちに一針を投じて、新しい視覚から接近することを提案する。不確実な未来に対して、最も確実な未来学者アルビン・トフラーの言葉に耳を傾けるしたない。

今大韓民国は<日本電産に学ぶ>熱風!(5,098票)
・キム・ソンホ(김성호)「日本電産の話(일본전산 이야기)」
 不況期10倍成長、手がけた分野ごとに世界1位、神話となった会社日本電産の成功ストーリー。「苦労こそ利子がつく財産だ!」と語る永守社長のリーダーシップと独特な経営法がおもしろい。長期不況の中でも10倍成長を成し遂げた日本電産を通して危機克服の解法を探してみる。本当に強い企業は危機に一層強くなる。

★ヌルボの一言
 読みたくなるようなYA小説が入っていないのが残念。
 かねがね思っていたことは、韓国では<成功>とか<金持ち>をキーワードにした人生本や実用本がよく売れているようです。また子どもの教育には世界一お金をかける国ということはベストセラーにも反映されていると思います。
 日本電産が韓国でこんなに注目されているということについては、(ヌルボ個人としては)考え込まざるをえません。あるサイトでは、「週刊東洋経済」にあった永守社長の次のような言葉を紹介しています。
「16時間労働」\t
「日曜は2週間に1回社員研修会」
「ウチは訪問1日100件」
「朝6:50分出社」
「辞めるやつは辞めろ」


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<ソリクン>チャン・サイクの歌

2010-01-13 00:23:51 | 韓国の音楽
 先月(12月)の韓国旅行での収穫の1つはチャン・サイク(張思翼.장사익)という歌手を知ったことです。

 以前韓国に行った時に、国楽(韓国の伝統音楽)のジャンルで、現代風の新しい音楽の試みがいろいろ行われていることを知って関心を持つようになり、今回の旅行でも教保文庫のCD売場で国楽のコーナーに行ってみたら、たまたま推薦盤としてチャン・サイクの新作「花見(꽃구경.コックギョン)というのがあり、試聴してみて衝撃を受けたというわけです。
 発表順に聴こうと思い、最初のCD「ハヌル カヌン キル(하늘 가는 길.空行く道)」(下の写真)を購入してきました。

    

 先に<歌手>と記しましたが、歌い方といい歌といい、また韓服姿といい風貌といい、<歌手>というよりも<ソリクン.소리꾼(唄うたい)>といった方がふさわしいでしょう。

 例によっていろいろネット検索してみると、彼は1949年生まれ。46歳でCDデビューしたとか。 昨年還暦という歳でこんなに伸びのある高音が出せるとはオドロキです。

 とりあえず「あなたは遠いところに(장사익 님은 먼곳에)」を聴いてみてください。1969年キム・チュジャの大ヒット歌謡曲を彼流に歌っています。

 <黒姫高原はんぐろ日記>というブログのはんぐろさんも12月の韓国旅行をきっかけに彼のCD全6枚を通販でそろえたそうです。

 チャン・サイクさんは2007年11月には来日して神戸でコンサートをやってるんですね。
 私ヌルボが何年も前から「すごいな~」と思いながらみているブログ、<Morris.日乘>のMorris.さんはかねてからチャン・サイクのファンだったとのことで、そのコンサートに行って詳しい記事を載せているんですよ。歌詞(日本語訳)もあります。

 またブログ<FUNKY韓国(ハングッ!)>にも同じコンサートの報告記事がありましたが、コチラはたまたまチケットをもらって行って初めて彼を知ったという方の感想です。

 トロット(演歌)やKポップ以外にも、こういうジャンルの歌があるんですね。彼以外の歌手も、これから探してみたいと思います。

※関連サイト
Innolife

チャン・サイクのHP

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[1月8日(金)~10日(日)]

2010-01-12 23:13:15 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
   ★★★ Daumの人気順位(1月12日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①The Cove 悲しいイルカの真実  9.6(78)
②劇場版・ポケットモンスター DP 超克の時空へ(日本) 9.4(43)
③旅人(韓・仏)  9.3(46)
④エヴァンゲリオン:破(日本)  9.3(109)
⑤パラム(韓国)  9.3(237)
⑥アバター  9.2(3498)
⑦ミッション  8.8(116)
⑧ボーイA  8.8(54)
⑨ジュリーとジュリア  8.8(36)
⑩木のない山  8.7(49)

【専門家による順位】

①アバター  9.3(8)
②イングロリアス・バスターズ  8.6(3)
③エヴァンゲリオン:破  8.5(2)
④よく知りもしないくせに  8.1(7)
⑤木のない山  8.1(6)
⑥アルジェの戦い  8.1(5)
⑦ファンタスティックMr.フォックス  7.6 (6)
⑧大いなる静寂(スイス・独・仏)  7.5 (2)
⑨パジュ(韓国)  7.2(7)
⑩告発のとき  7.1(6)

 今回は、上記どちらのランクも新登場はありません。新正月が終わって、韓国では本番の旧正月(今年は2月14日)はひと月先だし、という時期と関係があるのかな?

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月8日(金)~10日(日)] ★★★
         「チョン・ウチ(田禹治)伝」、400万人突破

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数累計・・・・・・観客動員数・・・・上映館数
1・・アバター・・・・・・・・・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・840,292・・・・・・・・・・・・・・・8,049,605・・・・・・・・665
2・・(田禹治)伝(韓)・・・・・・・・・・・・12/23・・・・・・・・540,411・・・・・・・・・・・・・・・4,365,931・・・・・・・・575
3・・容赦はない(韓)・・・・・・・・・・・・01/07・・・・・・・・302,469・・・・・・・・・・・・・・・・360,666・・・・・・・・389
4・・シャーロック・ホームズ・・・・・・12/23・・・・・・・・182,628・・・・・・・・・・・・・・1,928,391・・・・・・・・326
5・・アルビン 歌うシマリス3兄弟・・12/30・・・・・・・93,007・・・・・・・・・・・・・・・・492,175・・・・・・・・299
6・・ザ・ロード・・・・・・・・・・・・・・・・・・01/07・・・・・・・・・90,716・・・・・・・・・・・・・・・・109,482・・・・・・・・202
7・・劇場版・パワーレンジャー・・・01/07・・・・・・・・・・56,761・・・・・・・・・・・・・・・・・82,407・・・・・・・・141
     エンジンフォース vs ワイルドスピリット(日)
8・・”9”(ナイン)・・・・・・・・・・・・・・・12/31・・・・・・・・・・・56,274・・・・・・・・・・・・・・・・459,008・・・・・・・・333
9・・劇場版・ポケットモンスター・・12/24・・・・・・・・・・28,319・・・・・・・・・・・・・・・・298,357・・・・・・・・・76
   DP超克の時空へ(日)
10・・ATOM・・・・・・・・・・・・・・・・・・・01/13・・・・・・・・・・・26,774・・・・・・・・・・・・・・・・29,942・・・・・・・・178

 初登場は3位、6位、10位。
 1位「アバター」は4週連続トップで800万人を越えました。
 3週連続2位の「チョン・ウチ伝」は400万人を突破。
 3位、「中央日報」の記事によれば<「オールド・ボーイ」以来のショッキングスリラー>とのことです。環境運動家&殺人鬼を映じるリュ・スンボムと、彼と対決する解剖医役のソル・ギョングが “カリスマ対決”を披露し、またドラマで活躍してきたハン・ヘジンが刑事役でスクリーンデビュー。
 6位、原作はアメリカの作家マッカーシーのピューリッツァー賞受賞作で、終末もの小説。(早川書房から出てます。) 日本公開は未定ですが、すでにいくつものサイトで物語のあらましとか衝撃的な画像とかを見ることができます。私ヌルボとしては、これから観ようという人のためにあえて紹介しません。
 10位、韓国でのタイトルは「アストロ・ボーイ - アトムの帰還」です。アメリカ製のアトム、何かちょっと違うんだよなー・・・。
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韓国KBSラジオの番組  ★「シン・ソンウォンの文化を読む」★

2010-01-11 23:25:46 | 韓国の小説・詩・エッセイ
    

     内容のある文化・教養番組

 夜、有線でKBS1ラジオをよく聴いています。

 ニュースや天気予報など、韓国語の聴き取りの勉強と韓国情報収集の一挙両得になりますが、私ヌルボがとくによく聴いているのが毎日22:10~22:58の<シン・ソンウォンの文化を読む(신성원의 문화 읽기)>

 テレビよりもラジオの方が番組の質が高いのは韓国も日本と同様のようですが、この番組はとくにそう思います。

 音楽・映画・文学・演劇等の各ジャンルにわたって、ゲストを招いてアナウンサーのシン・ソンウォンさんがいろいろと興味深い話を聞くのですが、放送作家とかの力量なのか、シンさん自身の教養なのか、本当に内容が深いです。
 私ヌルボもこれまでこの番組から映画や文学関係の情報・知識をいくつか仕入れました。孔枝泳の「るつぼ」を読んだのもこの番組に彼女自身が出たのがきっかけだし、在日朝鮮人の学校を描いたドキュメンタリー映画「ウリハッキョ」もこの番組で紹介されてから観に行きました。

 有線で聴けない人がほとんどでしょうが、会員登録すれば過去の放送番組も聴くことができます。
 もっと手っ取り早いのは、<KBSable>のサイトから接続すると、会員登録なしで視聴できます。無料です。こっちだと、実時間より40秒くらい遅れますが・・・。

※その他、韓国のテレビ・ラジオの視聴については、<KoreaTvLife>のサイトを参照されたし。

 <シン・ソンウォンの文化を読む>の詳細はコチラのページ→ <신성원의 문화 읽기>

 1週間の番組表は、下の通りです。

     

     芥川龍之介の「羅生門」、「藪の中」を多角的に語り合う

 昨晩(1月11日)は、日曜なので<幸福な読書、名作と出会う!>
 現在、「世界名作散策」という主題で、世界各国を代表する文学作品を国別に見ています。
 2010年1月から2ヵ月間は<日本文学とともに>ということで日本の小説9冊をとりあげる予定で、先週の夏目漱石「それから」につづき、2回目の昨晩は芥川龍之介の「羅生門(라쇼몽)」と「藪の中(덤불속)」について。漢陽大学の日本文学専攻のユン・サンイン教授と、映画評論家イ・サンヨン氏を案内役に、さまざまな角度から語り合っていました。(「語り合っていたようです」とした方が正確かも・・・。(汗))

 芥川の経歴や自殺の背景や、大正デモクラシーの説明や・・・。
映画関連では、<Rashomon effect.羅生門効果>(羅生門問題)[=観察者の主観の相違によって、真実が判別しなくなってしまうこと]にふれたり、「ホン・サンス監督の「オー! スジョン」を思い出しますねー」とか・・・。あらすじの紹介と、冒頭部分等の朗読(韓国語訳)も入れています。
 内容は → コチラのサイトで見られます。

 このように日本の小説や漫画や映画等について韓国のラジオ番組で韓国の人たちが語り合っているのを聴くと、ヌルボも含めて、日本人が韓国の文化をどれくらい知っているか? ・・・ということを考えてしまいます。

※水曜の「詩がある水曜日」や金曜日の「漫画ロマン白書」についてはまたいずれ・・・。
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村上春樹「1Q84」が韓国ネチズンの投票で2009年<今年の本>に選ばれる

2010-01-10 20:15:52 | 韓国の小説・詩・エッセイ
 韓国最大のネット書店YES24は、昨年11月20日~12月21日の1ヵ月間、91,543人のネチズンの投票で選ばれる<今年の本2009>の結果を公表、部門別に計24冊の図書を紹介しました。
 5つの部門ごとにあらかじめ用意された24冊のリストから各1冊を選んで投票する形式で、その結果は以下の通りです。(YES24のサイトから私ヌルボがそのまま翻訳)
 今回は、<今年の本>と、<小説とエッセイ部門>を掲載します。
 
      

 【今年の本 得票1位】 

 驚くべき吸引力、卓越したスケール。春樹文学の決定版(22,792票)
・村上春樹(무라카미 하루키)「IQ21」
 村上春樹の新作長編。日本で発売10日目で100万部が販売され、韓国で翻訳前から話題になった。物語が持っている圧倒的な強烈さ、読むのを止められない驚くべき吸引力、卓越したスケール、春樹らしい比喩と文体。作家のすべてを吹き込んだ、春樹文学の決定版である。

 【小説とエッセイ部門】 

タブーを破る驚くべき想像力(19,172票)
・ベルナール・ヴェルベール(베르나르 베르베르)「神(신)」 執筆期間9年に及ぶヴェルベールの生涯最高の対策。あえて<ヴェルベール式宇宙の完成>といえるほど、彼が探ってきたすべての主題が凝集されている。生と死、霊魂の存在、われわれが知りえない世界に向かった驚くべき想像力! さらに今度の作品には韓国人少女が登場して韓国の読者たちの喜びを一段と大きくした。

われわれの時代の助言者ハン・ビヤのまま新しい心の中の物語(16,635票)
・ハン・ビヤ(한비야)「それは、愛だったね(그건, 사랑이었네)」 大韓民国の若者たちの助言者(mentor)、われわれに胸弾む生に対する熱望を植えつけてくれた彼女、ハン・ビヤ。今彼女が自分だけの家に帰ってきて、心の中の深い物語を解き放つ。いつも忙しく駆け回る活動家の姿だけを見せていた彼女が実の姉や妹の声で語りかける。「おまえは愛を受けるにふさわしい存在だ!」 彼女が今まで話したかったそれは、まさしく愛だった。

「今できることは過ぎ去った物語を書くことだけだ。」 (16,076票)
・盧武鉉(노무현)「成功と挫折(성공과 좌절)」 故盧武鉉前大統領の、すべては書けなかった回顧録。執筆のため目次を含めてあらましの構成を直接作成した文とホームページを通してネチズンと討論した話、退任をひかえて行ったインタビューを整理した記録で構成された。「人が生きる世の中を作ろうとした彼の悩みと熱望がそのままに盛り込まれている。

これは世の中に向けた熱い愛である。(11,529票)
・孔枝泳(コン・ジヨン.공지영)「るつぼ(도가니)」
 嘘と暴力を前にして憤ることはたやすいが、それに立ち向かい、争って、死んでゆく真実を救い出すことはむずかしい。作家孔枝泳がその仕事をやりとげた。障碍者学校で行われた性暴行事件の実話を扱ったこの小説は、耳の遠い世間が目を背けていた<真実>に対する物語であり、嘘と暴力のるつぼの中で立ち昇る<希望>に対する感動的な記録である。

「そうだ,、おまえも力を出して一度生きてみろ」(9,574票)
・チャン・ヨンヒ(장영희)「生きてきた奇跡 生きてゆく奇跡(살아온 기적 살아갈 기적)」
 今年世を去ったチャン・ヨンヒ教授の遺稿散文集。ガンとの闘病中に完成した原稿だが、明るく温かい、活気にあふれる彼女の平素の姿がそのままに溶け込んでいる。あなたが今精一杯生きている一日一日が、明日を生きる奇跡となる、という希望。彼女が生の最後まで語ろうとしたことはひとつ、まさに希望の地からだ。チャン・ヨンヒ教授、明日会いましょう。

せわしなく生きている現代人に一度ずつ休止符を打ってくれる作家、ノ・ヒギョン!(7,950票)
・ノ・ヒギョン(노희경)「今愛さない者、みな有罪(지금 사랑하지 않는 자, 모두 유죄)」
 「嘘」、「花よりも美しく」等、数多い名作ドラマを書いてきたノ・ヒギョン。多くの人々の関心の中でもめったに心の中を外に出さない彼女が初めて散文集を刊行した。彼女が語る愛の幅は広い。自分自身に対する愛から、疎外された者たちに対する愛まで。今、あたたはどこまで愛しているか?

金薫が記者の目で見て、作家の手際で解き明かした小説。
・金薫(キム・フン)「公無渡河(공무도하)」
 「私は人間の生活の糧と悲しみ、醜さ、卑劣さ、希望を書くのだ」。30余年記者生活を送った金薫が記者の目で見て、作家の手際で解き明かした新作長編小説。弱肉強食の醜い世の中でともに生きてゆく、今のわれわれの物語。 「卑劣で恥ずべき、卑しい」人間の生、それにもかかわらず生きている希望について書いた。

古代史を新しく照らした、もうひとつの問題作。(5,805票)
・キム・ジンミョン(김진명)「千年の禁書(천년의 금서)」
 ベストセラー作家、キム・ジンミョンが、追跡する大韓民国国号の秘密! 古代史問題を新しく照らしたもうひとつの問題作だ。大韓民国の<'韓>はどこからきたものか。数多くの記録を追跡して探し出した<ハン>の実体。封印された<千年の禁書>を開く瞬間、大韓民国の秘密のパンドラの箱が開かれる。

夢への疾走、ビッグバンの13,140日の挑戦の記録(5,487票)
・ビッグバン「世界に君を叫べ!(세상에 너를 소리쳐!)」
 人気グループビッグバンが伝える挑戦と希望のメッセージ。幼いからといって夢さえも幼いわけではない。仲間の誰よりも先に夢に目をあけ、その夢に向かって疾走してきた少年たち。「歌手という夢を達成するため彼らが流した汗と涙、熱い情熱があますところなく盛り込まれている。この道の果てにおまえが願う世の中図ある。挑戦しろ、ビッグバンのように!。

バンパイア・シンドロームの終着駅(5,220票)
・ステファニー・メイヤー「トワイライト 永遠に抱かれて(브레이킹 던)」
 全世界に<バンパイア・シンドローム>をひき起こした、とてつもない販売部数を記録した「トワイライト」シリーズの最終巻。シリーズの新作が出るたびにファンを増やしていった。物語のヤマごとに待っている反転、そして軟弱な少女から強靭な戦士へと成長したベラのめざましい変化がページをめくるのが惜しいほどおもしろい。

★ヌルボの一言
 ほぼ予想通りですね。「1Q84」は現在も、YES24でも教保文庫でもベストセラー総合1位を続けています。
 小説部門では、依然として「1Q84」に続いて上位に入っているロングセラーの申京淑「オンマのために」は、刊行が2008年なので、今回は最初からリストに載っていませんでした。
 しかし、「蟻」以来、韓国でのベルナール・ヴェルベールの人気の秘密は一体何なのでしょうね?




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「オールタイム・ベスト 映画遺産200」の中の韓国映画

2010-01-09 23:56:54 | 韓国映画(&その他の映画)
 キネマ旬報社が先月(12月)発行した「オールタイム・ベスト 映画遺産200」を読んでいて、時の経つのを忘れてしまいました。
 「外国映画篇」と「日本映画篇」の2冊に分かれていますが、当ブログの性格上「外国映画篇」についてみてみます。

 映画監督・評論家・文化人・読者が選んだ207作品を取り上げて説明等をつけていますが、中でも1位から10位に入ったのは以下の映画。(5位は2作品、10位は9作品が同点)

①ゴッドファーザー②ウエスト・サイド物語②タクシー・ドライバー④第三の男⑤勝手にしやがれ⑤ワイルドバンチ⑦2001年宇宙の旅⑧ローマの休日⑧ブレードランナー⑩駅馬車、天井桟敷の人々、道、めまい、アラビアのロレンス、暗殺の森、地獄の黙示録、エル・スール、グラン・トリノ

 これまで、キネマ旬報社は10年おきくらい(?)で同じような趣向のもの出してきましたが、今回は順位が振ってあるのはベスト10のみ。時代が下るにつれて当然映画の累積が膨大になってきて、映画評論家やファンが掲げるベストテンもあまり(ほとんど?)ダブらなくなってきている、という事情があるのかもしれません。

 おこがましくも私ヌルボも映画ファンのハシクレとしてベストテンを考えてみました。ちなみに、上記の①~⑩の18作品は全部観てます。が、当方のベストテンにも入れたのは1つだけです。

   [ヌルボの外国映画・私的ベストテン](公開年順)
我輩はカモである(1933.米)、2001年宇宙の旅(1968.米・英)、友だちのうちはどこ?(1987.イラン)、芙蓉鎮(1987.中)、神様こんにちは(1987.韓)、ニュー・シネマ・パラダイス(1989.伊)、風の丘を越えて 西便制(1993.韓)、ショーシャンクの空に(1994.米)、アンダーグラウンド(1995.仏・独・ハンガリー)、ダークナイト(2008.米)

 うーむ、やっぱり10本に絞るのは無理があるし、まあ公的なブログでもないからあと10本追加しちゃいます。

カサブランカ(1942.米)、赤い河(1948.米)、誓いの休暇(1960.ソ連)、スティング(1973.米)、ラジュー出世する(1992.インド)、イル・ポスティーノ(1994.伊)、運動靴と赤い金魚(1997.イラン)、ノー・マンズ・ランド(2001.仏・伊・英・ベルギー・スロヴェニア)、世界最速のインディアン(2005.ニュージーランド・米)、グラン・トリノ(2009.米)

 こうしてみてみると、アメリカ映画が少なめですかねー。

 評論家も若い世代の人たちが増え、リアルタイムで戦前の映画どころか、1950年代(あるいは60年代)の映画も観ていない人もふつうになってきました。したがって、歴代ベストテン最上位に「天井桟敷の人々」「大いなる幻影」「第三の男」が並ぶという時代ももう終わったかな、という感じですね。

      「映画遺産200」に韓国映画9本が入る

 さて、「世界遺産200 外国映画篇」にあげられている207作品の中の韓国映画を拾ってみましょう。
古い順から並べると、次の通りです。

・キム・ギヨン「下女」(1960年)
・イ・チャンドン「ペパーミント・キャンディー」(1999年)
・キム・ギドク「魚と寝る女」(2000年)
 ・チョンジェウン「子猫をお願い」(2001年)
・キム・ギドク「悪い男」(2001年)
・イ・チャンドン「オアシス」(2002年)
・ポン・ジュノ「殺人の追憶」(2003年)
・ポン・ジュノ「グエムル・漢江の怪物」(2006年)
 ・ポン・ジュノ「母なる証明」(2009年)

 「下女」(1960年)だけが50年前と、とびぬけて古い年代です。実はヌルボも最近までこの映画のことを知りませんでした。ところが、スコセッシ監督の支援で韓国映像資料院がデジタルで復元、2008年カンヌ映画祭で公開されて、国際的な注目を浴び、制作50周年に当たってイム・サンス監督によってリメークされることになったということで、今日のKBSラジオでも報じられていました。チョン・ドヨンイ・ジョンジェが主役をつとめることになったことが、最近のHP等でも伝えられています。

 「下女」以外の8作品はすべて1999年以降。
 一目見て、娯楽作品がホントに少ないですねー。かろうじて「グエムル・漢江の怪物」くらいですか? まあ、ここらへんが「キネ旬」らしいところでしょう。

 207作品の公開年を10年ごとに区切ると、
1910年代=1本、1920年代=1本、1930年代=14本、1940年代=15本、1950年代=28本、1960年代=33本、1970年代=50本、1980年代=29本、1990年代=19本、2000年代=17本
 ・・・となりますが、2000年代=17本のうち韓国映画は7本もあり、とくに最近の注目度の高さとレベルの高さがわかります。

 韓国映画をリストアップした評論家・監督等を見ると、以前からさまざまなアジア映画を紹介してきた佐藤忠男氏は3位に林権澤「曼陀羅」を入れただけで、ちょっと肩すかしをくらった感じ。
 <ゆとり教育>から身をひいて映画評論に専念(?)の寺脇研氏はなんとベストテンの全部が韓国映画! ただ、ヌルボとはシュミが合わないかも・・・。
 評論家森卓也氏と仏文学者野崎歓氏が「子猫をお願い」をあげているのは意外ですがいいですねー。
 「ゆれる」と「ディア・ドクター」でヌルボもファンになった西川美和監督は「ペパーミント・キャンディー」と「母なる証明」をあげていて、さらに好きになっちゃいました。
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決定版! 韓国の<17茶>と日本の<十六茶>を比べる

2010-01-08 23:19:21 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 これまで、韓国が菓子やドリンク等々、日本の多くの商品を無断でパクったと非難されてきました。
 この件についてはすでに多くのブログ等で指摘され、また大手メディアによってとりあげられたこともありました。
 たとえば2007年6月30日のフジテレビでは、次の4例をあげています。
  ①韓国の<セウカン. 새우깡>と日本の<かっぱえびせん>
  ②韓国の<チョコソンイ.초코송이>と日本の<きのこの山>
  ③韓国の<17茶>と日本の<十六茶>
  ④韓国の<ペペロ,빼빼로>と日本の<ポッキー>

 この他にもいろいろありますが、今回はとくに韓国・南陽乳業(ナミャンユオプ.남양유업)の<17茶>と、日本・アサヒ飲料の<十六茶>を比べてみます。
 同じテーマのブログがいくつかありますが、それらを総合し、不足分は補い、そして先月は韓国に行って実際に<17茶>の味を確認した、というわけでして、あえて<決定版!>と銘打ってみました(笑)。

 韓国に行った日本人は、コンビニで<17茶>を見て「アレ?」と思うでしょう。商品名も、容器デザインも<十六茶>によく似ているし・・・。(下の写真)

   

 <17茶>は、韓国ではチョン・ジヒョンのCM等を通じてよく知られている健康ドリンクなので、日本に来た韓国人も<十六茶>を見て同様の反応をするでしょう。実際、そんな方がその2つを比べた<Semjei's Trace>というブログがありました。

※チョン・ジヒョンのCMを見たい方はグーグルの動画検索を利用されたし。<17茶>と入力するだけでOK。何種類もありますが、<健康飲料>にしてはどれもセクシーすぎるようです。女高生編が一番マシかも。バックの歌(「꽃집의 아가씨는 예뻐요(花屋のアガシはかわいいよ)」もいいフンイキ。

 とくに多くの日本人は、「韓国側が<十六茶>に何か1つ足して<17茶>にしたのではないか」と思うのではないでしょうか?
 ウィキペディアその他で調べると、<十六茶>は「シャンソン化粧品が開発し1985年から発売し、1993年からは現在のアサヒ飲料との提携により缶入り・ペットボトル入りを発売」とあるのに対し、<17茶>の方は2005年発売と、ずっと後だし・・・。

 原材料について見ると、アサヒ飲料のサイトに<十六茶>の16種類の内訳が載っています。

 <17茶>の原材料は下の写真から読み取れます。あるいは、<コッスンの備忘録>というブログに爽健美茶(これは12種類)も含めて3つの原材料を列挙した上、<17茶>についてはそれぞれの効用まで付けているんですけどね。上の3つの容器の写真もそこから拝借しました。

   

 一応、私ヌルボとしては、<十六茶>と<17茶>に含まれている原材料を次の3つに分けてみました。

A.<十六茶>と<17茶>の両方に含まれているもの(7種類)
  ・ハトムギ・大麦・玄米・ハブ茶(결명자)・桑の葉(뽕잎)・霊芝・ミカンの皮


B.<十六茶>だけに含まれているもの(9種類)
  ・黒豆・びわの葉・昆布・熊笹・ゴマ・柿の葉・アマチャヅル・杜仲葉・シソの葉


C.<17茶>だけに含まれているもの(10種類)
  ・紅花の種(홍화씨)・緑茶(녹차)・サンシュユ(山茱萸.산수유)・蕎麦(메밀)
  ・クコ茶(枸杞茶.구기자)・チコリ(치커리)・トウモロコシ(玉蜀黍.옥수수)
  ・カバノアナタケ(茶可.차가)・アマドコロ(둥굴레)・ソウオウ(桑黄.상황)


 ・・・ということで、<十六茶>プラス1=<17茶>ではありませんね。

 ヌルボが<17茶>を実際に飲んでみると、独特の香り(くせがある、というか甘いというか・・・)があって、ふつうの日本人なら、飲んですぐ違いがわかると思います。好き嫌いで言えば、ちょっとヌルボの味覚には合わないかな、という感じ。(←日本人的ひかえめな表現)
 上記C.の中のどれかの香りが効いているということでしょうか?

 しかし、商品名や見かけは誰が見ても<짝퉁(チャクトゥン)>=イミテーションですよね。

 先のフジテレビの放映後、韓国紙「国民日報」はその内容を写真付きで紹介するとともに、関係会社の声を取材して、「国内の有名菓子、日本製品を’そのままコピー’疑惑・・・激しい非難」との見出しで記事にしています。<見てはいけない図鑑>というサイトに日本語訳もあります。

 その記事によると、
 当の南陽乳業関係者は「日本に十六茶があるという事実は聞いたことがあるが、成分はすべて違う」「日本人と韓国人は嗜好自体が違う」と述べた。また「数字の入った製品が一つ二つの製品ではないのに、それで文句を言うなら似ていないものはない」「逆に日本にも我が国と似ている製品が多い」と言った。
 ・・・ということです。

※香港には「廿四味」という24種ブレンドの伝統茶がある。
※2009年8月の「日曜ソウル」は、「8.15解放後64周年、食品業界はまだ日本の属国」という見出しで同様の記事を掲載。その中に、「南陽乳業は2005年・・・コピー商品を憂慮して1~99までの商標登録をしたりもした」とあります。やるもんだなあ。

 そういえば、前述の<Semjei's Trace>はいろいろ両者を比べた結果、こう結論づけています。
 「南陽乳業の17茶は日本・アサヒの十六茶をbenchして(=標準として)、韓国人の好みに合わせて新たに(다시)作り出した美味しい飲料である」。
 しかし、この韓国の方は次のようにつけ加えている点は誠実と言えましょう。
 「しかし、名前がやっぱり・・・すこし・・・引っかかります。 ^^;;」
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大阪のコリアタウン・猪飼野と、統国寺を訪れる

2010-01-06 23:30:57 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 1月4日、半日ばかり大阪を歩きましたがな。
 いやー、街の雰囲気なんか、韓国と似てまんなー。新世界あたりの店のごてごてーっとした感じとか、地下街に流れる音楽のボリュームの高さとか・・・。そういう目で見ると、大阪人の歩き方とか風貌なんかも韓国人と重なって見えたりなんかして・・・。

    在日と縁の深い統国寺へ

 はてさて、今回私ヌルボがまず訪れたのは、8月31日の「ディア・ピョンヤン」関係の記事でふれた統国寺。<在日と密接な関係のあるお寺>ということで、場所はJR大阪環状線・天王寺駅から北へ徒歩5分の所にあります。
 下の写真のように、<大雄殿>という呼称といい<弥勒菩薩像>といい、いかにも朝鮮風です。来歴を刻んだ碑文は漢字+ハングルです。

       
      【統国寺の入り口】      【統国寺にある<ベルリンの壁>】

              
       【統国寺の大雄殿】              【弥勒菩薩像】

◎関連ホームページ
 →<統国寺>


 →通訳案内士の佐々木博昭さんのHP<YOKOSO JAPAN>・・・豊富な写真とともに寺の来歴等を紹介。

 →<仏教仏教美術日々2>・・・このブログでは、統国寺は、(本来は邦福寺といった)「聖徳太子建立の由緒正しすぎる寺」なのに、「昭和44年、・・・在日朝鮮系の新興宗教に売られてしまったのだ!」、「私は朝鮮総連の統国寺は認めません。あれは邦福寺ではない。必ずや和気山邦福寺を復興させたいと思う」という意見を重ねてアピールしています。(いわゆる<嫌韓派>の人でもないようです。)
     ・<在日本朝鮮仏教徒協会ってなんぞや?>
     ・<朝鮮寺、統国寺の来歴について>
     ・<統国寺(邦福寺)を朝鮮総連から取り戻せ!>
     ・<統国寺住職の崔無碍氏のトンデモ史観を批判する>
     ・<茶臼山雲水寺と朝鮮寺統国寺の謎(っていうか苦言)>※このブログから知ったのが<生駒朝鮮寺群>。(→この寺の近辺がラブホ街になっていることについての考察等)

 ウィキペディアの<朝鮮寺>の項目によると、おもに在日韓国・朝鮮人に信仰されている通称<朝鮮寺>の多くは生駒山麓周辺に集中していて、巫女(ポサル.菩薩)が交霊を行うという、韓国・朝鮮に見られるようなシャーマニズム的な宗教儀式を特色としている、とあります。

 ・・・これらの朝鮮寺はいつ頃からあるんでしょうか?

    日本最大のコリアタウン猪飼野へ

 ヌルボが次に訪れたのは日本最大のコリアタウン猪飼野(いかいの)

 1992年以来何度か来ています。
最初は、JR鶴橋駅周辺に、焼肉店、キムチやさまざまな唐辛子等を売っている韓国食品・食材の店の他、韓服の店などもあって、ずいぶんにぎわっているのに驚きました。
 今回はまだ正月休みなのか、閉まっている店も多くて静かでしたが、街のたたずまいはそんなに変わっていないと思いました。

 かなり前から<コリアタウン>として宣伝している御幸森商店街も閉まっている店もありましたが、夕方の買い物客でけっこうにぎわっていました。

 商店街のアーケードに「オイソ ポイソ サイソ」という韓国語と「来てえな 見てえな 買うてえな」という訳語があるのは、韓国語と大阪弁の親和力を感じさせます。

          
      【御幸森商店街の入り口】       【オイソ ポイソ サイソ】
◎関連サイト
 →<生野コリアタウン公式サイト>

 →<韓国語サークルin京都・滋賀>中の<大阪コリアンタウンを歩こう>

 JR桃谷駅から御幸森、そして鶴橋駅まで歩いたところで、過去2、3度行ったことがある韓国書籍専門の古書店ソウル書林を思い出しました。
 最近引っ越したということで、新店舗を探しましたが、これがなかなか見つからず。サイトによっては<東上町4番18号>とありますが、これは大きな通り(玉造筋)に面した引っ越し前の住所。現在は<味原町4-8>です。下味原の交差点から玉造筋を北へ、一つ目の信号を左折。住宅地の上り坂を登って行き、一つ目の信号の右側手前。で、やっと見つけたら「1月5日から開店」。あーあ・・・。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[1月1日(金)~3日(日)]

2010-01-05 22:06:10 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 いやあ、正月休みでちょっとボケてましたねー。この韓国映画館の週末のデータをKOFICが集約し確定するのが火曜の夕方なので、当プログでも基本的に火曜に記事をupしているのですが、曜日を勘違いして、昨日の月曜日にupしてしまいました。
 で、昨日の記事は消して、修正版を出します。


 どうも正月映画の中で食指の動きそうなものもなく、何となく<シネマコリア>のサイトを見ていたら、9月29日このブログで紹介した「飛べ、ペンギン」が<真!韓国映画祭>の中で上映されるんですね。「日本公開希望!」と書いたからには行かなくっちゃ。2月27日(土)より、ポレポレ東中野ほか全国順次開催とのことです。
 他にもいろいろ韓国映画の上映が予定されているようです。

   ★★★ Daumの人気順位(1月5日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①The Cove 悲しいイルカの真実  9.6(72)
②劇場版・ポケットモンスター DP 超克の時空へ(日本) 9.6(34)
③旅人(韓・仏)  9.3(45)
④アバター  9.3 (3109)
⑤エヴァンゲリオン:破(日本)  9.3(109)
⑥パラム(韓国)  9.3(236)
⑦ミッション  8.8(116)
⑧ジュリーとジュリア  8.8(34)
⑨木のない山  8.7(49)
⑩アルビン 歌うシマリス3兄弟  8.6(20)

 ②、いやー「ポケモン」、評価高いですねー。 冬休みだからってのもある?
 ⑦、ロバート・デ・ニーロとジェレミー・アイアンズ主演の、南米でのイエズス会士の物語って、1986年の有名な映画じゃないですか! もしかして韓国初公開、とも思ったけど、そういうわけでもないようです。

【専門家による順位】

①アバター  9.3(8)
②イングロリアス・バスターズ  8.6(3)
③エヴァンゲリオン:破  8.5(2)
④木のない山  8.1(6)
⑤アルジェの戦い  8.1(5)
⑥ファンタスティックMr.フォックス  7.6 (6)
⑦大いなる静寂(スイス・独・仏)  7.5 (2)
⑧パジュ(韓国)  7.2(7)
⑨告発のとき  7.1(6)
⑩ムーン  7.0(5)

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月1日(金)~3日(日)] ★★★
         「チョン・ウチ(田禹治)伝」、300万人突破

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数累計・・・・・・観客動員数・・・・上映館数
1・・アバター・・・・・・・・・・・・・・・・・12/17・・・・・・1,481,650・・・・・・・・・・・・・・・6,623,835・・・・・・・・728
2・・チョン・ウチ(田禹治)伝(韓)・・12/23・・・・・1,007,221・・・・・・・・・・・・・・・3,464,404・・・・・・・・574
3・・シャーロック・ホームズ・・・・・12/23・・・・・・・455,267・・・・・・・・・・・・・・・1,584,648・・・・・・・・377
4・・”9”(ナイン)・・・・・・・・・・・・・・・12/31・・・・・・・・241,159・・・・・・・・・・・・・・・335,251・・・・・・・・359
5・・アルビン 歌うシマリス3兄弟・・12/30・・・・240,264・・・・・・・・・・・・・・・・346,007・・・・・・・・266
6・・劇場版・ポケットモンスター・・12/24・・・・・・・・61,766・・・・・・・・・・・・・・・・255,786・・・・・・・・・65
   DP超克の時空へ(日)
7・・Dr.パルナサスの鏡・・・・・・・・12/23・・・・・・・・46,648・・・・・・・・・・・・・・・・・441,789・・・・・・・・268
8・・ラブ・マネージメント・・・・・・・・12/31・・・・・・・・・・5,916・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7,642・・・・・・・・・42
9・・大いなる静寂・・・・・・・・・・・・・12/03・・・・・・・・・・5,276・・・・・・・・・・・・・・・・・・29,532・・・・・・・・・・6
10・・2012・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/12・・・・・・・・・・5,184・・・・・・・・・・・・・・・5,383,431・・・・・・・・・20

 初登場は4位と8位。
 1位「アバター」は3週連続トップで600万人を超えました。私ヌルボは未見、というか、あの顔は、あまり友だちになりたくないような感じで・・・。
 2位、<・・道の途中・・>というブログの元日の記事には、「今韓国はこのジョンウチで大騒ぎです」とあり、いろんな写真付きでこの映画を紹介しています。
 4位はブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品。詳細は<heartattack>というサイト参照。日本公開はいつになるのかな?
 8位、<愛>以外はすべてに完璧な女性が、<真心>以外はすべてが苦手という男性と出会う、1937年のニューヨークというラブロマンスだそうですが、日本公開のウワサはなし・・・。
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「イッパイやろうよ」 「いいね、オケバリ!」  え、オケバリって?

2010-01-03 23:03:36 | 韓国語あれこれ
 12月20日の記事で紹介したマンガ「無限動力」の中で<オケバリ.오케바리>という言葉が出てきました。

 それが次の場面。主人公の青年が就職試験用の写真を撮りに行ったところ、写真屋さんが「ご希望のブランドの背広に修正しますよ。何がいいですか?」というところ。

   
 「何をお着せしましょうか? アルマーニ? ポール・スミス? バーバリー? おっしゃってください」

   
 「あ・・・、一応・・・バーバリー」(聞いたことがあるるのがバーバリーしかないからな・・・」
 「オケバリ~。カメラ見て~」
  
   
 「体は左に向けて・・・顔は正面を見て・・・」 
 「オケバリ~。さあ~撮りま~す」


 別に辞書を引くまでもなく、「OK」のことだな、とわかりますが、これまで見た記憶がなく、「バリ」の意味が気になったので一応調べてみたら載ってません。

 例によって<오케바리>と入力してググるといろいろ出てきました。

 意外だったのは日本語に由来するという説がかなり受け入れられているようだという事実。「お決まり!」から来た言葉というわけです。
 さらに、國家報勳處(국가보훈처)という組織が<日帝時代の残滓>を根こそぎにしよう>キャンペーンを展開する中で、呼応したネチズンたちがあげた日本語由来の言葉「満タン」「ダース」「イッパイ」等とともに「オケバリ」もあげられているんですよ。

 これとは別に、英語の<Ok, buddy.>が起源だという説もありました。

 ただ、上記のように「日帝時代の名残りだから使わないようにしよう」という声ばかりではなく、むしろけっこうプラスイメージの言葉として用いられているようです。
 たとえば、2007年の映画「飛べホ・ドング」の子役の少年が試写会の会場で「皆さん、ホ・ドングの卒業を応援してね。オケバリ?」とあいさつしたのが好評だった、というスポーツソウルTVの記事があったり、ブログの名前に使っていたり、<オケバリ撞球場>という玉突き屋があったり・・・。この漫画にもあるように軽い語感がいいんでしょうかねー。

 次に<オケバリ>というカタカナでグーグル検索してみると、いつもつくづく感心するんですが、苦労(?)をするまでもなく、上記のようなことが書かれているブログがいくつもありました。

 さらには、ウィキペディアに「コングリッシュ」という言葉の説明があって、その中の韓国語式英語の例の中にこの語もちゃんと載っていました。

 たまたま気になった言葉一つとっても、関連していろんな背景や事例があるものですねー。
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ビビンバの世界化は可能? 産経・黒田勝弘・韓国支局長の記事論議

2010-01-02 23:59:49 | 韓国料理・食べ物飲み物関係
 皆さんは、納豆をどれだけしっかり混ぜますか?
 サラダにドレッシングをどれくらいからませますか?
 スパゲティ・ミートソースは、混ぜて食べますか?

 どの程度が日本人の標準なのかはよくわかりませんが、私ヌルボは明らかに<かき混ぜない派>ですね。納豆は一生懸命かき混ぜる人が多いようですが、ちょっとしかかき混ぜないし、ドレッシングも少しかけるだけでほとんどからませずに食べます。
 生理的に、混ぜるとキタナラシイという感覚があるのかも・・・。

 韓国は、もう多くの人が知っているように、何でもかき混ぜます。日本に来ても、カレーライスどころか、いろんな丼物からちらし寿司に至るまで。韓国料理の代表的メニューのビビンバはそもそも直訳すれば混ぜご飯です。

 そのビビンバに関連して、韓国通・韓国ファンなら誰でも知っている産経新聞の黒田勝弘韓国支局長が書いた記事が一部で問題になっています。12月26日付「産経新聞」に書いた「ソウルからヨボセヨ ビビンバはつらい?」がその記事。

 韓国は国を挙げて2009年5月から<韓国料理の世界化キャンペーン>を展開しています。
 ヨン様も、日本での韓国料理店経営が注目されてメンバー入りした、との<スポニチ>の記事もありました。2017年までに「韓国料理を<世界5大料理>の1つにする」のが推進委員団目標とあります。
※本ブログ9月10日の記事も参照されたし。

 このキャンペーンの一環で、12月21日には「ニューヨークタイムズ」にビビンバを「ランチにいかが?」と紹介し、勧める全面広告を載せました。(下写真)

            

 黒田支局長は記事でこのことを紹介した上で、次のように記しています。

 盛りつけが美しい反面、食べる時には、「スプーンを手に握りしめ、具やご飯、ミソなどを猛烈にかき混ぜる。・・・そして具とご飯がぐちゃぐちゃになった正体不明のものを、スプーンですくって食べる。・・・広告写真を見てビビンバを食べに出かけた米国人が、その“羊頭狗肉”に驚かなければいいがと気になっている」。

 <サーチナ>の伝える韓国情報によると、韓国メディアの反応は早く、「日本の極右言論人である黒田勝弘氏が、ビビンバを卑下する妄言を述べた」と報じていて、「だったら食うな!」との声も上がっているとのことです。

 30日には、名著「縮み志向の日本人」の著者・李御寧(イ・オニョン)元文化部長官がテレビで「ビビンパは味の交響曲」と反論し、また「世界でもこのように混ぜて食べる料理が少ないため、文化の差からそういう批判が出てきたようだ」と解釈しています。

 小説家イ・ウェス(李外秀.이외수)氏の反論はもっと過激(?)で、「(韓国の)食文化をそのように言うのなら、日本の刺身や寿司は未だに原始的な状態から脱していないものだ。未開な食べ物、それ自体だと言えます^^」と述べたとのことです。(※^^の記号は見落とすべからず、でしょう。)

 私ヌルボのみるところ、黒田支局長も「在韓日本人とのさる忘年会の席」でおしゃべりするのはいいとしても、記事にしちゃったのはまずかったですねー。
 どんな国や民族の文化の中にも、外からみると首をかしげたり、嫌悪感さえ催すものもあるのはむしろふつうで、それを非難したりすると必ず自分の側に返ってきますからねー。とくに食文化はむずかしい。日本国内でさえ<手前味噌>なんて言葉もあるし、生まれた時から馴染んでいる味にケチをつけられたら反発を買うのは当然でしょう。
 とくに韓国人の場合<自尊心>が強いから、・・・ということなどはヌルボがいうまでもなく黒田さんご存じのはずなんですがねー・・・。
 ただ、韓国人の場合、「自分たちが美味しいと思う料理は、きっと世界の人も美味しいと思うはずだ」と思っている人は、日本人よりもかなり多いような気はしますが・・・。

 ここで、もう一つ問題となるのは、どんな食材や料理が、より世界に広く受け入れられるか、ということ。黒田さんは(ヌルボも)、<具とご飯がぐちゃぐちゃになった正体不明のもの>を否定的に見ていますが、それがどれだけ世界共通の感覚といえるのでしょうか? 少なくとも、インドでもぐちゃぐちゃにかき混ぜるのはふつうだと何かで読んだことがあります。

 大体、世界中の誰もが美味しいと思うような普遍的な食材や料理はないと思いますよ。また時代によっても違ってくるし・・・。
 昨年ある日本語教師の方のお話しを聞いたのですが、「以前つきあっていた中国人男性は、彼女が生魚(刺身)を食べるのがどうしても受け入れられず、逆に彼女は彼が犬を食べるのが堪えられず、結局別れることとなった」とのことでした。

 しかし、(犬はおいといて・・・)刺身はこの数十年の間に世界で広く受け入れられるようになりました。黒田勝弘氏やヌルボが忌避する<混ぜ混ぜ料理>の文化も、今後決して広まらないとはいえないでしょう。
 あと、コチュジャン(唐辛子味噌)がソイソース(醤油)レベルまで広く認められるか、という問題もありますが、それも含めてビビンバのグローバル化についてヌルボには見当がつきません。タバスコとかニョクマムのレベルには十分達すると思いますが。(あ、もう達しているか。)

 アメリカでも、すでに韓国焼肉はそれなりに広まっているようだし、韓国料理が好きなハリウッドスターたちもいるようですよ。

 しかし今の所、ある英語サイトを見ただけですが、焼肉に比べとビビンバはまあまあ(か、それ以下?)のようですが・・・。
 <quite popular on campus and with the 'trendy'>(キャンパスではトレンディ)から、<Bibimbab is mediocre at best>(まずまず)とか、<쓰레기밥 is more like it.・・・Disgusting.>(クズ飯みたい。吐き気がする)までいろいろ。

 先に紹介した記事をみると、韓国人ブロガーの中にも、「私はビビンバも寿司も好き。互いの食文化をこのように幼稚に蔑視してしまうのは、日本と韓国の歴史的なものによるのだろうか」とか「互いの食文化を尊重するべきだ」とする意見も寄せられていて、多くの共感が集まっているとのこと。

 この<サーチナ>というサイトは、韓国のブログから日本関連のおもしろそうな記事をピックアップして翻訳・紹介しています。その中で<「ソウルで日本の味を!」口コミで人気を呼ぶ日本食>というのがあり、弘大(ホンデ)辺りで日本式のラーメン、カレー、お好み焼きの店が増えていることを伝えています。
 また、そこの店のひとつの<どんぶり.돈부리> という丼物の店に、「どんぶりを混ぜて食べたらバカ~」と書かれたユーモラスな注意書きがある韓国ブログで紹介されていたということです。
 双方がプライドとか、偏狭な価値観でけなしあうよりも、このような形で、食文化の相互理解が深まっていくのは自然の理というもので、実際に実りのあることだと思います。

※「ニューヨークタイムズ」の広告については「ぎごちない」「中学生が書いたような文章」で、「ネイティブに校正してもらってないのか?」との非難も韓・日・米のネットを飛び交っています。
 関係記事はコチラ(ただし英文)のリンク参照。
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★YouTubeで探る 韓国歌謡<お宝映像>

2010-01-01 10:36:23 | 韓国の音楽
 私ヌルボのパソコンは、ネット接続が超低速で、とても動画がまともに見られる環境にはないのですが、たまたまこの正月は高速のネットワーク接続ができるところにいるので、YouTubeなんかも存分に見られます。

 以前、韓国のサイトからいろんな歌のmp3ファイルなんかをちゃっかりダウンロードしちゃったことなんかもありましたが、もう何年も前から韓国でも著作権関係をキッチリやりだして、今ではまずタダでは不可能でしょう。
 しかしYouTube等々を見ると、たとえば12月30日の記事で紹介したカラの<お尻踊り>等々、「こんなのタダで見ちゃっていいのかしら?」というような最近の人気歌手・グループの動画とかいろいろあるもんですね~。

 今回は、YouTubeの中からヌルボが見つけた、韓国(一部北朝鮮)の歌謡関係の<お宝動画>を紹介しましょう。ヒマな正月を送っている人、ゆっくりご鑑賞下さい。そのうち元を消されてしまわないともかぎりません。

シム・スボン(沈守峰.심수봉)が1978年MBC大学歌謡祭で<その時、その人(그때 그사람)>でデビューした時の映像
 ピアノを弾き語りしています。ここでは、シム・ミンギョン(沈玟卿.심민경)という本名でよばれています。
 シム・スボンは1979年朴正熙大統領が殺害された時その現場に居合わせた人。ハン・ソッキュ主演の映画「ユゴ 大統領有故」を観た人は覚えているでしょうか? この映画の原題がまさに「その時、その人」です。

イ・ナニョン(李蘭影.이난영)(1916~1965)の歌う「木浦の涙(목포의 눈물)」。
 1935年、この歌を最初に歌った歌手ですが、これは何年の映像なんでしょうか? <お宝映像>そのもの。

映画「風の丘を越えて 西便制」中の名場面。丘を下る道で父と姉弟が「珍道アリラン」を歌いながら踊る。5分を越える長回し。
 <お宝>というよりも、多くの人の印象に残る名場面ということで・・・。
 ロケ場所は全羅南道、莞島(ワンド.완도)の近くの青山島(チョンサンド.청산도)という島だということをヌルボは最近知りましたが、そんな交通の便のよくない所にも行って記録を残している人たちがいるのに驚きました。
 お年のわりに実にいろんな所を旅している<ishicameraさん>とか、<定年再出発>という方とか・・・。

北朝鮮の大ヒット歌謡「口笛(フィパラム.휘파람)」。
 音声や映像は全然良くないです。歌手はチョン・ヘヨン(全恵英.전해영)かと思ったら、ワンジェサン軽音楽団のオ・ジョンユン(呉情潤.오정윤)。
 ヌルボの思い出の歌です。1991年北朝鮮に行った時にヒットしていて、案内員から歌詞を教わりました。日本人にも親しまれる歌だなと思いました。その後韓国でも<統一少女(통일소녀)>の歌で世に出ました。これも聴いてみて下さい。
 この歌の歌い手として有名なのは、日本にも公演で来た前出のチョン・ヘヨンです。彼女については、<フランシスのブログ>にくわしく記されています。フランシスさんは21歳(?)とかでこのオタクぶり、どんな分野にもすごい人がるものです。

「朝露(아침이슬)」で有名な往年のフォーク歌手ヤン・ヒウンが「セノヤ(새노야)」を歌っている若い頃(1973年?)の映像。
 ヤンヒウン(楊姬銀.양희은)は1952年生まれ。1971年にアルバム「高銀(고운)歌集」でデビューしましたが、その中に「朝露」や「セノヤ」がありました。高銀は最近(韓国内では?)ノーベル賞候補として話題にもなった詩人です。 
 ヤン・ヒウンは去年の連続ローソク集会の中でも50万人(?)の「朝露」大合唱をリードしていますが、先の映像と比べると時の流れを感じてしまいます。

1996年自殺したキム・グァンソク김광석が「街で(거리에서)」をギターの弾き語り。
 キム・グァンソクは386世代を代表する社会派フォーク歌手。
 ヌルボはどちらかというと演歌系よりフォーク系に傾いているかも・・・。オニオンズあたりから、ノチャサとかもいろいろありますが・・・。彼の死はひとつの象徴的な出来事とも思われるので・・・。
 くわしくは<Innolife>中の記事参照。

韓国歌謡界の大御所キム・スヒ(金秀姫.김수희)チョー・ヨンピル(趙容弼.조용필)の「ハン五百年(한오백년)」聴き比べというのはいかがでしょうか?
 チョー・ヨンピルの平壌公演というのもあります。
※キム・スヒとシム・スボンを<韓国歌謡界の双璧>として紹介しているサイトがありました。

 韓国関係以外でも、昔懐かしの歌もろもろを漁っていたら、あっという間に時が経って、うーむ、これじゃ何もできん・・・。
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