この冬は何年かぶりの寒さが予想されています。この地では、一月に入ってから薄っすら雪景色になる日が一、二度あるくらいで、昨冬は特に暖かく、そういう日が一度もありませんでした。しかし、この冬はすでに何日か雪がちらつき、今日は朝から雪が降り始めました。
この正月の年賀状を見ながら、次の年賀状の添え書きをしていると、過去のことが走馬灯のように思い出されます。思いでいっぱいある人でも、今はこの一枚のみです。それも近況は書き添えられていないので、通り一遍の無機的な文言だけです。
人の出会い、関わり合い、別れを考えざるを得ません。思わず電話をかけてみたくなる人もいますが、不思議な力が働いて、それを阻止します。この力は何でしょう。時間と言う隔たりが何もかも薄れさせ、消極的にさせてしまっているようです。先方はそれほどこちらのことを考えていないでしょう、と。
部屋の中から眺める雪景色は、映画の映像を眺めるようで、さて、出かけなければと思うだけで体が固まってしまいます。それでも仕事に出なければならない人からはお叱りを受けそうです。かつてはそういう時期もありましたが、今はなまくら主婦になっています。空模様を窺っていると、陽が射し始めました。
それ、今の間に!