どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「パッション」

2013年10月09日 | 映画
今日の仕事は思ったより早く終わり、帰りにブライアン・デ・パルマ監督の新作「パッション」を観に行きました。先日、映画塾のデ・パルマ特集でこの映画の存在を知りデ・パルマ節健在な映画と聞いていたので期待していた。だけど、映画の内容とかは全く知らないままで見ました。
映画始まってかなりの時間を何が起きるのか進んでいるのか分からないまま物語は進行します。女性同士のたわいもない日常のように見えるが、何処か気持ちの悪い関係がねちっこく描かれていきます。段々と女性特有な?陰湿な面が見えてきて嫌な感じと恐ろしさを感じる。なんか映画観てて変な緊張感と不思議な嫌な感覚が盛り上がってきます。低音の効いた物体Xのサントラみたいな曲が入ってきた辺りから完全に映画の世界観の中に引きづり込まれてしまった。
何が現実で何が起きてるのかよく分からない感じも残ってるので何?何?何だよ?って観入ってしまった。
そこらから昔ながらなデ・パルマ監督のお箱のようなカメラぐるぐるやら画面分割とかこれ以上は書かないけど映像的な見せ場も連発されてなんだかカオスでワクワクさえする展開。
ショッキングな場面が何度かあり、隣にいた女性はひゃーって飛び上がっておりましたが、おいらはなんか目が点になってた感じだった。最後もだけど
そういう事?それでおしまい?みたいな感覚も残っちゃったな。なので見終わって変な緊張感からは解放されつつも後味が変に残る映画でした。
結構入り込むまでに集中力を要する上級者向け?な感じの映画なように感じた。内容は書かないけど、どこかダリオ・アルジェントの映画を見ているかのような変な感覚がありました。
ピノ・ドナジオによる音楽が良かったです。音楽でなんでもないような場面でも盛り上げワクワクドキドキさせてくれました。
結構お客さんも入っていましたが殆どが女性でした。初めて入ったみゆき座という劇場は宝塚系ビルにあって外に出ると沢山の宝塚の劇場の出待ちをしている女性達がいて、女性同士のなんだかな映画見終えて出てきたおいらの目には異様な光景に見えた。と同時に女性独特なあの感じは確実に存在してると確信出来た。


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