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どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「さよならモロッコ」

2015年06月07日 | 自主映画
中目黒にあるキンケロ・シアターへ今年亡くなられた愛川欽也さんの思い出展示会に大学時代の友人と自主映画仲間と共に行ってきました。亡くなられてから知ったのですがキンキンは自主映画も作っていたようで、その第1作にあたる「さよならモロッコ」という映画が上映が上映されるのでした。
早く着いて献花をして写真や所縁の品々の展示をゆっくり鑑賞。
派手なネクタイが沢山ありました。
キンケロ・シアターは椅子もスクリーンも立派な劇場でした。
スクリーンの両脇は沢山の花で埋め尽くされていて追悼上映って感じが凄くして今までにない上映環境でした。残念なのは上映はビデオ上映で画質もVHS並だった事。
出来ればフィルムで綺麗に当時のような状態で観たかったけど今は難しいんですよね。
映画は74年の古い映画で舞台はモロッコ。キンキンも若くて元気いっぱい。映画作るのが本当に嬉しいんだろうなぁ~という感じが画面から伝わってきました。
何処かお笑い芸人のザキヤマのようなウザいぐらいの弾けっぷりと賑やかさがありましたが、なんか憎めなさも感じれてチャップリンみたいな良さも滲み出てました。
殆どキンキンとフランス人女性と数名しか出ない狭い話なんだけど海外ロケのスケールとエキストラ的な人々の自然な写り込み具合が見ていて面白いものがありました。身体を張った元気な芝居と自主映画ならではの楽しさに溢れた面白い弾けた映画でしたが後半はちょっと収拾付かなくなってきてるというか自主映画っぽいひとりよがりな面も目立った気はしました。だけど自主制作であの時代に映画を作りあげるという情熱とパワーにはただただ脱帽で凄いなぁと感じた。そして最近作られた映画も見てみたい!と思えました。
そしてラストにテロップで終と出るのではなく「さよなら」と出るのがキンキンが亡くなった今や複雑なさよならにも感じられましたが映画を見てると悲しいとかじゃなくて明るく前向きな気持ちの良いさよならに感じられて良かったです。追悼上映にはぴったりの映画でしたね。明るく元気なイメージが印象に残ってます。
上映終わってから飲みに行きジンギスカン食べながらワイワイと色々な話しつつ楽しく過ごしました。
帰りに渋谷に寄って中古ブルーレイとDVDをTポイントというのを使って無料でゲットして帰宅。




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