学生時代からちょっと気になっていた黒沢清監督の映画「ドレミファ娘の血は騒ぐ」をようやく鑑賞。大学を舞台にした学生映画のような感覚があり、ちょっと未熟だけど新鮮さと勢いというか変わった見せ方が面白いものがありました。フランス映画っぽい印象もあり撮影の構図とか映像的に素敵な場面が沢山ありました。物語の内容的には大して面白いものは無く難解ではあったけれど主人公の洞口依子さんの若々しい魅力と表情が良くて何か惹き込まれるものがありました。眼力がとても良いですね。
途中荒いビデオ画質になったりしますが予算が無かったからなんでしょうか?今やとても味もある映像にも感じましたが当時はあんな感じでしたね。フィルムとビデオの違いがはっきりしていて今のデジタル撮影の時代が後に主流になるとは当時は思いもよらなかったです。でもやっぱりフィルム撮影の映像は良いですね。
ラストの長いワンカットの場面がとても印象的で意味は分からないけど情熱というか若き挑戦的な気持ちのようなものを感じられました。
元はピンク映画用に撮られていたらしくヌード場面も沢山ありましたね。