どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ダリオ・アルジェント自伝 恐怖」

2023年11月02日 | 読書
ダリオ・アルジェント監督の自伝本「PAURA 恐怖」を高かったけど発売日に早速購入して読んでました。なかなか本買っても最後まで読めずにそのまま放置してるというパターンが多く老眼が進んで読む事が辛くなっているのですが興味ある内容と章ごとに区切られた読みやすいもので読み進めるうちに止まらなくなり最後まで読めました。
子供時代の頃の話や家族の話に恋愛遍歴についての映画じゃない部分で知らなかった事柄が沢山知れたのが面白かった。映画の制作過程についてはもう少し詳しく知りたかった部分もありますが昔から独自の視点で新しい挑戦を続けていたのが分かります。なので毎回良い意味でも悪い意味でも新しい裏切りや驚きを感じさせてくれるのですね。案外初めて見てイマイチだったような映画も何度か見直すとそういう新たな挑戦や実験に想いのようなものが発見出来て好きになっている作品もあります。
ただ最近は過去作でやってたパターンの流れみたいな作風が多い気もしますが。
意図的に物語の整合性よりも映像や夢のような曖昧なものや恐怖というものを過去の記憶や感覚を呼び起こすような映画作りを続けている事が分かりました。
アルジェント研究会にも何回も参加したりして何度も映画について見直したり研究したりして刺激を受けてる監督です。
何気にコンスタントに新作も発表してくれて見れているのが凄いし嬉しいです。
年末には監督作では無いけど主演作品というのが見れるのが楽しみです。




コメント

「4匹の蝿」

2023年11月02日 | 映画
現在ダリオ・アルジェント自伝を読んでて作品の作られた背景等も知れて最初の奥さんとの関係が冷え切ってた中で作られたという「4匹の蝿」をブルーレイで大画面にて久々に見直す。長らく日本では見れずにいた映画でしたが劇場で再公開された際に行きました。期待し過ぎたのかラストをドキュメンタリー映画で見てたので知ってたからか全体的には何か消化不良ぎみという印象だったんだけど今日見直して以前より面白く興味深く見れました。
結構無音の場面が多いですが斬新な編集やカメラワーク等で見せる面白さや緊張感があって、とても良かった。
物語としては強引な設定と展開の内容ですが最後に分かりやすく色々な事が判明します。ミムジー・ファーマーの最後の芝居は素晴らしく見応えあります。何か良く分からない衝撃を受けたまま怒涛のラストへ向かい急に終わります。そのラストの音楽とスローモーションの映像のインパクトと独特の哀愁が大好きです。エンニオ・モリコーネによるラストの曲は最高に素晴らしく美しい!








コメント

「推理作家ポー 最期の5日間」

2023年11月02日 | 映画
ブルーレイで7.1ch 大画面にて「推理作家ポー 最期の5日間」を久々に鑑賞。
殆ど内容忘れてたけど良かった記憶もあったが微妙な面もあるのも覚えていた。
内容に合わない雰囲気の現代的なCGや音楽の使い方とかです。何かその違和感や新しさが変な味にはなって今や見れはしましたけどポーの暗い世界感の良さは減少してます。雰囲気ある霧がかった美しい場面もあるんだけど。ポーの本は随分と昔に読んで怖かった記憶が鮮明にありますが昔過ぎて忘れている面の方が多い。そんな忘れてる物語の断片が沢山映画の中で出てきます。
コーマン監督の映画で見たものだったりも混ざって元の話がどんなだったのか?とか今になってポーの小説を読み直したい気持ちになってます。古い本は持ってるけど新訳版という読みやすくなったと評判の単行本を購入しようかなとも思ったりしてます。
話逸れたけど映画は娯楽作としてなかなか良くは出来てはいるけど怖さは無くて全体的にはまぁまぁな印象となってました。
最期はちょっと切なくて良かったけどね。






コメント