タイの「心霊写真」という映画が怖かったので同じ監督の映画「女神の継承」というのも見てみる。タイの知らない風習とか宗教観なんかは興味深く見れましたが、ドキュメンタリー形式の演出が何か逆にリアリティを損ねているように感じで興醒めするものがありました。撮影も綺麗でちゃんとしてるんだけどiPhoneとかで雑に撮った方が良かったんじゃないかと感じたりでした。何か段取り臭いプロっぽい撮影が逆効果だと感じた。この撮影ならドキュメンタリー風にしないで普通に劇映画的に撮れば良かったのにってね。
ただ役者陣はとても良くて何かに取り憑かれて豹変してゆく女優さんの芝居に表情は恐ろしいものがありました。地味に使われてたCGも良かったです。
物語的には最終的に何だったのかよく分からないもので消化不良ぎみでしたが後半にテレビクルーが次々に殺されてゆくのは全体的に取材姿勢に嫌悪感も感じていたので変な爽快感もありました。だけど家族が酷い目に遭ってゆくのは可哀想で救いの無い展開で見終わって何かモヤモヤの残る映画でした。全体的に尺も長いとも感じた。
部分的には良い所も色々とあったんだけど期待した割には残念な映画だったかな。