随分と昔に劇場で予告編を見たのを覚えている松田優作監督の映画「ア・ホーマンス」を今になって予備知識無しで大画面にて鑑賞。陰影の強い撮影で暗い場面と間の長い展開が続き最初の方ではちょっと睡魔にも襲われそうになったりもしたが撮影の美しさやアングルの良さに芝居に段々と惹き付けられてゆき長い間も飽きる事無く集中して見れる流れになってゆき面白く見れました。独特のリズム感と斬新な映像表現なんかもあり物語だけで無く映像や音でも魅せるものがありました。
じわじわと心情が伝わって来る不思議な映画でした。変なユーモア感じる部分もあったりで松田優作演じる役が実は〇〇だったというのも斬新でした。漫画が原作だとクレジット見て知りましたが何でかそんな予想もしちゃったのは当時観に行った誰かに聞いた事あったのかな?
久しぶりに見たポール牧の存在感が凄くて異様な恐ろしさと可笑しさがありました。
公開時に見てたらよく分からない映画でつまらないと思ったかもしれませんが今は色々な映画を見てきて普通じゃない異質な映画が好きだからとても良く感じました。