最近ではどうなのか、ちょっとわからないけど
私が警察官をやっていたころ
年の瀬になると酔っ払いの数も増えたものだった。
交番所の前にタクシーが止まるとドキッとした。
乗せたお客さんが酔いつぶれて、どうにもならない。
なんとかしていただきたい。
そう言い残して、酔っ払いをおいてタクシーは立ち去るのであった。
制服姿を見て正気を取り戻すひともいれば
なにか恨みでもあるのか、くだをまく酔っぱらいもいた。
あるいは、もう会話が成立しない、何を言っているのかわからない酔っぱらいもいて
ソファーで眠り始める始末。
風邪でもひいて、警察のせいだと言いがかりをつけられるのもいやなので
何かかけてあげたいのだが、あいにく交番所にそういう用意はない。
仕方が無いので新聞紙をかけてあげた。
これでも何も無いよりはましだろう。
当時の日本の行政というのは、そんなものだったのですよ。(笑)
ところが、黙って寝ていれば良いのだけれど
寝返りをうって、新聞紙が落ちるのです。
そのたびにかけてあげるのだけれど
こっちは仕事にならない。
しょうがないので、セロテープで留めてみた。
・・・う~む。
幼稚園生の工作みたいになってきた。
足の方もくるんでみたらどうだろう?(笑)
創作魂に火がついてきた。
目だけ穴をあけて、顔まで覆ってみたらどうなるだろう?
マジックでヒゲを書いたらどうなるだろう?
そういうことをやっていたら
「どんぐりまん君何をやっているのかね?」
「あ!部長!」
「いや、あの、風邪をひいてはいけないと思いまして・・・」
「顔は出しておいて良いのじゃないかね?」
「は・はい!」
内心、毛布くらい用意しておけよ。と思いつつ
若いおまわりさんは仕事にもどったのでありました。
・・・
警察官を続けていなくて良かったのかもしれん。
私が警察官をやっていたころ
年の瀬になると酔っ払いの数も増えたものだった。
交番所の前にタクシーが止まるとドキッとした。
乗せたお客さんが酔いつぶれて、どうにもならない。
なんとかしていただきたい。
そう言い残して、酔っ払いをおいてタクシーは立ち去るのであった。
制服姿を見て正気を取り戻すひともいれば
なにか恨みでもあるのか、くだをまく酔っぱらいもいた。
あるいは、もう会話が成立しない、何を言っているのかわからない酔っぱらいもいて
ソファーで眠り始める始末。
風邪でもひいて、警察のせいだと言いがかりをつけられるのもいやなので
何かかけてあげたいのだが、あいにく交番所にそういう用意はない。
仕方が無いので新聞紙をかけてあげた。
これでも何も無いよりはましだろう。
当時の日本の行政というのは、そんなものだったのですよ。(笑)
ところが、黙って寝ていれば良いのだけれど
寝返りをうって、新聞紙が落ちるのです。
そのたびにかけてあげるのだけれど
こっちは仕事にならない。
しょうがないので、セロテープで留めてみた。
・・・う~む。
幼稚園生の工作みたいになってきた。
足の方もくるんでみたらどうだろう?(笑)
創作魂に火がついてきた。
目だけ穴をあけて、顔まで覆ってみたらどうなるだろう?
マジックでヒゲを書いたらどうなるだろう?
そういうことをやっていたら
「どんぐりまん君何をやっているのかね?」
「あ!部長!」
「いや、あの、風邪をひいてはいけないと思いまして・・・」
「顔は出しておいて良いのじゃないかね?」
「は・はい!」
内心、毛布くらい用意しておけよ。と思いつつ
若いおまわりさんは仕事にもどったのでありました。
・・・
警察官を続けていなくて良かったのかもしれん。