栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

流れてしまった

2020-05-29 18:52:02 | 陶芸

 

この写真だけ見ても

 

陶芸をやったことがない人は

 

なんの事かわからないかもしれない

 

四角い白い板は棚板と申しまして

 

この板に作品をのせて窯で焼くのであります

 

で、丸く跡が残っているのが

 

釉薬が流れた跡でして

 

タガネとハンマーで剥がしていかねばならないのです

 

剥がさねばならないけれど、棚板を痛めてはならないので

 

慎重にカンカン・コツコツと叩いていく

 

裏山からはキツツキが木をカカカカ!と叩く音がする

 

カンカン・・カカカカ・・コツコツ・・カカカカ・・

 

とコダマする

 

隣の家とはそこそこ離れているので

 

苦情が来ることもなかろう

 

前置きが長くなりましたが

 

焼きすぎたということなんです

 

もっと正確に言えば

 

焼き足りなかったカップを焼き直したため

 

焼けすぎたということです

 

きれいに剥がしたら

 

今度は白いコーティングを塗るわけなんですが

 

大変火に強い材料とそれを棚板にくっつける材料の混合物を

 

筆でペタペタ塗って

 

乾いたら

 

平らな木片に紙やすりを巻いて

 

平らに整えるという事をやります

 

窯の中は見えないし

 

1200度以上の高温なので

 

丁度良いところで止められなかったんですよね

 

ピザみたいにはいかぬのだよ

 

ひととおり済んでから夕方の散歩

 

 

むこうに入道雲がみえる

 

だんだん夏になってきた

 

 

途中キウイが自生している藪があって

 

白い花が咲いておりました

 

 

柿の花も咲き出した