栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

片付けから哲学的なことを考える

2021-02-06 17:36:50 | 雑記
去年の夏に

窯場の工事をするため

車庫の方に荷物を移動させた

荷物と言うのは

釉薬原料だったり道具だったり

在庫品だったり箱だったり

息子のカーケア用品だったり

なんだかよくわからないものだったり

まあそんなもの達

その後窯場の工事は終了したんだけれど

せっかく綺麗になったところにごちゃごちゃと物を置きたくないという事と

右手親指の腱鞘炎が長引き作業できず

そのままになっていた

昨日今日とお天気もよく

意を決して片付けをした

だいぶ片付いたんだけれど

ふと思った

これは片付けではなく移動ではないかと

何かを捨てるわけでもなく

まあ綺麗にはなったけれど

広げていたものを積み重ねただけのような感じ

こっちの物があっちへ行っただけなんだよね

だけれども

仕事柄かんたんには捨てられない物も多い

石膏のかけらとか出来損ないの焼き物とか

こういうのは産業廃棄物ということで業者に引き取ってもらうよりない

それにしては来てもらうほどの量でもないなぁ

工房の中も

少しずつ要らないものが溜まって

隅っこで作業するようなことになっておりまする

そもそもなんだけど

陶芸は1000年経っても残るもので

簡単に無くなるものじゃないんだ

このままいくと

地球の表面が陶器で埋め尽くされるのではあるまいか?

と言うようなことまで考えてみる

まあ~そうだなあ

出来損ないはやっぱり

ドローンかなんかで

火山の噴火口に放り込んで

またマグマに戻ってもらうのが良いのではないだろうか?

土から出来ているものなんだからねえ

そうすると

人間のやっていることは

いったい何なんだ?