40年ほど前に
里帰りした時
母が「そう言えばこの間、大きな光る丸いものがグルグルと回って
家の上を飛んでいったんだが、なんだったんだろう?」と言い出した
聞いてみると夜犬の散歩に出たんだそうで
その時
あっちの空からこっちの空へ
このくらいの(手で30センチほどの輪を作って・実物はもっと大きなものらしい)光るものが
グルグルしながら飛んでいったと言う
「いや・・・もうちょっとわかるように説明してくれないかな。」と言ったんだけれど
この人は説明が苦手なんだよねえ
それで自分なりに想像も含めて解釈すると
西の空から東の空に丸いものが光りながら回転して
(光るものは円周にも付いていたという)
我が家の上空を(秋田県大館市)
音もなく飛んでいったと
こういうことみたいだった
「何だったんだろう?」と言われても見た本人がわからぬものを
聞いた私にわかるわけがない
「誰か他に目撃した人はいないのか?」
と聞いたが
「犬ぐらいだなあ。」
そうかそうか
それではしょうがないな
その母が
「私の母(つまり私から見ると祖母)がカッパを見たと聞いたことがある。」
と言ったことがある
祖母と言うのは明治41年生まれの人で昭和62年に他界しているのだが
昭和の初めころ
北秋田郡十和田町のおかけ(大欠)沼付近を通ったところ
木の切り株に子供くらいの大きさで
緑色をして顔は赤い動物が座っていて
こっちを向いて「けけっ」と言ったという
あれはカッパだったと
怖くなって走って逃げたと
今ではバイパスが通って面影はないけれど
子供の頃私はその沼に行ったことがある
村外れの確かに寂しいところであったが
残念ながら何にも合うことはなかった
今思えばもっと色々聞いておけば良かったなあ