いつものように
夕方の散歩に出かけましたら
むこうで私たちを待っている人とワンコが・・・
私は眼鏡をかけずにでかけたものですから
しかも夕暮れ時
はっきりわからなかった
近づいていくと
おお!ダウニーファミリーではないですか
聞くところによれば
ずいぶん早くに私たちをみつけ
ここから動かなくなったダウニー君だという
おお!そうかそうか
待っていてくれたのか
ワシャワシャとなでまわし
なめられたり抱きつかれたりして
まるで一ヶ月も会っていない恋人のようでありましたが
実は数日前にも会ってるんだよねえ
しばらくそのようにしてから
それではと
私たちはこちらに
ダウニーファミリーはあちらに別れたのでした
そして
ぐる〜と散歩コースをまわって
とあるお宅の前に来た時
暗がりにたっている年配のご婦人が
「こんばんは。」と声をかけてきた
こちらも「こんばんは。」と返すと
カーポートを高圧洗浄機で洗ったのだけれど
半分やったら疲れちゃって〜
などと会話になったのでした
「庭の桂の木も業者に剪定してもらったのよ〜。」
「ずいぶんさっぱりしましたねえ。」
そんな話をしていると
さきほど別れたダウニーファミリーと再会
ダウニーファミリーも話に加わり
「使用前・使用後の洗浄機のコマーシャルみたいですねえ。」
「そうですねえ。」「ああですねえ。」「これはこうで、あれはこうで。」
と話に花が咲き
「ちょっと待っててね。たくあんもっていって。」
と家の中に入って行ったのでした
ちょっとすると
袋を二つもったご婦人と
さらにご主人も出て来て
なんだかワンコを中心に6人が集うと言う有様
年齢的にはじいちゃんばあちゃんと、とうちゃんかあちゃんと、若夫婦と、若い犬という構成
今宵は十五夜さんの満月
きれいだねえと言いながら
それぞれに帰路についたのでありました
「犬と歩けば たくあんもらう」 「おまけにぜんざい ついてきた」