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Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

銹釉 色絵 花唐草文小皿(5客組)

2021年08月03日 20時09分48秒 | 古伊万里

 今回は、「銹釉 色絵 花唐草文小皿(5客組)」の紹介です。

 前回紹介しました「銹釉 六角形小皿(5客組)」は平成12年3月に手に入れたわけですが、これはその9ヶ月後の平成12年の12月に手に入れています。欲しくて欲しくてしょうがなかったものは、案外、出てくる時は、次々と続いて出てくるものですね(^_^)

 しかし、やっと手に入れることが出来た嬉しさから、前回紹介しました「銹釉 六角形小皿(5客組)」と共に身近に置き、毎日のように眺めて楽しんでいましたところ、それが逆に仇となり、酔って帰宅してきた際、手に取って眺めようとした時に手元が狂い、前回紹介しました「銹釉 六角形小皿(5客組)」と今回紹介します「銹釉 色絵 花唐草文小皿(5客組)」とを、共に、傷付けてしまったことは前回の紹介のところで記したところです。

 前回紹介しました「銹釉 六角形小皿(5客組)」につきましては、5枚の内の4枚に傷を付けてしまいましたが、この「銹釉 色絵 花唐草文小皿(5客組)」につきましては、5枚の内の3枚に傷を付けてしまいました(><)

 その罪滅ぼしのためにも、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」を開設しようと決意したことも、前回の「銹釉 六角形小皿(5客組)」の紹介のところで記したところです。

 

 

表面

上段の左側及び下段の左側は無事でした。

上段の右側及び下段の中央の口縁の1時半の方角にソゲ傷を付けてしまいました(><)

下段右側には、上部には割れ傷を付けてしまったうえ、口縁の12時と3時の方角にはソゲ傷まで付けてしまいました(><)

 

 

裏面

 

 

 

代表の1枚(下段の中央のもの)の表面

 

 

代表の1枚(下段の中央のもの)の裏面(その1)

 

 

代表の1枚(下段の中央のもの)の裏面(その2)

上の(その1)の上下を逆にしたものです。

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代前期

サ イ ズ : 口径;14.7cm 高さ;3.3cm 底径;4.8cm

 

 

 なお、この「銹釉 色絵 花唐草文小皿(5客組)」につきましても、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」の中で、既に紹介しているところです。

 次に、その時の紹介文を、再度掲載いたしますので、お読みいただければ嬉しいです(^_^)

 

 

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        <古伊万里への誘い>

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*古伊万里ギャラリー29  古九谷様式銹釉色絵唐草文小皿        (平成14年3月1日登載)

 

 

 以前は、古九谷吸坂手といわれていたものである。数も少なく、珍しくもあり、したがって高価であった。前々から、欲しい欲しいと思ってはいたが、安月給とりにとっては高嶺の花、とてもとても手の届く代物ではなかったのである。

 しかし、事実は小説より奇なり、骨董は魔物、この世の中、どんなことが起こるかわからない。

 最近、ひょんなことから、この小皿が、私のような安月給とりのところに、5枚揃いで、しかも無傷で舞い込んだのだ。嬉しさのあまり、手近に置き、毎日、すぐにながめられるようにしておいたが、それが結果的に不幸を招き、そのことが原因で、老骨にむち打ってホームページを開くことになったことは「古伊万里随想22  古伊万里三行半」(:前回の紹介文中に出てきているものです)に記したとおりである。

 この小皿の高台は小さく、いわゆる三分の一。また、胎土も鉄分が多く黒っぽい。いかにも「古作」を感じさせる。それに対して、柴田コレクションⅥの図311(=柴田コレクション総目録の図0549)の方の高台は大きく、胎土も白い。

 以前は、高台が小さいほど古いなどと言われていた。また、胎土だって、鉄分が多くて黒っぽいもののほうが、精製がまだ発達していなかった段階のものだろう等との理由をつけて、白いものよりも古いとされたかもしれない。

 そうだとすると、以前なら、我が家のものの方が古くて、柴田コレクションのものの方は、我が家のもののコピーであるなどと言われたかもしれない。

 しかし、学問の発達は、そんな感覚的な鑑定方法を吹き飛ばしてしまった。今では、我が家のものも柴田コレクションのものも同じ頃の作ということになるのだろう。ただ、作られた窯は別だと。

 でも、私からみると、学問の発達などなかったほうがよかったなーなどと思う。

      江戸時代前期   口径:14.7cm 高さ;3.3cm 底径;4.8cm

 

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 ところで、上の<古伊万里への誘い>の文中に登場してきます柴田コレクション総目録の図0549というものを、次に、参考までに、転載して紹介いたします。

 

柴田コレクション総目録(佐賀県立九州陶磁文化館  平成15年発行)から転載