今回は、「瑠璃釉 広東型(蓋付)碗」の紹介です。
立面
見込面
底面
江戸時代の天明(1781~1788)、寛政(1789~1800)期に入りますと、このような、中国的な、広東型の碗が盛んに作られるようになったようです。
蓋付のものが多かったようですから、多分、これも、元々は蓋を伴っていたのではないかと思われます。今では、蓋は失われてしまったのでしょう。
ただ、この碗のように、総瑠璃釉のものは珍しいのではないかと思います。と言いますのは、瑠璃釉は釉薬(うわぐすり)の中に高額な輸入呉須を多量に入れて作らなければなりませんし、総瑠璃釉の碗を作るには、その高額な瑠璃釉をたっぷりと使用しなければならないので、原価が高く付くため、多くは作られなかったと思われるからです(~_~;)
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代後期(天明・寛政期)
サ イ ズ : 口径;11.5cm 高さ;6.7cm 底径;6.7cm