今回は、「薄瑠璃釉 宝尽し文 輪花形豆皿」の紹介です。
小さく、瑠璃釉の色もパットしない地味な豆皿ですが、文様が宝尽し文なものですから、持っているとなんとなく福や金運が舞い込んでくるような気がしたものですから、購入に及んだものです(笑)。
福徳を呼ぶ吉祥文様としてのいろんな宝文を集めた文様のことを「宝尽し文」というようです。その宝文としては、「宝珠」、隠れ蓑」、「金囊(きんのう)」、「七宝」、「宝巻」、「鍵」、「打出の小槌」、「分銅」など、いろいろとありますが、この「薄瑠璃釉 宝尽し文 輪花形豆皿」には、「宝珠」、隠れ蓑」、「金囊(きんのう)」、「七宝」、「宝巻」、「鍵」の六つの宝文が描かれているようです。
表面
「宝珠」(左)と「隠れ蓑」(右)
「隠れ蓑」(左)と「金囊(きんのう)?」(右)
「金囊(きんのう)?」(左)と「七宝?」(右)
「七宝?」(右)と「宝巻」(右)
「宝巻」(左)と「鍵」(右)
「鍵」(左)と「宝珠」(右)
底面
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代後期
サ イ ズ : 口径;10.4cm 底径;6.0cm