
4日午後から中屋敷の伝統行事、女性の集まりである十九夜様がありました。私は写真担当として参加しました。十九夜さんについて中屋敷郷土史研究会の資料から紹介します。
如意輪観音は中屋敷の西、熊野神社近くの道路沿いにある。光背型、高さ70センチで年代は不詳である。座像で右膝を立て、これに右肘を乗せ、首をかしげ、頬に手をあてて、考える形をしている。如意輪観音は江戸中期頃から、十九夜など信仰の対象となり、特に女性の盛んな信仰を受けたとされている。
当区での十九夜講(十九夜様)の起こりは定かではないが、かなり昔から続けられて来た行事であることに間違いない。この念仏講は毎年3月19日に西中屋敷のご婦人たちによって行われ、厄除け、子宝、安産などを願って行われてきた。
現在では、3月19日前後の日曜日に、当番の隣組のご婦人により、煮物など手作り料理、会場準備をいただき、午後はご婦人たちの賑やかなお茶会となる。その後如意輪観音にお参りに行き、戻ってきてから長老の音頭に合わせて念仏道具により十九夜念仏32ヵ条を唱えて、ご婦人たちの楽しい一日が終わる。
写真は如意輪観音の掛け軸を前に、参加者全員で念仏を唱えているところです。手前で幼子が遊んでいました。十九夜様を行なっているところはこの滋野地区では中屋敷だけです。伝統行事を大切にしたいと思いました。