加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

角川映画3作

2010-08-02 | レコード
中学生の頃に「角川映画」が映画界に颯爽と登場しました。といっても厳密には当時角川書店の社長だった角川春樹が映画製作事務所を立ち上げたというだけで、その通称として角川映画と呼ばれていたようです



僕が初めて見た角川映画は『野性の証明』(1978年・日本ヘラルド&東映)でした
猟奇的事件と町を牛耳る悪の政治力に、これまた特殊工作隊なる嘘かホントか自衛隊の裏の顔をストーリー上で巧みに絡め、かつ壮大なスケールで描いた大作。もっとも大きな話題はオーディションで選ばれてヒロインを演じた薬師丸ひろ子の登場でしたね。僕もこれで彼女を好きになり、3回も映画を観に行きました



サントラ盤は1978年にコロムビアから2500円で発売されました。ジャケットには主演の高倉健ではなく薬師丸ひろ子のスチール。角川映画が彼女にかける意気込みが伝わってきます。音楽担当は大野雄二。「ルパン三世」のサウンドを手掛けていると言えばおわかりでしょう 刑事ドラマファンとしては「大追跡」がおススメです(ルパンファンからは「大追跡のテーマはルパンと同じじゃん!」といわれるほど似ていますが・・・)。
町田義人が歌う主題歌「戦士の休息」がまたいいんですよね。“男は誰もみな 無口な兵士・・・”



『戦国自衛隊』(1979年・東宝)は自衛隊の一隊がひょんなことから戦国時代にタイムスリップしてしまう、言うなればSF作品でした
千葉真一を筆頭にかまやつひろし、渡瀬恒彦、にしきのあきら、三浦洋一、竜雷太、速水亮ら20数名の隊員たちの「なんとか現代に戻ろう」「いや、自分はここで天下を取る」「この山でのんびりと暮すよ」といったそれぞれの思いと、天下を取るがために武田信玄と合戦を繰り広げる上杉謙信一派の思惑が複雑に絡むと言ったストーリー 鎧姿の武士に扮した薬師丸ひろ子が槍を持って自衛隊に戦いを挑み、すぐに殺されてしまった非常に短いワンシーンが印象に残っています



同年に角川レコード/キャニオンレコードより2500円で発売されたサントラ盤は全て歌入り。松村とおる、高橋研、井上堯之、ジョー山中がそれぞれ所属するレコード会社を越えて1枚のレコードに集結した事でも話題になりました。この中の1曲、ジョー山中が歌う「ララバイ・オヴ・ユー」。あの甲高い歌声と素敵な歌を生で聞いて感激したのはホンの3年前の事です



こちらは『セーラー服と機関銃』(1981年・東映) ふとしたきっかけで任侠の世界に入ってしまう女子高生を薬師丸ひろ子が演じています。「野性の証明」「戦国自衛隊」「翔んだカップル」「ねらわれた学園」ですでに若手トップ女優に成長した彼女の代表的作品で、機関銃をぶっ放して“カ・イ・カ・ン・・・”とつぶやいたセリフが流行にもなりましたね 頬にある傷はこの時に破壊された小道具だか大道具の破片が飛んで来てできた本物の傷だとか。



サントラ盤は同年にキティ・レコードより2500円で発売。サントラ盤というより、薬師丸のナレーションでBGMが展開されてゆくといった構成と、彼女のそれまでの出演作品スチールおよび撮りおろし特写スチールでまとめられたライナーノーツは、まるで「薬師丸ひろ子のデビューアルバム」といった感が充分にあります

あれ・・・?このブログのタイトルは「角川映画3作」よりも「ひろ子3作」にした方が良かったかな・・・
コメント (6)
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