ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2017/10/22 「猿の惑星:聖戦記」

2017-10-22 00:00:00 | 日記
「猿の惑星:聖戦記」

 SF史上に残る名作を皮切りに作られたシリーズの第9弾。
もともとのシリーズは5作目で完結したが、
その後ティム・バートンによる番外編が登場。
さらに、地球が猿の惑星になるまでを細かく描く新シリーズが作られ、
本作はその第3弾。
実は最後の猿の惑星を劇場で見たので、5作連続で劇場で見てる事になります。
本作も見ます。

[猿側]
 シーザー 猿のリーダー(アンディ・サーキス)
 モーリス オランウータン。シーザーの腹心。保護施設仲間
 ロケット シーザーの腹心。保護施設のボス
 ルカ シーザーの腹心
 バッド・エイプ 動物園出身。隠れ住んでいた
 ノバ 人間の少女
 コーネリア シーザーの妻
 ブルーアイズ シーザーの長男
 レイク ブルーアイズの妻
 コーネリアス シーザーの次男

[人間側]
 大佐 シーザーの宿敵(ウディ・ハレルソン)
 ブリーチャー 大佐の部下
 ドンキー ゴリラ。コバの部下だった
 ウィンター ゴリラ。シーザーの仲間だった

①ウイルスによって猿の知能が上がり、人類の大半が死亡。
猿のリーダーであるシーザーは、人間との戦いを制して独自のコミュニティを確立。

 冒頭は新シリーズ2作のあらすじ及び3作目の設定が、字幕で説明される。
1作目:ウイルスによって猿の知能が上がり、人類の大半が死亡。
2作目:猿のリーダーであるシーザーは、
人間との戦いを制して独自のコミュニティを確立する。
3作目:それでも猿の支配を恐れる人間たちがいて、戦いは続いていた。。てな感じ。
ちなみに各作品の原題は
「猿の惑星の起源」「猿の惑星の夜明け」「猿の惑星の戦争」だが、
あらすじには「起源」「夜明け」「戦争」と言う単語がそれぞれ含まれている。

②大佐の手下を蹴散らしたシーザーは、手を出すなと警告する。

 山を進む人間側兵士(米兵)たち。
その持ち物には勇ましい文句に加えて、「人類は絶滅危惧種」などと書かれている。
それよりも目を引くのは、兵士たちの中にゴリラが混ざっている点。
実は、どうせ猿に勝ち目はないと考える連中もいて、人間側に味方していたのだ。
実弾とかあるので人間側に有利にも思えるが、
守備の方が容易と言う事か、猿の軍団の反撃を受けて人間側は降伏。
猿のリーダーは新シリーズの主人公であるシーザーだ。
シーザーは人間側の総大将が「大佐」と言う人物だと知っていた。
シーザー自身は戦争を続けたいとは思っておらず、
人間側が手を出さなければ、
こちらも手を出さないと言う意思を大佐に伝える為に兵士たちを返す。
一方、仲間のウィンターは、
ここに居続ければいずれ人間にやられると危機感を感じていた。

③だが、大佐の襲撃でシーザーは妻子を殺され、復讐心を抱く。

 シーザーもそこが安住の地とは考えていなかった。
部下に、人間が来ない新天地を探させていたのだ。
そんな中、大佐たちの襲撃を受け、大勢が殺される。
犠牲者の中には、妻コーネリアや長男ブルーアイズも含まれていた。
ショックを受けたシーザーは、大佐への復讐心を燃やすのだった。

④猿たちは人間が追ってこない地区への移動を決めるが、
シーザーは復讐に向かう事に。モーリスら腹心が同行する。

 部下が砂漠の砂を持ち帰り、そこならば人間は追ってこないに違いないと判断。
集団の大移動が決まるが、リーダーたるシーザーは別行動をとると言う。
大佐への復讐を果たすと言うのだ。
個人的な事だと、1人で行こうとするが、
そうはさせられんと、モーリス、ロケット、ルカの3人の腹心が同行する事に。
シーザーは追い返そうとするが、彼らの決意が固いと知って同行を許す。

⑤シーザーは脱走兵を倒し、一緒にいた口のきけない少女ノバを連れて行く。

 一行の前に人間の兵士が現れる。
抵抗した為、彼を射殺。周囲に他の兵士はおらず、脱走兵らしい。
兵士のいた小屋を調べ、人間の少女がいるのを見つける。
どうやら彼女は口がきけないらしい。
シーザーは冷徹に置き去りにしようとするが、
このままでは生きられないと、モーリスが連れて行く事に。
これまたシーザーは諦めると言う次第。
猿の中には言葉を話す者と手話で会話する者がいるが、
少女も手話で猿と会話できるらしい。
ちょっと親しくなったところで、「私は猿なの?」と聞く少女。
首を振ったモーリスは、彼女が持っていた土産みたいな飾りに書かれていた文字から、
ノバと名付ける。
ノバはオリジナルでチャールトン・ヘストンの恋人だった人間女性と同名。
彼女も口がきけなかったが、このノバとは別人のはず。

⑥人間の基地で裏切ったウィンターを見つけ、シーザーは殺してしまう。

 一行は人間の基地を発見。そこに大佐はいないとわかる。
一方で、そこで人間に味方して働かされるウィンターの存在に気付く。
ウィンターはいつの間にか抜け出して、人間側についていたのだ。
シーザーはウィンターを捕らえて事情を聞き出すが、
兵士に見つかりそうになって、彼を殺してしまう。

⑦処刑された人間を発見。彼らも口がきけないことに気付く。

 さらに進んだ一行は、処刑された数名の人間を発見。
なぜ処刑されたんだろうなどと話していると、1人がまだ生きている事に気付く。
だが、彼もまたノバの様に口がきけないのだと気付く。
どうやら人間の間に口がきけない者が増えているようだ。

⑧動物園出身で隠れ住むバッドエイプと知り合う。彼に要塞へ案内させる。

 そんな中、現れた猿に荷物を盗まれ、追跡の末捕まえる。
彼は動物園出身の話す事が出来る猿で、自らをバッドエイプと呼ぶ。
今まで、他の猿の集まりには加わらず、1人で生きていたのだ。
シーザーが大佐の居場所を聞くと、
バッドエイプはあそこは危険だと案内したがらない。
それでも、最後には覚悟を決めて案内する事に。

⑨大佐の要塞に近づくが、ルカが殺されさらに復讐心を燃やす。
コバの様だと言われ、単身立ち向かい、捕らわれてしまう。

 一行は大佐らが構える要塞へ接近。そこはかつて捕虜収容所だった場所らしい。
シーザーらは兵士の攻撃を受け、ルカが死んでしまう。
シーザーの怒りが頂点に達するが、モーリスらはコバの様だと批判。
コバとは、前作で人間を倒す目的の為に、仲間である猿さえも殺した存在だ。
猿は猿を殺さないと言う掟があるが、
シーザーは、もはやコバは猿ではないと処刑したのだった。
そのコバの様だと言われ、我に返るシーザー。
だが、家族やルカの復讐と言う気持ちを消す事はできない。
モーリスらを残して、単身要塞に近づく事にするが、結局捕まってしまう。

⑩要塞には仲間も捕らわれており、重労働を課せられていた。

 シーザーは要塞に連れていかれるが、
そこには安住の地へ向かったはずの仲間も捕らわれていた。
中には亡きブルーアイズの妻レイクの姿も。
彼らは何やら重労働を課せられていた。
それを見張るのは、やはり猿を裏切って人間側についたドンキーだ。

⑪ウィルスの影響で口がきけなくなると気付いた大佐は、症状を出た者を殺害。
その行動に否定的な本隊の襲撃に備えて、壁を作らせていた。

 シーザーは大佐の所へ連れていかれる。
猿を目の敵にする大佐だったが、
一方でウイルスの影響で、口がきけなくなる人間が増えている事に気付いていた。
大佐は症状が出た者を殺害していたが、その中には彼自身の息子も含まれていた。
実際は、全人類は基本的に保菌者で、いつ発症するかわからないのだが。
だが、本隊はこの大佐の行動を良しとせず、攻撃を用意していた。
これを察知した大佐は、捕らえた猿たちを酷使し、
石を積み上げた壁を作ろうとしていたのだ。
この壁って、トランプが作ると称する国境の壁を意識してるのかな。

⑫シーザーは痛めつけられるが、ひそかにノバが水や食事を与える。

 リーダーであるシーザーは重労働を甘んじて受けるが、猿たちに水や食事を要求。
最初は否定的だった大佐も、これを受け入れる事に。
しかしシーザーは別で、鎖に縛られ、水も食事も与えられずにいた。
何か前々作に戻ったような印象だ。
モーリスらはその様子を遠巻きに見ていたが、
思い立ったノバが檻に近づき、こっそり水を与える。
それに気付いたレイクらがノバに食料を渡し(シーザーだけ別の檻にいます)、
ノバがシーザーに渡す。
おかげで、一晩もつまいと思われたシーザーも生き永らえると言う訳。

⑬収容所時代に掘ったトンネルから救出しようとする。

 モーリスらはシーザーらを助けようとあれこれ考える。
そんな中、バッドエイプが穴に落っこちて地下へ。
実は、収容所時代に脱走しようとした捕虜が掘ったトンネルがあったのだ。
トンネルは猿たちが集められた檻の下に通じており、
これを使って全員を救出する事に。
ここらへんは大脱走を連想させるシーン。ちょっと場違い感はあります。

⑭本隊の襲撃で混乱する中、猿たちは脱走に成功。
シーザーは大佐を倒す為、要塞に乗り込む。

 そんな中、本隊がついに要塞への攻撃を開始。
軍用ヘリとかも結構残ってて、ミサイル攻撃したりする。
これには要塞の兵士たちも大混乱。
檻を見ると、猿が1人もいなくなっていたが、そんな事言ってる場合じゃない。
シーザーは仲間の猿たちを誘導するが、大佐への復讐心が消えた訳ではなく、
単身舞い戻って要塞に乗り込む。

⑮大佐にも症状が出たと知り、シーザーの復讐心が消えるが、大佐は自殺する。

 兵士たちが戦う中、大佐は自らの部屋に閉じこもっていた。
シーザーは大佐の部屋にたどり着き、何があったかを悟る。
大佐もまた発症し、口がきけなくなっていたのだ。
それを知ったシーザーは、一気に復讐心が消えるのを感じる。
彼は大佐を残して立ち去るが、後方で銃声がした。大佐は自殺したようだ。

⑯猿の脱走に気付いた兵士たちに撃たれ、シーザーは負傷。
改心したドンキーに助けられるが、彼も殺される。

 本隊と要塞組の戦闘の中、兵士たちは猿の脱走にも気付いて発砲する。
戦う相手は1つに絞った方がいいと思うけどね。
おかげでシーザーは撃たれて負傷。
さらに撃たれれば命も危険と言う状況だが、
ここへ来て改心したドンキーが兵士に逆らう。
結局ドンキーは射殺されるが、その間にシーザーは逃げおおせると言う訳。

⑰勝利した本隊はシーザーの存在に気付くが、雪崩に巻き込まれて全滅する。
猿たちは木に登って助かる。

 人間同士の戦闘は本隊の方が勝利。
本隊の連中は沸き立つが、脱走した猿の集団の存在に気付く。
彼らも猿は猿で倒したいらしくて、慌てて撃とうとするが、そこへ雪崩が発生。
猿たちは木に登って避難。
本隊の兵士たちは雪崩に巻き込まれて全滅する。
別行動だったシーザーも木に登っており、他の猿たちが無事だと知る。

⑱猿たちは新天地に到着。それを見届けたシーザーは息絶える。

 シーザーと猿たちは新天地に到着。
(砂漠へ行くと言ってた気がするけど、到着したのはただの山)
ここならば人間に追われずに生きられると喜ぶ一同。
それを見て安心したシーザーは息絶えるのだった。。

 と言う訳で、前作までで猿は独自のコミュニティを形成していたが、
人間との戦いが終わった訳ではなかった。
猿を根絶やしにしようとする人間がいて、しかもそれなりの武力を保持していたのだ。
(ヘリとか出てくる)
中でも、ウディ・ハレルソン扮する「大佐」は、
猿のリーダーたるシーザーを倒そうと執念を燃やしていた。
新シリーズ第1作は、猿の惑星が誕生したきっかけがウィルスだとして描かれていて、
オリジナルとは設定が違うけど、それはそれで興味深かった。
これは旧シリーズ4作目の猿の惑星/征服に相当。
第2作は猿と人間の争いの行方を描いていて、
これは旧シリーズ5作目の最後の猿の惑星に相当。
では本作は何?と言うと、4作目と5作目の部分をまた繰り返した印象を受ける。
大佐に家族を殺されたシーザーは復讐心を燃やし、
前作の悪い猿コバと変わらない存在になったと自覚する。
猿の中には、人間の手下になって生き永らえようとする奴が登場。
一方、人間側も疫病を広げかねない人間を抹殺しようとする連中と、
それを良しとしない連中に分裂。
前作では猿は猿を殺さない(でも人間は人間を殺す)と言う言葉があり、
痛烈な戦争批判に感じた。
じゃあ本作はどうなんかと言うと、構図をややこしくした為に、主張がぼやけた感じ。
オリジナルで大半の人間は言葉を話せなかったが、
本作でなぜそうなったかの説明があったりして、
第1作へ近付ける点に注力した印象を受ける。
これはこれで面白かったけど、前作の様な強いメッセージは感じられず。
物語は完結していて、続編は作られないと思う。
オリジナルは数千年後の世界だから、
本作のノバがあのノバになった訳ではないはずです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017/10/22 「レッド・ダイヤモンド」

2017-10-22 00:00:00 | 日記
「レッド・ダイヤモンド」

ジャック 泥棒
エディ 組織のボス(ブルース・ウィリス)
カレン ジャックの元恋人(CSINYの検視官)
ローガン ジャックの仲間。女スナイパー
ハーツバーグ ジャックの仲間。運転のプロ
ジェナ ジャックの彼女

起:泥棒ジャックはエディの組織に脅される。
承:ダイヤを盗むが、元恋人カレンを人質に取られる。
転:ダイヤを渡すが、狙撃してエディを倒す。
結:輸送機を爆破してダイヤも回収する。

 泥棒のジャックはエディの組織に狙われ、恋人ジェナや元恋人カレンと退散。
ジェナを避難させたジャックは、組織と戦う事を決意。
仲間のローガンらを呼ぶ。
 ジャックは輸送車を襲撃し、5億ドルのダイヤを奪う事に成功。
カレンはダイヤをいただいて退散するが、エディに捕らわれる。
ジャックはカレンが妊娠していると信じていたが、実は腹にダイヤを隠していたのだ。
 エディはジャックに、ダイヤとカレンの交換を要求。
カレンを救出した上で、ローガンが狙撃してエディを倒す。
ダイヤは輸送機で運ばれるが、仕掛けた爆弾で金庫を落下させて回収。
 ジャックはジェナと仲直り。
愛していると言うカレンからの電話を受けるが、携帯を捨ててしまうのだった。

 と言う訳で、ブルース・ウィリスが出てるアクション。
邦題はREDに便乗した感じか?
主人公ジャックはあまり見掛けない俳優さんで、
組織に脅されてダイヤを盗む羽目になる。組織のボスがウィリス。
逆に組織を倒すと言うよくある展開だが、何と言うか可もなく不可もなくと言う印象。
すなわち、つまらなくないけど、面白くもない。
なぜか主人公の周囲の登場人物が女性(そして美女)ばかりと言うのはご愛敬。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする