マッシーの日本寸評

「日本を少しでもいい国に、住みやすい社会に」との思いから政治、経済、時事問題を感性の赴くまま自由に批評します。

総務相の雑居ビル立ち入り調査指示に思う

2021-12-19 12:55:25 | 政治
消防庁を所管する総務相が全国の雑居ビルで3階以上に多人数が出入りする施設を有する約3万棟について避難経路の有無等を至急調査するよう指示したとのことだ。
悲惨な大阪駅近くの例の雑居ビル火災事件の一報を耳にしたときから「こうなるだろうな」と確信していたが当然の成り行きだ。
数年前京都で類似のビル放火事件があったがあれは独立した3階建てのビルだった。
それでもあれだけ多くの犠牲者を出したのだからあの時に今回のような調査指示を出すべきだった。
それでも今回のような事件を防止できたかどうか疑問だ。
というのは筆者の知る限り避難誘導路が備わっている雑居ビルなどもともと数少ないのである。
スプリンクラー設備だってあとから追加設置する場合は膨大なコストになるという。
つまり今回の事件の現場になった雑居ビルを含めてビルそのものを短期のうちに刷新することなど難しいのである。
かといって今回の調査が無駄であるというつもりはない。
出来るところから勧告の度合いを強化してほしい。
政府や行政の動きはややもすれば画一的になりがちだがとにかく相手が建築物なのだからここは弾力的な対応が重要だ。
コメント
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