岸田政権は今大きな政治課題に取り組んでいる。
物価高に打ち勝つ賃上げの実現だ。
勤労者の実質所得はバブル崩壊以降慢性的に伸び悩んでおり諸外国には大きく水をあけられているので岸田首相がこの課題を取り上げるのは当然ともいえる。
しかし巨額の内部留保を有する大企業はいざ知らず多くの中小企業、零細企業にとってたとえ3%程度といっても賃上げは容易でないようだ。
そもそも原資がないのだ。
シャンパンタワーのようなトリクルダウンが見込めればいいのだが状況は全く不透明だ。
そんな中、政府は閣僚、国会議員の歳費増額を目論んでいる。
ん? なんか順番を間違えているので次はないか?
先に国民の生計を改善し政治家の待遇改善は後回しにすべきではないのか。
どうも我が国の政治家は「民」よりも「私利」を優先しているような気がしてならない。
残念と言えば今日発表された秋の叙勲対象者でも政治家の受章が目立つ。
中にはスキャンダルで公職を汚した政治家が散見されるのも本当に情けない。