中国の国有旅客機メーカーである中国商用飛機が新たに開発したジェット旅客機C919 の最初のデモフライト地としてシンガポールを選んだとのことだ。
このところ米ボーイング社はご難続きで営業活動を自粛気味だがその間隙を縫って一気に世界シェアを奪おうという中国の魂胆が見え見えだがそれにつけても残念なのは日本の国産ジェット旅客機生産計画が頓挫してしまったことだ。
三菱重工が中心となって事業化を進めてきた国産ジェット旅客機プロジェクトが数度の出荷延期を経て結局解散してしまった。
中国の出来ばえについて詳細を知る由もないが表面上だけを見ると我が国の航空産業は中国に完全に抜かれてしまったようだ。
それに今や後塵を拝しているのはジェット旅客機だけではない。
EVもそうだしスマホもシェアからすれば中国勢が優位に立っていると言えはしまいか。
「中国は大国だから」という言い訳はこの際封印しよう。
少なくともYS-11の時代は中国はまだ何も航空機生産技術はなかったはずだ。
またガソリンエンジン車に限って言えば今でも中国にひけはとらないはずだがEVの時代になって競争環境は大きく変わってしまった。
携帯電話だってガラパゴス時代は日本の方が優位だったはずだったのだが、現況は推して知るべしである。
たとえ一度立ち止まってでも捲土重来を果してもらいたいものだ。