タイトルからアキ・カウリスマキ作品を思われた方、正解です!
「希望の灯り」79点★★★★
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旧東ドイツ、ライプツィヒ郊外にある
巨大なスーパーマーケットに
青年クリスティアン(フランツ・ロゴフスキ)が新人としてやってくる。
飲料担当のベテラン職員ブルーノ(ペーター・クルト)は
ちょっとしたことから
無口な彼の誠実な気質を見抜き、
仕事のいろいろを彼に教えてやる。
そんなある日、クリスティアンは
隣のお菓子売り場を担当する女性マリオン(ザンドラ・ヒュラー)を見かけ、
彼女に惹かれていく。
休憩所でコーヒーを飲みながら
ささやかな時間を過ごすふたりを
職場のみんなもそれとなく応援するのだが
しかし、マリオンには亭主がいた。
それも、ちょっと問題ある夫らしい――。
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あ~大好きだ!こういう映画!
ドイツのお仕事観察ドキュメンタリーがあったけど
※オーストリアのニコラウス・ゲイハルター監督の
あの世界に人間ドラマが入ってる感じ。
冒頭、シーンとした深夜の巨大スーパーマーケットを
「美しき青きドナウ」にのって滑るように走るフォークリフト。
圧倒的に絵的なおもしろさのなかで
人の営みが描かれていく。
スーパーに配属された無口な新人クリスティアンが出会うのは
「楽な仕事だよ」と
適度に手と気を抜いて働く気のいい先輩。
ちょっと気になる、年上の女性。
そこにあるのは仕事終わりの一杯を楽しみに、
仲間と働く市井の人々の暮らし。
なんでもない毎日の繰り返しで
大事件は起こらないけど、
みんなそれぞれ、「なにか」を抱えているし
ときにはうまくいかないこともある。
そんな市井の人々の生き様の、美しさが
いつまでもいつまでも、心に生き続ける。
ほんとに、素敵で好きだ、と思える映画でした。
原作は1977年、東ドイツ生まれの作家
クレメンス・マイヤーの短編小説。
その世界観に共鳴し
「社会の片隅の人々の物語を描きたかった」(※プレス資料より)という
1981年ライプツィヒ生まれ、37歳のトーマス・ステューバー監督は
実際、アキ・カウリスマキ監督が好きなんだそうです。
当たりだわ~
そして
主人公クリスティアン役のフランツ・ロゴフスキは
「未来を乗り換えた男」(18年)も印象的だった彼。
いま、キテます!
★4/5(金)からBunkamura ル・シネマほか全国順次公開。
初めてコメント致します。
私はこの作品はあまり好きではなかったのですが
好きだとおっしゃる方の気持ちも、分かるような気がします。
アキ・カウリスマキ監督と同じ匂いを、私も感じました。
最近ですと「希望のかなた」とちょっと色合いが似ていましたね。
またお邪魔致します。
読んでいただいてありがとうございます~
希望のかなた、いい映画でした。
市井の人々のなんでもないような日常が
でも、まあ、いろいろあるのよね、な日常が
心深くに残る今日この頃でございます。
また遊びに来てくださいませ。