これはめっけものでした。
「ミリオンダラー・アーム」74点★★★★
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スポーツ選手と所属チームの間を取り持ち、
有望選手を売り込んだり、
契約金の交渉をするスポーツ・エージェント、JB(ジョン・ハム)。
しかし、いま彼はアメフトの有望選手をライバル会社に取られ、
ピンチに陥っていた。
だがJBはあるアイデアを思いつく。
野球未開拓の地・インドで投手を発掘し、
メジャーリーガーを誕生させたら・・・?というもの。
JBは有望選手を発掘するため
インド各地でコンテストを開催するのだが――?!
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2008年にあった実話が基。
俳優は地味めなんですが
スポーツの高揚感にインドの熱気
事実の面白さがうまく混ぜられた良作でした。
脚本が
「扉をたたく人」(07年)のトム・マッカーシーなんですね。
まあ、この人は巧みですわ。
メジャー選手を目指す二人のインド人の若者の成長と
彼らを育てるエージェントの成長が、
うまく相乗し、織り上げられている。
スムーズな進行ながら中身が濃いので
2時間3分がかなり長く感じるけど
実際の道のりの苦労と、その波瀾万丈さを思えば
よくまとめてあります、はい。
深刻になりすぎない加減で、苦労や失敗をしっかり書き込んでいるので、
結末の盛り上がりもひとしおだしね。
エンドロールの映像にも、グッときます。
しっかし
スーザン・ボイルのあのオーディション番組を見て
豪速球オーディションを思いつくなんてウソみたいだけど
(まあこの部分はフィクションかもしれないけど。笑)
誰もやってないことをやる、という
ひらめきの光明は素晴らしいね!
★10/4(土)から全国で公開。
「ミリオンダラー・アーム」公式サイト