今年もお疲れさまでした。
一年の〆に、いい映画を。
「フローズン・リバー」79点★★★
白い雪原にぽつんとある車、という
試写状のビジュアルが
アトム・エゴヤンの名作
「スイート・ヒア・アフター」に似てるなあと
惹かれて見たのですが
いや~鑑賞後感もちょっと似てました。
めちゃくちゃ凍てついた景色と話なのに
見終わって心に残るのは
なぜか
淡いオレンジ色した光なんだなあ。
2008年のサンダンス映画祭でグランプリを獲得。
今年のアカデミー脚本賞にもノミネートされた作品です。
舞台はニューヨーク州最北端、
川を挟んでカナダとの国境に位置する町。
夫に逃げられ、冷えた生活を送ってる
二児の母レイ(メリッサ・レオ)は
ある出来事から
先住民モホーク族の若い女性
ライラ(ミスティ・アップハム)と知り合う。
いがみ合っていた2人だが
レイがライラの“ヤバイ仕事”を手伝ったことで
その関係に変化が訪れる――という話。
大事件は起こらないけど
常にさざ波のようにつきまとう不安感。
厳しい現実のなかで
さまざまな理由で心を凍らせた人々。
そして
ほんの一吹きで消えてしまいそうな
ほのかな「希望」がフィルムに焼き付くラスト。
すべてが静かに作用し合い
実に深い余韻を残す映画でした。
ライラ役ミスティ・アップハムの
ヘビー級の存在感も光ります。
そうそう、印象的なファーストシーンが
憂鬱そうにタバコを吹かす中年女性レイのアップで
「ずっとあなたを愛してる」の
ファーストシーンにそっくり!
こっちの映画を先に見てたのですが
いやーびっくりしました。
つかみがいい映画は、やっぱり後味もいいですな。
ということで
来る年もまた
小さくても温かい光の灯る年になりますように。
では、よいお年を!
★2010年お正月第二弾、シネマライズほかで公開。
「フローズン・リバー」公式サイト
一年の〆に、いい映画を。
「フローズン・リバー」79点★★★
白い雪原にぽつんとある車、という
試写状のビジュアルが
アトム・エゴヤンの名作
「スイート・ヒア・アフター」に似てるなあと
惹かれて見たのですが
いや~鑑賞後感もちょっと似てました。
めちゃくちゃ凍てついた景色と話なのに
見終わって心に残るのは
なぜか
淡いオレンジ色した光なんだなあ。
2008年のサンダンス映画祭でグランプリを獲得。
今年のアカデミー脚本賞にもノミネートされた作品です。
舞台はニューヨーク州最北端、
川を挟んでカナダとの国境に位置する町。
夫に逃げられ、冷えた生活を送ってる
二児の母レイ(メリッサ・レオ)は
ある出来事から
先住民モホーク族の若い女性
ライラ(ミスティ・アップハム)と知り合う。
いがみ合っていた2人だが
レイがライラの“ヤバイ仕事”を手伝ったことで
その関係に変化が訪れる――という話。
大事件は起こらないけど
常にさざ波のようにつきまとう不安感。
厳しい現実のなかで
さまざまな理由で心を凍らせた人々。
そして
ほんの一吹きで消えてしまいそうな
ほのかな「希望」がフィルムに焼き付くラスト。
すべてが静かに作用し合い
実に深い余韻を残す映画でした。
ライラ役ミスティ・アップハムの
ヘビー級の存在感も光ります。
そうそう、印象的なファーストシーンが
憂鬱そうにタバコを吹かす中年女性レイのアップで
「ずっとあなたを愛してる」の
ファーストシーンにそっくり!
こっちの映画を先に見てたのですが
いやーびっくりしました。
つかみがいい映画は、やっぱり後味もいいですな。
ということで
来る年もまた
小さくても温かい光の灯る年になりますように。
では、よいお年を!
★2010年お正月第二弾、シネマライズほかで公開。
「フローズン・リバー」公式サイト