相次ぐナタポー出演作のなかで
「ブラックスワン」の次に、これが最高。
「水曜日のエミリア」80点★★★★
現代のニューヨーク。
弁護士のエミリア(ナタリー・ポートマン)は
上司と不倫し、
いわば“略奪婚”で幸せを掴んだ。
が、そんな彼女をある不幸が襲う。
そのショックから立ち直れず、
どこかモヤのかかった毎日を生きるエミリア。
さらに彼女を悩ませているのが
普段は前妻と暮らし、水曜だけ泊まりにくる
前妻と夫の子、8歳のウィリアム(チャーリー・ターハン)の存在だった。
手のかかる子ではないのだが
なぜかウィリアムとエミリアは
すれ違い、衝突ばかりを繰り返す。
エミリアの心が
癒えるときはくるのだろうか――?
ほんと思いがけず、いい映画でした。
図書館で何気なく借りた本に
電車のなかで号泣、みたいな(笑)
不倫、妊娠を経て略奪婚をしたものの
不幸にあった女。
しかも継子の8歳男児ともギクシャク……と、
字面にすると暗そうだけど
いやいや、
いい感じのニューヨークスタイルというか、
映画全体が重くなく、酸味が効いていて
さっぱりしてるのがいい。
でも肝心なところでは
ギュッと心を持ってかれるんだよなぁ。
悲しみからなかなか立ち上がれず
ときに周囲にも棘を出してしまう
難しい役柄を
ナタリー・ポートマンがナチュラルに演じていて
さすが、見入ってしまいました。
特に
子どもが苦手で、付き合い下手な番長には
彼女の不器用な子どもとの接し方に
とても共感できた。
子役チャーリー・ターハンも達者す。
彼は「きみがくれた未来」でも好演してた
あのコリン・ファース似の子(笑)
最近、特に目立つ“家族再生”ストーリーのなかでも
特に女性目線で
かなり腑に落ちる作品と思います。
ちなみにこれ、
実は買い付けが渋られてたそうなんですが
配給会社の女性陣が
「これはいい!ぜひに!」とがんばって
めでたく公開となったそう。
そのエピソードがホント、映画を象徴してますよ。
おすすめス。
★7/2からヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿で公開。ほか全国順次公開。
「水曜日のエミリア」公式サイト
ちなみに公式サイトに
番長のコメントも掲載されてやす。ヨロシク