マドンナが監督。
本人は出てません(笑)
「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」71点★★★★
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1998年のニューヨーク。
医師の夫を持つウォーリー(アビー・コーニッシュ)は
誰もがうらやむ“玉の輿婚”をしていたが
実は夫婦関係に悩みを抱えていた。
しかし
周囲にそれを言い出せない。
いっぽう
1936年、イギリス。
離婚歴のあるアメリカ人女性
ウォリス・シンプソン夫人(アンドレア・ライズブロー)は
英国王エドワード8世(ジェームズ・ダーシー)と惹かれあう。
が、エドワード8世は
王室と首相から
「王冠を取るか、愛を取るか」を迫られて・・・
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マドンナが監督した作品。
もっとナニかなアと思ってたんですが
これが予想以上によかった。
感覚的だけど、書きたいものの筋がメチャクチャ通っているという
“男っぽい女らしさ”があって
これはまさに
彼女ならではの特徴であり美点だなあと思いました。
「世紀のロマンス」と言われ
愛のために王位を捨てたエドワード8世は
映画「英国王のスピーチ」主人公の兄としてチョロ出した人物。
その相手の女性ウォリスは
「世紀の悪女」とされているけど
実際、そこんところどうなのよ?彼女が悪いんか?
というフェアな視線で
史実を探りながら描いている。
それだけでなく
現代に生きるもう一人の女性を登場させて
時代を超えた繋がりを持たせるのが
なかな巧い。
状況がわかるまで30分はかかるけど
単なる「自伝」にしない工夫は買えるし
「いつの時代にも弱者になりがちな女性」の存在をアピールし
エールを贈ろうという姿勢がよく伝わってきました。
“音”にこだわりがあるのも
マドンナならではでしょうね。
★11/3(土)から新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。
「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」公式サイト