ビーチボーイズの曲聞くと思い出すのは
鈴木英人さんの絵、そしてなぜか
ミスタードーナツの江口寿史氏のグラス。(なんでだ?)
「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」69点★★★★
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1960年代のカリフォルニア。
ザ・ビーチ・ボーイズの中心メンバー
ブライアン・ウィルソン(ポール・ダノ)は
曲作りに悩んでいた。
62年のデビューから
ヒットを飛ばし、スターになっていたが
最近はどうもうまく行かない。
そして80年代。
苦しみの最中にいるブライアン(ジョン・キューザック)は
メリンダ(エリザベス・バンクス)という女性に出会い――?
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ザ・ビーチ・ボーイズの
ブライアン・ウィルソン氏の自伝を基にした作品。
耳馴染みよいあの曲たちに
作者のこんな苦しみがあったとは知らなんだ。
頭の中で声が聞こえる、というのは
いまでいう、解離性同一性障害というやつだろうか。
天才的な音楽センスの代償なのか。
80年代になっても的確な治療なく、
騙し騙しやってきたというのが
気の毒でならない。
若い時代をポール・ダノ、
中年期をジョン・キューザックが演じ、
時代もサッサッと入れ替わりながら進んでいく。
伝記の描き方としてはちょっと変わってるし
試みとして悪くないんだけど、
テンポをつかむ中盤まではけっこうダルかったかな。
天才が悩んで苦しんで
薬に溺れて、自滅して……みたいな展開は、
ミュージシャンものにはよくあるけれど
この映画は、不思議にカラッとしているというか
どこか呑気そうな空気もある。
本人のキャラなのだろうか。
過去映像を見ると
ポール・ダノがけっこう本人にそっくりで驚きます。
歌も彼が歌ってるところがあるそうです。
最後に、ご本人も登場しますよ。
★8/1(土)から角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。
「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」公式サイト