ナタポーの表情が、すべて。
「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」61点★★★
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1963年11月22日。
テキサス州ダラスにやってきた
夫ジョン・F・ケネディ大統領(キャスパー・フィリップソン)と
妻ジャッキー(ナタリー・ポートマン)は
オープンカーに乗り込み、パレードに参加する。
が、そのとき
夫を銃弾が襲った――。
夫の死後、
ジャッキーは取材に来た「ライフ」誌のジャーナリスト(ビリー・クラダップ)に
語り始める。
あのとき、そしてあのあと、
自分が何を見て、何を感じたのかを――。
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「NO」の監督とあって
想像はしていたけれど、かなり特殊な映画だった。
本当にケネディ暗殺後の
ファーストレディーの心境にのみフォーカスし
二人の出会いとか、大統領の功績とか
なんとなーく期待する
偉人伝的な要素はゼロ。
ナタリー・ポートマンの演技にすべてをかけて
その表情と声で編まれる
心理サスペンスのようでもあって。
ある意味「ブラック・スワン」とも言えるんじゃないだろか。
この題材にして
なんという思い切った映画なんだろう!と驚きます。
ただ
多くを語らない、のはいいんだけど
こちらが「歴史的事件」と構えてしまっているので
あまりにもヒラリと交わされ“すぎた”感じ。
ジャクリーン・ケネディのなんたるかを知らないと、
かなりちんぷんかんぷんなんですよ。
逆に見終わってから
二人のことを調べると、なるほどと思う。
子を失った経緯や夫との不仲などがわかると
この映画の意図するところが、なんか腑に落ちました。
いや、不勉強なのは認めるけど
知らないんですよ、そこまで・・・(苦笑)
★3/31(金)から全国で公開。
「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」公式サイト