美しかった。
でも、ワシにはそれだけだった。
「グランド・マスター」60点★★★
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1936年、中国。
北の武術界の宗師(=グランド・マスター)である
パオセン(ワン・チンシアン)は
南との武術界の統一を目指し
南北で試合をし、
自分に勝った“真のグランド・マスター”に後を任せようとする。
パオセンは弟子マーサン(マックス・チャン)を
跡継ぎに指命していたが、
野望を抱くマーサンは
パオセンの怒りに触れ、流派を追われる。
そしてパオセンは
南の武術界が送り込んだ
グランド・マスター=イップ・マン(トニー・レオン)と戦うことに。
その様子をパセオンの娘で武術家のルオメイ(チャン・ツィイー)が
見守っていた――。
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ブルース・リーの師として知られる
伝説の武術家、葉問(イップ・マン)の
知られざる実話を基にした作品です。
ウォン・カーウァイ監督の
「至高の映像美」によるアクションが話題で、
確かに美しかった。
ひとつひとつの動きも技も
トニー・レオンの指先まで神経の行き届いた立ち振舞いも
スーパースローで滴る水滴も
チャン・ツィイーの黒衣に舞い落ちる
雪の結晶の一粒も。
完璧な美学を見るのは
確かに楽しいです。
アクション好き、中国武術の歴史好きには
たまらないのかもしれませんが
フツーの観客(ワシ)にとっては
人間描写にも特に見どころなく
美学の合間に
「ストリートファイター」なバトルが挟まる繰り返し。
重要そうな
この時代の歴史的背景も
イマイチよくわからなかった・・・。
トニー・レオンの眼力に
うっとりはしたんですけどね・・・。
★5/31(金)から全国で公開。
「グランド・マスター」公式サイト