世間のリアルドラマはおもしろい。
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「夜間もやってる保育園」71点★★★★
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24時間やってる保育園のドキュメンタリー。
「石川文洋を旅する」などの大宮浩一監督作品で
とても見やすく
子ナシにもおもしろかったです。
主な舞台は、新宿にある「エイビイシイ保育園」。
0歳から就学前の子どもたち
90人を預かっていて、
夜10時以降のお迎えになる子は
「お泊まり組」として
夕ご飯を食べて、パジャマになって寝る。
なんだか毎日がお泊まり会みたいで、
けっこう、子どもたちは楽しいだろうなあと思う。
繁華街に近い場所で
子を預けているのはシングルマザーのホステスさんが多いのかなと想像したけど
両親ともに飲食店関係者、というケースもけっこうある。
公務員の女性とかもいるし、
これなら、万が一の残業だってこなせるし
すごく助かるだろうなあ。
園長の片野清美さんは
昭和58年(1983年)に無認可の託児所(ベビーホテル)として
この保育園を始め、大変な苦労もしながらこの形を作ってきたそう。
おっきいお母さん、という感じのいいキャラクターだ。
こうした夜間保育園は全国80カ所あるそうで
映画は沖縄、北海道帯広、新潟など各地の保育園も紹介していく。
さまざまな人間ドラマも見えてきて
(特に帯広の保育園の、あるお母さんの話がスゴイ!)
さらに
新宿の片野園長のワケあり過去も紹介されてびっくり。
人にはそれぞれ、本当にドラマがあるんだなあと。
そして、世のお父さんお母さんが
子どもと過ごせる時間って、本当に短いんだと、改めて知った。
それでも懸命に、子どもたちを育てるお母さん、お父さん。
それをサポートする園長先生や保育士さん。
みんなの優しいまなざしが、たしかに写し取られていて
この映画、
登場する子どもたちが、大人になってから
見返すために作られたんじゃないかな、という気もしました。
★9/30(土)からポレポレ東中野ほか全国順次公開。
「夜間もやってる保育園」公式サイト