先週末、息子が帰ってきた。
待ちに待った”あぶり鮎”の登場!
クラブなど予定があって、夕方5時過ぎに迎えに来て欲しいとのことで、片道車で1時間。夕飯の支度は行く前にしなくてはならず、主人や娘のことも考えて、ばら寿司とあぶり鮎の甘露煮とした。
鮎をワラからはずして、鍋にお茶を沸かしたところに入れる。
時間が足りないかもしれないので、少しでも熱効率の良い”無水鍋”を使用。コトコトと煮始める。
米をしかけて、寿司の具材を味付けていく。米が炊きあがる前に”鮎”の味付けをする。
お茶から引き上げて、鍋を洗い、調味液を入れて煮たたせる。
失敗したくなかったので、料理本の”にしんの甘辛煮”を参照にした。
水 : 1.5カップ 砂糖 : 大さじ1.5 しょうゆ : 大さじ4
コトコト煮る。
ばら寿司を仕上げて、迎えに行く準備をする。ギリギリまで火に掛けて、調味液2/3くらいまで煮つめた。本当は半分になるくらいまで煮るべきなんだけど・・・
無水鍋の余熱で、普通よりは味が浸みることを期待して火を止める。
結局、学校(寮)を出たのは、6時近く。
娘たちは、食べずに私たちの帰りを待っていた。主人は釜だし、釜入れで夕飯には間に合わず。4人で夕飯を食べる。
♪おいし~~い♪♪
見よう見まねどころか、聞き教えてもらった作り方で、よくまぁ!
頭を食べて、更にびっくり!!
骨まで食べられるくらい柔らかく、コトコト煮る・・・とは教わったけれど、おいし~~い♪
骨と頭の辺りの肉とが口の中へとろけるように、入ってきた。頭の骨が口に当たることなく、まるで柔らかいお肉を噛むような感じで、こんな魚食べたこと無い!
自画自賛のつもりはないんだけれど・・・
ず~っと、ず~っと、古くから伝えられ、作られてきた味。
囲炉裏に釣った魚を串に刺して時間を掛けてあぶり、冬の大切な食糧として保存。
冬、囲炉裏に鍋を掛けて、コトコト煮て作る、甘辛煮。鮎を頭からシッポまで骨も全て食べる。
自然の摂理に逆らわず、何から何まで、無駄がない。
昔の人は、ほんとにエライ!!と痛切に感じた。
さて、真夜中に仕事を終えて帰ってきた主人・・・
朝起きて、感想を聞いてみた。返ってきた言葉は、「チンして温めたら、干物になってしまって、固かった~」
ラップせずに温めてたんだなぁって思ったけど、昔ならこんなことならなかっただろうなぁ・・・
鍋で直接温めて・・・ってメモ書いておいてあげるべきだったよネ。ごめんね。