先週土曜日に旧龍神村へ”藍染め”の個人展を見に行った。
龍神は家から車で30~40分くらいの所。
次女は来週、再来週に大会を控えて、弁当持ちでクラブの練習。駅伝部の練習を午前中に終えた長女と2人でドライブも兼ねる。
今月末にはみごとな紅葉が見られるんだろうなぁ、なんて考えながら刈り取りの終わった田んぼを横目に走った。
夏休みが始まった頃、主人のもとに8月末までの展示会と今回の茶房で開かれるギャラリー展の案内状が届いた。「行きたい!」と冷蔵庫に張り付け、時間の捻出を何度か試みたものの、往復したら3時間。ついでの用事もみつからず、断念。
今回は「何が何でも!」という気持ちでいっぱいだった。ラッキー♪ 体育祭は終わり、祭りは翌日から。このチャンスを逃してはならない!
主人に案内状が届くのは、制作の行程で”灰”が必要で、知り合いを通してウチに灰を買いに来てくださったのが、そもそものはじまり。2度ほど釜に来てくれているのだが、私が居ないときばかり。
面識はないけれど、藍染めには興味あり、あの色合い、ブルー系は私の大好きな色。
体験でTシャツを染めたことがあるけれど、”灰”はどこで必要なんだろう???興味津々。
着いてすぐ、名前と住所を書く。この辺りでは珍しい名字のため、すぐにわかっちゃうので、面識は無くともあいさつは初対面のようにはいかなくて・・・
お陰で、なぞはすぐに解けたけど。
彼女が使う藍は、薬品を使わずに、昔ながらの伝統的な”天然灰汁発酵建”の工法で、それには純度の高い灰が必要らしく、主人がためている灰はとてもいいそうだ。
釜出し後、原木を入れる前に、釜の下にある灰をかき集めてドラム缶にためてある。
馬目樫、樫の木と雑木のみから出来た灰。混ざり物は無い。
何人もの人が、こんにゃく作りにと灰を買い求めて来てくれるけど、備長炭の灰はアクがきつすぎて向かないらしい。必要に応じて、私の畑に撒くことはある。
最近流行りで、いろりにと買われるお客さんは増えていたけれど、藍染めに、藍の発酵段階で使われるとは、想像もしなかった。
作品を前に茶房のケーキをいただきながら、苦労話など聞く。
展示された素敵な作品の陰には、試行錯誤の失敗作もあるとか・・・プロから見たら失敗でも、私にすればきっと素敵な藍の色に染まった布たちなんだろうなぁ、と想像してしまう。何かおもしろいこと思いつきそう・・・
その日たまたま着ていたのは紺の色あせた300円のTシャツ。
長女が見かねたように「たまにはお母ちゃんもTシャツの1枚くらい買ってもいいんとちゃう?」なんて言ってくれた。・・・けど、値段知らんと言っているから(^_^;)
ケーキを食べ終わって、染められたTシャツをあれこれと物色する。
長女は付いている値札に驚きながらもサイズと柄を意見してくれる。
むちゃくちゃ贅沢!と思いつつ、300円で5年くらい保ってるんだし、これなら10年で効かないだろう。一生?!大切に着るぞ!ってことで買っちゃった♪
これからの季節にちょうどもってこいの薄手の長袖Tシャツ。これなら、着れば着るほど、色あせではなく、いい風合いがでること間違いなし!
目の保養となり、素敵な芸術作品に触れ、ちょっとリッチなお買い物。1人で行ったなら、絶対に買うことは無かっただろうなぁ。
娘に感謝!ナイスな週末だった。
6年前、体験で染めたとき、自然の神秘をかいま見たような、確かにあの藍からは想像できませんよね。
ホントは写真撮ったんだけど、相性悪いのか・・・upに失敗。見せびらかせないのが残念です。
どこかの工房でやはり「灰」を使って染めていたのを見たことがあります。
あの行程を見ていると、深みのある藍色にどうなって辿りつくのか想像できませんでしたが。
とても繊細で大事な作業なのでしょうね。
染めが好きで京都へ来ましたが(手描き友禅やってたのよん)藍染め・草木染め・ろうけつ染め・・・どれもすごく興味があります。
(自分で実践するだけの体力も忍耐力も消え失せておりますが)
お嬢様が背中を押してくれたTシャツ。
きっと素敵な風合いで10年後も選択竿にひるがえっているのでしょうね。(〃⌒ー⌒〃)
今から楽しみです♪
「まだ着てるの?!」って言われるくらい、大事に着ますよ。
何ともいえない柔らかな風合いですね。10年着てくださいな!