私は家業の炭焼きを手伝っているが、年間を通してみれば、一部、季節労働者的なところがあって、それを楽しんでいる自分がある。
1,2月は確定申告の書類作成に追われる事務職員。
そして今、6月は梅採りのアルバイト。
さかのぼること10年前、末娘の遊び友達ということで、梅の選果を経験した。その梅農家からは翌年娘が保育園に行きだしたので声はかからなくなった。が、その数年後、釜場のすぐ近くで余りものの梅をドッサリいただいて、お礼に少しだけ選果を手伝った。以前の経験が功を奏し、また、梅を入れると20kgもするコンテナを軽々と運べたのも、採用の要因だったかもしれない。選果のみだったが、毎年楽しみな季節だった。
釜に近いので、忙しいときは、時間の合間に炭の仕事もやっている。
3年くらい前から、木に登って採る仕事も増えた。ただ、見かけによらず、余りにも鈍くて危なっかしい私にびっくりして、最近は木に登って採ることは少なく、地べたで届く範囲の梅採りではある。
そして同時にらっきょ切りの仕事。時には椎茸の菌植えも手伝うことがあった。
「百姓」って、本当にスゴイと思う。100の姓を持つ人。まさしくその通りだと思う。
年とってきた今でこそ、私みたいな人を使ってでも季節の仕事をとにかく、こなしていこうとしているけれど、それ以前はこれらほとんど全てを夫婦2人でこなしていたのだから、なおの事である。
今、楽しく働かせてもらって、更に学ぶべきことがいっぱい学べて、こんないい仕事はないと思っている。肩はパンパン。目はしょぼしょぼ。身体もかなり疲れてきているけれど、老夫婦に比べたら、まだまだ、がんばらなくっちゃ!!