今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

少しボルシチを勉強出来た(追記あり)

2020年03月19日 | 今日の料理
ガルショークを作った時のサワークリームが偶然あったのと・・・

ピッツアに使ったトマトソースと、肉類をボイルしたスープ(出汁)が余っていたので、スープを一晩冷蔵庫で冷やして上のラード部分だけ取り去ってしまい、

ラードは冷蔵庫へしまって「別の何か」に使うとして

昔の給食で出てきたようなボルシチを作ろうと思って、でも一応本格的なボルシチも調べていたら、
ボルシチってそういえば本当はビーツを使って色や風味付けをしていくのな、
当時の日本も含め、中国から下の圏内だとデーツがあまり手に入らなかったので、トマトで代用してボルシチとしていたという事を改めて知った
(給食であんなギラギラした色のデーツは子供だとドン引く可能性があるから、なんとなく解かってはいたのだが・・・)

日本のボルシチは、カレーで有名な新宿中村屋が出したボルシチ風スープから拡まったらしい。
自分の中の普段使いのボルシチも、あの給食で出てきたトマトスープみたいなボルシチだ。
勿論、ロシア料理店で食べるボルシチはもう、別物として捉えている(ぐらい優しくて美味しいし、高いし・・・←民の目線は忘れないっ!!、←実際に庶民だし!!)。

ボルシチは、日本でいう所の味噌汁みたいなものなので、その家庭によって入れるモノが違っていて、絶対こう!!って決まっているモノでもないらしいし、家にあった材料で

・人参 ← 昔の給食では角切り
・玉ねぎ ← まあ多少存在感があるように
・キャベツ ← これも、まあ多少存在感があるように
・ニンニク(←芯は取った
普通は肉類(←牛豚鶏ラムやスジ肉、ほぼなんでも好みで)を茹でて、その出汁も使うが、今回は初めからスープにラードになりきらなかった油脂分や旨味成分が入っているので肉類は無し!!
(実際、肉類を入れないで野菜だけの人も居るらしい=魚介類だったらブイヤベースだな・・・=)

冷えたスープ(出し汁)を温める間、鍋に油をしいて玉ねぎを丁寧に炒める(水炒めOK!!)。
※この時点で、ニンニクをきざんで炒める人も居るが今回の私は後入れ方式を選択。

やや飴色になってきたら人参を投入し炒めて

キャベツを炒め(結構縮む

スープを入れて

出汁が濃過ぎたり水分が足りなければ水を足す

蒸発する分も計算して適度に

温めて灰汁をすくう(流石に、あれだけラードですくってしまうと、あまり出てこない)

弱火にし、(芯を抜く為に半分にしてあるので)軽く潰したニンニクと月桂樹の葉を投入。

本当はここでトマト系も入れるが、今回はトマトソースに塩気を付けてあるので、1度このまま5分煮てから

トマトソースと、砂糖(←砂糖を使うのか中華みたいだな・・・)、塩、胡椒で超薄い下味を付ける。
(トマトソースに味が付いているのと、煮詰まって塩気が濃くなるので最後に味付けをするから、この段階では薄く!!)

ケチャップも入れるらしい・・・へぇ~

鍋内の側面を濡れたキッチンペーパーの端切れで拭いて

弱火で5分~10分ぐらい煮込む。
(その間に別の事や、洗い物とかも終わらせられる)

煮ている間に「スメタナ」という、日本で作れる近いモノをプレーンヨーグルトとサワークリームを混ぜて作る。
乳酸菌を使わない発酵食品で、蓋の上部に空気穴を開けて涼しい国で流通させるので、暑い国だと超キケンだから=←まあ、位置的に当然だわな・・・=、食品衛生上、日本では「スメタナ」は流通しておらず、クロテッドクリームも作っているナカワザ乳業が「じゃあうちが」と日本でサワークリームを開発し発売してくれている)

※勿論サワークリームだけでも代用出来るし、サワークリームも作れるらしいのだが今回は偶然家にあったので。
※寧ろ、無くても我慢出来る・・・←あまり生活レベルを上げると落とせなくなるので。

最後に塩・コショウで味を整えて完成。

(ほぼ塩だけで良かった感じ、とにかく余熱でも塩気って強くなるし、ある程度、少し足りないかな?ぐらいが、食べる時に具にも塩気が浸み込んで丁度良くなる、味が足りなければ、英国料理みたいに食べる各人がテーブルの塩コショウで各自味を付ければモメない)

老舗ロシア料理店の塩加減を覚えて、なるべくそれに沿っていたので(材料も違うし全く同じは無理だけれど、同じ系統には出来るハズ)、入れなくても大丈夫だったけれど。

贅沢にスメタナもどき(?)を沢山入れてしまった・・・

そのまま食べると元がオリーブオイルなので僅かにうっすらイタリアンを彷彿させる時もあるが(ほぼ大丈夫そのままでも、それなりに美味しいし
スメタナもどきを溶かしながら食べると、コクが出て、なんてマイルドなんだ・・・

このスメタナを溶かして食べる事も想定して、塩加減を少なくしておく酸味は塩気の代用になりうる。

優しくて、美味しかった!!
いつものなんちゃって適当ボルシチとは一線を画している)

本来、ドイツパンのような黒パンをトーストして少量添えるが無かったので、ロシア料理では欠かせないとも言われるジャガイモを添えてみた。

家によってはジャガイモをボルシチに入れるレシピもあるが、私はトマトの酸味がジャガイモに浸み込むのが少し苦手で今回は入れない事にした。
(ジャガイモを入れるレシピでもこだわっている人はジャガイモは1度水に浸してドロリとする澱粉を抜き最後に入れて煮崩れさせないように気を遣うというし・・・)

他に
・ビネガーやレモンをケチャップの段階で入れる(ケチャップに酸味があったので今回は飛ばした)
最後にディルの葉をかける。
等、各家庭の数だけレシピがあると思って気楽に自由な気持ちで試していってもいいのではないだろうか
最初から100%を目指さず味を濃くし過ぎなければ修正が効くし、ある程度の食べられるラインは守れる

因みにビーツを使って本格的にボルシチを作る時、茹でたビーツをまな板の上で切る時は、まな板の上にラップを敷いて切らないとまな板に赤い色が附着するらしい。

安易に作ろうとして、ボルシチについて結構勉強する事が出来た。
(なんていうかユーラシア大陸にまたがっているだけあって、東西の多くの人々に万人受けする味付け~って感じ・・・ただ蕎麦アレルギーの人は偶に使ってあるので要注意!!)
ロシア料理も面白いな・・・


オマケ

次からはレンチンでも。

本来ドイツ系の黒パンを添えるのだが、無いので普通の食パンで(トーストしてみた)。
私は浸して食べるよりも、交互に食べた方がホッとするというか。

スメタナに砂糖を入れると、ホッとするデザートになる。

素朴なのにコクがあって良い。


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ポークソテーをディジョン風ソースで学ぶ

2020年03月19日 | グルメ
市販の粒マスタードと自家製マスタードが余っていた。
貧乏性なのであまり使わなくて、そろそろ冷蔵庫のモノを使ってしまおうと(市販の方は加熱したいし)、ソースに使う事に決めた。

ただ、今までもそうだが、どうもソースの文化って嫌いで・・・
出来れば、塩をそのままつけて食べるか、醤油か頑張って(他人の家では関係なく食べるが、自宅では)ほぼ混ぜ物の入っていないポン酢と醤油が限界だった。
ポン酢が無い時は、酢と醤油、あれば薬味だけ・・・で素材の味を愉しむというか)

なのでソースという文化がどうも苦手で・・・

それでも好きな事ばかりしていても成長しないかなあーって・・・家にある材料で琴線に触れた料理だけでも作ってみようと。
今回使う材料は冒頭の市販のマスタード小匙1~1半ぐらいと共に・・・(自家製は勿体なくて使えなかった)、
・生クリーム ← 奮発したよ、ただ疲れていたのか間違って良い生クリームを購入してしまった:涙 100mlぐらい
・檸檬汁 ← 無いので醤油の入っていないポン酢 大匙1/2ぐらい
・白ワイン ← 無いので料理酒に水を混ぜて6:1~7:1ぐらいだろうか、大匙1ぐらい
(やや白ワインに近くなる瞬間がある。要はアルコール分があればいいのかなって)
・ブラウンソース ←無いので、ケチャップにソースを5:1ぐらいで混ぜたもの 大匙1ぐらい
殆ど無いやんけ!、まあいい、手順だけ学びたいから
味の構成ワリと近い部分や重なっている部分も多々あると思う。

微塵切りにした玉ねぎをバターでよく炒め(←別にこんな大きいフライパンでなくてもいいのだが、ちと故合って)

そのままにしておく。(←別皿に置いておいてもいいが洗い物を1つでも減らす為・・・

ポークソテーに使うロース肉のスジ切りを少しして軽~く叩き(←多少厚めが美味しいから)、軽く塩・コショウ

薄力粉をふって(←ソテーはこれが良いね!

下準備をし、

別の鍋に油をしいて温め、
※ここで大事なのはフライパンではないということではないだろうか?

つまりフライパンより伝導率が遅く口径の狭い鍋を使う事によって煮詰まって蒸発する範囲が狭まる。

側面にも油をよく回らせ(←煮詰めた後、洗うのが少しでもラクになるように

肉の表面を両面コンガリ焼いたら、アルコール(本来白ワイン「とか」ポートワインマルサラ酒(のソース)バーボンでも工夫次第では・・・)をかけて、アルコールを飛ばし、

生クリームを投入(勿体ないので『軽く』浸るぐらい、←それでも結構多くなるがあまり少な過ぎても焦げそうなので)。

弱火で3分煮詰める。

3分経ったら・・・

肉だけ取り出し
(これ以降、そんなに順番は関係ない、混ぜておいてもいいぐらい、不安なら火を切って作業して!!←料理ってのは火を切ればそこで一時停止出来るモノが多い、全体を失敗するよりは・・・

炒めた玉ねぎ

粒マスタード

酸味が効いた柑橘類の汁(本来、檸檬)

ケチャップみたいなモノ(本来、ブラウンソース=コクや旨味・『複雑さ』を出す為だろうな)を入れ、

一煮立ちさせたら

塩・コショウで味を整え、

かけて完成
※ソースの中で温め直す方法もある!!(が今回は普通に!)

少しかけ過ぎたか・・・

多少順番が違ってもワリと出来る!!、風味が飛び易くなるだけ
(実はこれは2回目。1回目は入れる順番を間違えてしまったが、2回目よりも美味しく出来ていた気がする←2回目は手順の確認だったから気合を入れなかった)

あと注意点は・・・
・玉ねぎは気長にジックリ『よく』炒めた方がより美味しい。
・鍋と油もよく温めた方がくっつきヅライが、『もし』肉がくっついたら生クリームを入れてからグレービーみたいに、『肉の下とかの鍋肌を』こそぐと良いかも(←とにかく、焦らない事!!)。
・生クリーム投入時~煮込んで取り出す所は『肉の上に』かけない方が焼き色がキレイかも。
・ソースの『適量』ってあるのかもしれない。
注意点はこのぐらいなので、意外に失敗をしづらいメニューでは?ないだろうか?

ソースもデラ美味だった!!

※あと肉の表面だけを焼いて3分煮てから皿で休ませることでかなりシットリとする事が解かった!!


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