エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

クレマチス

2013年05月01日 | ポエム
日本名、鉄線である。
何故鉄の線なのか、日光の手前…いやいやいまいち理解できないのである。



けれど、花の印象は「堅牢」である。
葉、蕚(がく)、蔓ともに、かっちりしている。
申し分のないほどに鉄壁である。

別に、花の印象はマチスの描く絵画にオ ―バ―ラップしている訳ではない。
実にその名前は意味不明なのである。

そこで、ネットで調べたのである。

テッセン(鉄線)およびカザグルマ(風車)はクレマチス(センニンソウ属)に属する種の名前だが、クレマチス全体を指してテッセンやカザグルマの名が使われることもある。
と記載されている。

名前の由来は記載されていない。

けれど、極めて大事な記載があった。
花弁をもたず、花のように変化した萼を持つ点が特徴である、とあった。
ぼくたちが花弁と思っているのは、実は萼であるのだ。







「クレマチス猛く咲きたり優しかり」







花言葉は「精神的な美しさ」「たくらみ」「高潔」「旅人の喜び」「心の美しさ」「貧弱」とある。
旅心を誘う花言葉である。



初夏の季語である。
そろそろ浴衣が合う季節である。

浅草の下谷神社の祭礼、そして三社祭りと続く、東京の本格的な夏の始まりである。
心がウキウキしてくるのである。
祭り好きのDNAが蠢きだすのである。

祭り好きに合わせつつ、旅心がいたく刺激されてしまった。
春の只中へ旅に出たい・・・。



      荒 野人