エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

栴檀の花

2013年05月24日 | ポエム
栴檀の花が満開である。
二日間ユーチューブをアップした。

初めて、ブログに音源を入れた試みであった。
初恋を口ずさみつつ、且つは又落葉松を裏声で歌いつつ深い緑を遊弋した。



いつもの散歩道で栴檀の花の満開と出会った。



栴檀は双葉より芳(かんば)し」のことわざでよく知られるが、これはセンダンではなくビャクダン(白檀)を指すのである。
従って、栴檀の木を削っても香りはしてこない。



今満開である。
花は、満開と同時に散り時となる。
宿命である。







「栴檀の満開の下花散れり」







栴檀の木の花は、見上げなければならない。
顎が疲れるのである。



花言葉は「意見の相違」である。



相違と云うほどの色の相違は見られない。
してみると、一体何故こうした花言葉になったのであろうか。

 花樗霧吹く如き盛りかな
        西村 和子  
        
 栴檀のありあまる花こぼさざる
        鷹羽 狩行

こんな俳句が詠まれている。
その手腕の冴は見事である。
由利主宰の「良く見ている」という言葉が聞こえそうである。



         荒 野人