エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

青木ヶ原樹海

2013年05月13日 | ポエム
河口湖から芝桜を見に行く。
途中、青木ヶ原の樹海を通過する。







「緑陰の原生林の苔蒸せり」








人が踏み入るのを、断固として拒否する原生林である。
ここに迷い込んだら、地元の人ですら難儀するのだという。

溶岩が流れ、固まった地形であって磁石がグルグル回って作用しないのである。



ぼくのように、気が小さい者は踏み入れない。
なんだか、おどろおどろした原生林である。



溶岩が固まって、あたかも褥のようになっている場所も多い。
自哉する覚悟のある人だけが、踏み入る。
考えるだに恐ろしい場所である。



     荒 野人